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2024-04-14

知らない方が幸せ

昔、ふかわりょうが当時のおバカギャルタレント相手に「無知は罪です!」って大声で怒鳴っていた。

その抜き身すぎる言葉が今でも脳裏に焼き付いている。

増田別にそうとは限らないとは思うものの、彼の言いたいことはわかる。

彼は芸人からという理由こそあれ、自分とは知識レベルがかけ離れた人間と話すことを強要されていたのだ、そりゃあ辛い。

相手により賢く居ようとする努力を求めたくなるのも無理からんだろう。

 

だが、果たして知ることはそんなに美徳だろうか?

大抵の真実なんてもの、知らない方が幸せだ。

幸せであることを罪悪だと断じる者がいるとすれば、その者こそ真の悪ではないだろうか?

 

好奇心は猫を殺すという。好奇心旺盛な者は死するということで、これは単なる戒めに留まらず、様々な分野の専門家までもが好奇心生存において不利であると述べている。

わかりやすもので言えば、災害科学の分野で語られる「(専門家以外は)原因を探ろうとせずとにかく逃げろ」というものなんかがある。こと災害においては知ろうとする姿勢危険を招くのだ。専門家ですら、きちんと対策が施せない場合には退避を優先するというのに、素人に出来ることなたかが知れる。その場に立っていられるのは適正に準備を講じた専門家のみなのだ

また馴染みの浅い分野で言えば、脳科学見地からも、「情報中毒」なる新語提唱され始めている。自分がよく知っていることをより深く知りたいという衝動に駆られ、情報化社会である現在はその衝動が容易に達成される。だが、そもそもその事柄情報は限度がある。

結果、より深く知りたいという欲求が行き着く先は不必要情報収集へと向かい、やがて新しいことを学ぶ意欲や機会の喪失に向かう恐れがあるそうな。

まりシーンを弁えることが肝要なのであり、なんでも知ればいい、知ろうとする姿勢がいいなどというのは、ひどい欺瞞であるのだ。

 

これはあくまで、好奇心マイナス面を恣意的に抜き出したものであることには注意が必要だ。

だが私は敢えて問いたい、知ることは本当にプラスであるのか?と!

なぜ二時間前の私は、タイトルすらわからない好きな素人モノが「本当に素人なのか?」などと不要な疑問を抱き、あまつさえシチュエーション検索し、タイトル特定し、出演者の詳細までもを確認したのだろうか?

その場に立っていられるのは、適正な準備を講じたプロのみなのだ、わかっていた。わかっていたはずなのに、なぜ裏切られたと感じるのか。

果たしてその拾い物の動画素人モノという情報以上に有益情報は得られたか? 否、断じて否!! 素人ではなくプロであるなどと、素人モノにおいては不必要情報以外の何物でもないのだ。

こうして私は新たな素人モノ開拓の意欲をすっかり失ってしまった。

2024-04-02

anond:20240402100010

人間の脳は、画像認識AIとLLMの組合せでしょ。

画像をみれば、ドキドキ興奮して猫を愛でる言葉を語りだす。

人間の脳だって脳裏にははっきりと画像生成AI並みに猫の姿を思い浮かべてると思うんですが、

それを具体的な出力に回す、筋肉の使い方を知らないだけだと思います

2024-04-01

まもって守護月天!を読み終えた その1


当方40代であるはてなユーザーでは平均ほどか。

数年前に父が亡くなり、半年前に母も亡くなった。ずっと実家暮らしで、会社仕事の合間に農業をやっていたが、そろそろこの家ともお別れである家族が俺一人になったので、土地建物を売りに出して、会社の近くにある空き家ハウスに引っ越すのである

相続が終わってから遺品整理屋とかリサイクル屋とか解体屋さんと話をすることが多くなった。処分すべき財産はあっという間に片付いたが、最後に残ったのが……西暦で言うと2000年頃に亡くなった実弟漫画だった。部屋を共有していたので、本棚には俺と弟の漫画が並んでいた。

