2016-05-21

告げ口

今日仕事をしていると、突然、上司A氏が私のところに来て、一方的にガミガミと30分ぐらい小言を言って帰っていった。どうやら私の働き方が気に入らなかったらしい。こちら側の意見を伝えようとしても、とりあえず頭ごなしにすべて否定されてしまった。彼は冷静に話してはいるようであったが、何を言っても理解してもらえず、これぞまさに、とりつくしまがない、という状態であった。よくよく考えると彼の発言矛盾点だらけだったのだが、こういう時は矛盾点を指摘すると逆効果なので、多少彼が支離滅裂なことを言っていても、反論せずに傾聴していた。

しかし疑問である。なぜ直接私のところに来たのか。この上司は私の直属の上司ではなく、今まで私にさほど関心も持たず、放置していたのである。そもそも私が仕事をしようがしまいが、問題さえ起こさなければ、彼自身評価に影響は無いはずなのだ。そういうこともあって、私もあまり積極的に関わろうとはしなかった。先週確かに何か不満げなことを直属の上司B氏に軽く言っていたが、とりあえず私のところまでは降りてこなかった。先週はこのB氏がブロックしてくれたのであるしかし、今日はB氏がいるにもかかわらず、私のところに「直接」来たのである。これはかなり珍しい。B氏を超えて小言をいうとB氏のメンツが立たないではないか。この国ではメンツを保つことはかなり重要である。そもそも私の仕事内容自体このA氏は把握していないのである

私はあまり積極的自身仕事アピールする方ではなく、評価は低くてもいいか自分面白いと思い、かつ会社プラスになる仕事をするタイプである。周囲へのアピールが不必要だとは思わないのだが、アピールに力を入れ始めるとどうしようもない虚無感がやってくるのである上司に向けたきれいなパワーポイント資料作成などは本当にイヤな仕事ひとつである。そんなことをするぐらいなら、何かプログラミングをしてツールを作って誰かに使ってもらう方が面白いし、私も技術が身に着くし、業務効率化できるし良いことづくめなのだ。そんなわけで、私は普段別に周囲のことは気にせず、自身が関心があり、部署目的にも合った仕事をしていたのだ。そういうこともあってB氏も口うるさいことは言わず自由やらせてくれたのである。明確なマイナスがなく、多少はプラスではあるので、寛容してもらっていた。

おそらく誰かがA氏に告げ口をしたのだろう。「彼の働き方には問題がある」、と。

しかし、これはかなりの陰湿行為である。直接私に何かを言い聞かせることをせず、A氏に告げ口をし、A氏が私を叱るように仕向けたのである。その誰かであるX氏は、私が自由に楽しそうに仕事をしているのが気に入らなかったのであろう。そのX氏が誰なのかはわからないのだが、私の評価が下がって結果的利益を得る人であり、かつそして私の近くにいる人間である人間というものは、全然関係が無い人には嫉妬も悪意も感じないものである

そうこう考えているうちに、告げ口をしたX氏のめぼしがついてしまった。私は彼とはまったく会話したくないのだが、私にやたら話しかけてくるのである。そう言えばX氏は自身評価が良くないことの不満を口にしていた。X氏は、自身が認められていない時、自省をしないタイプなのだ。例えば、評価が良かった同僚に対して、「彼がうまく言ったのは偶然だよ」とか、自身業務に対して「担当している業務自体問題なんだ」と言うのである。少なくとも彼の口から自身がどう改善すべきかなんて事は出てこない。必ず、他人のせいだったり、環境のせいだったりするのだ。40代後半の男である大の大人があまりに情けないではないか。困ったものだ。待遇がX氏より私の方が良いのもイヤミったらしく不満を述べていた。

普段、私は周囲にあまり関心をもたれないポジションにいるので、これまでこんなことはなかったのだが、少し目に付くようになってしまったようだ。人間嫉妬というものはかくも恐ろしく、やっかいものだったのだ。いかに目立たないように自由面白仕事をするかに注力していたのだが、バレてしまったようだ。しかも、A氏曰く、「今のままでは評価は良くない」とまで脅迫してきたのである。これ自体びっくりである。この会社評価基準あいまいで、良い結果であろうと悪い結果であろうと上司の声ひとつで何とでもなるのである。彼が良くないと言えば良くないのであろう。たとえ結果を出したとしても、「生活態度が気に入らない」などと言えばあっさりと悪い評価を受ける会社なのだ

それなりに人数のいる部署なので、仕事に対して人数が多すぎるぐらいで、わりとヒマな部署である。私がクビになって困る人はそれほどいない。すぐに替わりを雇う必要もないだろう。しかし、私としては自分面白い仕事をし続けていたいし、あの無駄パワポ資料作成日常仕事になんてしたくない。早く上司が替わってくれないだろうか。それとも次の会社を探すべきであろうか。なかなか、面倒なことになりそうなのである

おしまい

  • とても日本的で、且つとても安定した良い職場にお勤めのように読めた 仕事量に対して十二分に人が配置されていて余裕があって、上下関係を重んじていてと 成果を出していても上司の...

    • 増田です。どうもありがとうございます。 その方法、良さそうですね。 会社の仕事の大部分は人間関係なのだな、と再認識したしだいでありました。

  • これは面倒なことになった。会社というもので必要な仕事の能力のうち、自分の狙い通りに事を進めるための能力が必要である。決して本心を出さない演技力が必要とされるのだ。日々...

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