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2023-08-02

星乃結美さんに恋してる

星乃結美さんは必ず私が幸せにすると誓った可憐少女だった

アニメキミキス pure rouge」視聴後の絶望、当時はまだ幼く購入できなかったPS2、一向に移植されないゲームソフト

私は長きに亘り待ち続けた

星乃さんとの正当な出会いを求めていた、清く真剣交際を始めたかった

姉妹作「アマガミ」の新作ハード移植を知る度に、まだだ、まだ、まだ必ずや希望があると私は待った

青二才だったのだ

どんなに待ち侘びても沙汰はなく、アーカイブスにも登場はなく、純朴な感情だけでは星乃さんには届かない

結局、私は大人になってしまった

日南高校の生徒になった私は、真っ先に星乃さんの元へと駆けた

星乃さんが喜ぶ話題は何だろうかと考える毎日は楽しかった

星乃さんはどこにいるだろうかと校舎を歩くのが楽しかった

星乃さんに会えるのが嬉しかった、星乃さんと話せるのが嬉しかった、星乃さんが笑っているのが心から嬉しくてならなかった

だが、私が手にした古びたPS2は次第に様子がおかしくなった

度重なるフリーズ、週末まで辿り着けない

セーブポイントを超えられず、繰り返される魔の第4週

何度も聞いた会話、覚えてしまリアクション、もってくれ私のPS2

無情にも、何度も何度も何度も何度も、目の前で景色が途切れてしまった

本名プレイが悪いというのか、好きな子本名名乗って何が悪い

星乃さんを独りきりにさせたくない

私こそが星乃さんの恋人になりたかった

9月の最終週、嵐の前の静けさのように、星乃さんと過ごせる残り僅かな学校生活は穏やかに過ぎていった

文化祭前日には恐怖に襲われた

また悲劇が起きるのではないかと気が気ではなかった、不安しかなかった

盟友は、最後の力を振り絞って私の期待に応えてくれた

太陽眩しい青空の下、私の青春は止まらなかった

loopすることのない奇跡のような1日を迎えた

Kiss Kiss 君に恋し続けて、私の思いはようやく星乃さんに届いたのだ

歓喜と焦燥、相反する情緒で眺め終えたエンドロールが忘れられない

星乃さんに出会えたのはあの夏たった1度きりだった

いつかまた、願わくば星乃結美さんに告白がしたい

2015-08-10

今更、キミキスアニメについて

今更だが、キミキスアニメを語る。

キミキス ~Pure Rouge~」は酷評されている。


曰く、キャラ改変。

曰く、ストーリー改変。

曰く、オリキャラ


それらをやり玉に挙げ、黒歴史とし、ヤシガニキャベツエンドレスエイトなどと一緒に語るのをよく見かける。

判る、どれも言ってることは理解できる。

でも、あの作品が一番に傷つけたのは、そういう物ではない。

あの作品が傷つけたのは、TLS系譜を組む、あのシリーズ本来持っていた、ファンに愛された、存在理由のものだ。


真田光一は酷い主人公とされ、「全部嘘だった」が有名だ。

ヒロイン星乃結美」は、なんだかわからないシナリオの都合で、最後に振られる。

転校を前に・・・


そう・・・・転校を前に・・・





ありえるか?

TLSシリーズ作品がだ。

【それまで付き合っていた】転校するヒロインを一瞬で振って、「摩央姉が良い」とノタマウのだ。

もちろん、TLSでは転校するのは自分であって、ヒロインではない。

でも、キミキスゲームで転校設定が出たときシリーズファンは誰もがTLSを思ったはず。


この作品がやったのは、原作レイプなんてレベルじゃぁないんだよ。

キミキスまで連なるTLSから系譜

そういうものの、否定なんだ。

シリーズの完全否定なんだよ。


途中からシナリオが摩央姉に傾いているのはわかってた。

でもまさか、転校ヒロインの結美と二股にして、結美を振るとかやらんだろと、どこかで思ってた。

でも、やりやがった。


当時の怨嗟渦巻く罵詈雑言の中でも、この点言及する人は少なかった。

シリーズファンの人は少ないのかなと思って黙っていた。

でも、また最近黒歴史の流れで名前を見かけたので、吐露したくなった。

あの流れなら、結美は友達ルートにすべきだった、決して、決して恋愛ルートにすべきじゃなかった。

 
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