その大半は、ブックオフでも1冊10円すらつかないモノだった。メルカリで売るにも手間がかかりそうだ。遺品整理屋も「今のご時世、紙のマンガは売れないんですよ」と引き取りを断った。ほかの価値のなさそうなモノは、タダ同然でも引き取ってもらえたのだが。

何か月か経って、今年の正月を過ぎた頃だった。

実家本棚にあった俺の漫画を何冊か、手に取って読んでみた。うーん、これは……「懐かしい」という感情が僅かにあった。一番好きだった漫画、『天使禁猟区』『スカイハイ』『クロマティ高校』を読んでみたが、いまいちピンとこない。楽しい思い出が蘇ってこない。お楽しみの記憶脳裏から消えてしまったのだ……。

ふとここで、亡き弟の漫画を手に取った。あいつは将来裁判官になりたいと言ってたっけ。『家栽の人』が本棚の目につくところに置いてあった。一番上の段だった。

そして、一番下の段に視線を移すと……ここで一番、ドーン!! と、当時の記憶が蘇った。それは、『まもって守護月天!』だった。弟が一番好きだった漫画

家族食卓を囲んでいる時も、旅行をしてる時の車内でも、何気ない団らんの瞬間でも、とにかく弟は、この漫画の話をしてることが多かった。

弟の死因は、自動車に轢かれた後の外傷から内臓の疾患にかかったことにある。交通事故の原因の半分は弟にあり、当時は自業自得だと冷たいことを思ってたけど、まさか亡くなるとは……。病院でお見舞いをしてる時にも、弟はこの漫画を繰り返し読んでいて、ずっとその話の内容とか喋ってるんだよ。どんだけ好きなんだよって思った。

確か、アニメも観たいって言ってたかな。病室にテレビはあったけど、ビデオ再生できるものがなかった。弟は泣いて悔しがっていた。

さて、当時の俺は高校生であり、ガンガンコミックス漫画を読むことはなかった。守護月天漫画を読んでみたことはあったが、すぐに読むのをやめた。「稚拙だな」と思ったのもあるし、「絵がちょっとな~」という思いもあった。当時の俺は、CLAMPが描くような、Xとか聖伝とか、ああい精緻な絵柄のエログロが好きだった。

とにかく弟は『まもって守護月天!』が好きだった。それを、この本棚を見ていて思い出した。この日は休日であり、時間がたくさんあった。せっかくなので、この日から一週間ほどかけて、全11巻を読んでみることにした。

読んでみた感想を、以下に綴っていこう。感想を交えつつ、各巻に1~2箇所ずつ、印象的だったところを抜き出して引用する。

ネタバレがあるように見えるけど、本当に大事なところは抜き出してない。隠してる。まあ、俺の人生で『まもって守護月天!』を取り上げるのはこれっきりなんだし、少しくらいは許してくれ……。

その前に、これはどういう漫画やねん、と気になった方はWikipediaでググってほしい。あらすじは、概ねこんな感じである

~ブックライブから引用

一人暮らしで寂しさを抱える少年と、ご主人様をあらゆる不幸から守る役目を持つ守護月天美少女とのファンタジーラブストーリー一人暮らし中学2年生・七梨太助(しちり・たすけ)は、中国を旅する父親から支天輪(してんりん)という八角の輪を送られる。


まり主人公の何気ない行動をきっかけとして、小璘(シャオリン)という女神様のようなものがやってくる。お互いに惹かれつつ、ラブコメディが進行していく。その中で、超えないといけない壁がいくつもあって、主人公である太助シャオにふさわしい男になるために奮闘する物語である

では、さっそく始める。



【第1巻】

読み始めは、正直キツかった。絵柄が古いのもあるし、漫画表現が昔風なのもあるし、ラブコメを読んだ経験がない人間には何がどう面白いのかわからない。

まり楽しめないのは、すでに四十を過ぎているからだろう。子どもの頃であれば、まだマシだったのかもしれない。ただ、まあ……コンセプトはいいと思う。すごく。

なんとなくだが、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を思い出した。某グルメ漫画でいうと、「うん こういうのでいいんだよ こういうので」を地で行く。

シャオリンが「この平和時代に、どんなものからご主人様を守るか」を決めたシーン

太助様…」

「…え……」

「もし迷惑でなければ あなたの中にある「孤独」や「寂しさ」から あなたを守ってさしあげたいのですが それではいけませんか?」


シャオ歴代の主を守ってきた手段は、主に暴力である。星神を呼び出して使役し、主人を狙う者を撃退する日々を過ごしてきた。だが、平和現代でそんな行為需要があるはずもなく。シャオは、呼び出されてすぐにお役御免になってしまう。

ならば、主人である太助をどのように守ればいいのか――その答えが上記台詞である。命を狙う敵がいないのであれば、孤独や寂しさから主人を守るのだ。太助には家族が3人いるが、全員家を離れて放浪の旅をしている。ネグレクトに限りなく近いものがあるが、ラブコメの都合というものだ。



【第2巻】

このあたりは、まだだるかった。物語登場人物は揃いつつあるのだが、展開が退屈でなかなか話が進まない。この巻から、慶幸日天の汝昴(ルーアン)という主人公の恋路を邪魔する、まさにお邪魔キャラみたいな人が出てくる。

別に、なんということはない恋愛妨害工作なのだが、この時代ラブコメ高橋留美子の影響がまだ色濃いのだろうか、暴力性が強い。この巻以外にも「死ぬやろ……」というシーンがけっこうある。昔は気にならなかっただろうが、やはり時代というものか。

ルーアンの計略によりシャオ太助の元から離れようか迷っているシーン ※太助が駆けつける

「えーっと 今はうまく言えないけど… 俺はシャオにずっとここにいてほしいんだ ――それだけじゃここにいてもらう理由にならないかな……」

「…いいえ… ………あの 私…… 太助様がここに来てくれるの 待ってたかもしれないです」


ルーアンがそれっぽい発言をして、「シャオ現代には不要ではないか」という意見を伝える(あなたなんて いても邪魔なだけなのよ)。シャオは真に受けてしまって、支天輪に帰ろうとするのだが……すんでのところで太助がやってくる。そして、ふたりきりの状態で上のような会話をする。

この場面は気に入っている。シャオ気持ちも、太助気持ちリアルに描いていたからだ。ストレートさがいい。



【第3巻】

このあたりから恋愛路線に入ってくる。太助シャオ愛情意識する場面が出てくる。

ネタバレは避けるが、シャオには恋愛ができない事情がある。本人ですら認識できない事情が。

以下の山野辺というのは、最初の頃は万引きとかするキャラとして描かれていた。物語が進むにつれて応援キャラになっていく。

シャオ山野辺が一緒に温泉に入っているシーン

「なあ シャオ…」

「…………」

シャオ?」

はい?」

「なんか元気ないけど七梨と何かあったのか?」

翔子さん…………私 病気かもしれないです なんだか…ね 胸が苦しい… 太助様がルーアンさんと一緒にいると とっても胸が苦しくなります さっきなんか どうしてだか自分でもわからないけど そっけない態度とっちゃったし太助様が話しかけてくれたのに 太助様にきっと変に思われちゃった きっと悪い病気にかかっちゃったんです ――でも どうしたらいいのか わからなくて…」 

(へえ…精霊ってのも 人を好きになったりするんだあ…)


うん。女性作者が描いてるラブコメってさ。女性側の心理描写リアルだよな。女の子ってさ、好きな男性の目の前だと萎縮することがあるじゃん意中の人を目の前にすると、体がつい後ろに下がってしまうとか、廊下を走って逃げだす子とかいるよな。

なんかこう、恋愛感情に対して不安になった時の女性心理というか。リアルさが伝わってくる。子ども時代に読んでも全く認識はできなかったろう。



【第4巻】

この巻くらいになると、ストーリーの基本線が定まってくる。何らかの事件イベントが起こって、太助シャオが巻き込まれて、レギュラーキャラがそれぞれの立ち位置で動き回って、なんやかんかで解決して、ふたり(又はほかのキャラ同士)の間柄が深まって……という流れである

基本は、太助シャオ関係性がメインだ。この作品うまいところは、ふたりばかりを推すのではなく、ほかのキャラクター間の友情とか愛情ガッツリ描いてる。

この巻だと、2つの場面が印象に残っている。いずれも、ルーアンふたりの仲を妨害するための工作を試みて、やってしまった結果である

④-1太助高速道路自転車走行中にタイヤバースト、そして前方車両(トラック)と自転車を括っていたロープが取れて転倒した後のシーン

「………え 太助様!? 太助太助様!! 太…助様あ… ……う…」

「あ…あの小璘さん…」

「どうしよう…どうしようどうしよう ルーアンさん! ――太助様が 死んじゃったらどうしよう!!」

「あ…いや まさかそんなあ」

「どうして支天輪を車に乗せちゃったりしたんですか 私……太助様に何かあったら ルーアンさんのこと絶対さない!!」

「…………」

太助様に…太助様に何かあったら… 太助様… 太助様早く帰って来てください」

「小璘…………あんた」

④-2保健室で、シャオがベッドに横たわって寝ているシーン

「なあ…ルーアン

はい!?」

「…俺シャオのこと 好きにならない方がいいのかな…」

「………… あんたあのおじょちゃんになんか言われたでしょ ――じゃあひとつ聞くけどなんでそう思うの?」

「――…」

「小璘が人間じゃないから?」

「…………」

「………俺とシャオって絶対結ばれないのかなって…」

「…ねえ たー様 あたしは たー様のこと好きよ 考えれば悩みなんていくらでも出てくるけど 一番大切なのは自分気持ちでしょ だからあたしはあんたみたいに悩まない 悩んでも変わらない想いなら 悩むだけ損だと思わない?」


気持ち、とでもいうのかな。かの有名な『BLEACH』でいうと、ウルキオラ・シファーの名台詞ひとつである



心か



みたいな感じだ。登場人物の心境がさ、わかるんだよな。喜んでるのもわかるし、苦しんでるのもわかる。そんな中でキャラクターが足掻いている姿が印象に残った。

漫画を読む前に下調べはしなかった。今も一切してない。よって推測になるんだけど、この作者である桜野みねねっていう人は、この時(1998頃?)は大学生かそこらの年齢なんだよな。作者あとがきを読むと、若いんだなというのは伝わってくる。

俺が二十代前半の頃は、地面から出てきたばかりのカブトムシの如き勢いでスポーツをするか、水道工事現場であくせく働くか、盛りのついた獣のように女を口説いて、年間に何人とセックスたか記録を付けるとか……同じ会社女の子と無理やりそういうことをした後でも、最後にベッドの上で「愛してるよ」と言ったら許されるから大丈夫とか、そんなことしか考えてなかった。人間性が動物レベルだった。

でも、この桜野みねねという人は、そんなどす黒い人間の対極を行く感性がある。この作者は凄い……と、いい年になったおっさんは感じた。※私個人と作者の年齢差は、干支0.5周り分ほどと思われる。



【第5巻】

20年以上前漫画なので、さすがに創作でも……というシチュエーションが生じることがある。作品内では、たまに登場人物がみんなで旅行とか海とか温泉に行くのだが、メインキャラがほぼ中学生で、20才以上は大変少ない。無理があるし違和感がある。

しかし、旅行とかでないと表現できないラブコメ的なシチュエーションもあると思うので……そこが創作の難しいところである。いや、文学作品創作とかしたこといからわかんないけどさ。

⑤仲間と海に来ていて、ようやく夜の海岸で二人で話ができたシーン

「なんだかね………私 太助様ととってもお話たかったです 別にお話したいことがあるわけじゃないの… でも… 太助様とお話してるととっても落ち着くから…」

「……シャオ

だってお話してるってことは 一緒にいるってことでしょ? だから…」

(だから… きっとこんなに 安心できるのね)


太助シャオは、何度もこういうシチュエーションになっている。が、恋愛が進む気配はない。事情はあるのだが、あまり絶望的な事情なのだ

あと、文章量の都合で載せなかったが、クラス演劇(かぐや姫)の数話分も大変よかった。ルーアンと、ほぼサブキャラの乎一郎が主体の話なのだが、中学校の学芸会かぐや姫をやることを通じて、「離れていても心は繋がってる」という要素を表現している。

この回は、大人ながらにしみじみときた。気になる人は、是非5巻を読んでほしい(ダイレクトマーケティング決行)。

大まかな流れを言うと、ラストのお別れシーンでかぐや姫役のルーアン台本にないセリフを言う → 月の使者役のシャオがお迎えを中止発言 → 乎一郎がそれを制止 → その後の会話のやりとりで、離れていても心は繋がっていることを示唆~といった具合である

ここまで五千字以上は書いている。一旦切ることにする。



文量の都合で2分割。

次に続きます

https://anond.hatelabo.jp/20240401122023

2024-03-29

日記のようなもの

今日は所用があり外出。

その際、図書館付近を通るので寄ることにした。

道中には大学があり、ふと目を上げると最上階の隅の教室に明かりが灯っていた。

その景色を目に入れた途端口の中にクリームチーズのような味が広がり、なんとなく当時のことを思いだす。

一種のマドレーヌ効果のようなものだったのかもしれない。

図書館用事を済ませると雨。尤も家を出るときから既に雨は降っていた。

最近は雨ばかりで気が滅入る。

公園を通れば軒並む桜は枝垂れ桜にように少し首を垂れていたものの花はまだ健在。

そうした桜並木の真ん中を歩いているとふと学友のことが脳裏をよぎり、名前を呼ばれたような気がした。

しか名前を呼ばれて照れた自分は当時の自分で、今の自分ではなかった。

公園と雨と桜。迫る四月に春を思えば、人は誰しも黄昏ものかもしれない。

さてされど仕事全然捗らず、気持ばかりが焦っている現状。

妙に身体が気だるく、昨今の気温は寒暖差が著しいので風邪に好かれたのかもしれない。

なので帰宅後は安静に。

さて、習慣としている読書について。

最近アイン・ランドの『水源』を読んでいる。この小説は全くもって素晴らしい。曰く”20世紀アメリカにおいて二番目に売れた小説”との謳い文句があり、しかしそうした宣伝こそ本作品アンチテーゼになり得る宣伝文句なのもまた事実ではあるので皮肉的。

久々にこのような、気づけば読み入ってしま小説出会った気がする。

『水源』は、20代では「読むべき本」であり、30代以降では「読まなければならない本」である

今日もまたホットココア最後に嗜み、これから眠る

明日は少しでも仕事を進めたい。

そのために用意したアーモンドミルクコーヒーチョコクレープでもってして、明日の朝食を盛り上げよう。

2024-03-26

最近書き始めた日記と、本人には見せない感謝言葉

近頃、日記を書くことの効用が分かってきたような気がする。

文章を読むことは他ならぬ知識の蓄積であるしかしながら、脳裏に浮かんだ取り止めのないことも形として残さなければ、それはただ消えゆくのみである

書けば文学、書かねば妄想。誰が言った言葉かも覚えがないが、実に的確なように思う。

怠惰で自堕落、そして堪え性のない私のことだから明日日記を書かないのかもしれない。

習慣化は難しいことで、習慣化してしまうことによって失われるものもきっとある

自分の思ったことをただ文章に書き連ねていると、それによって分かってくることもある。

書くべきか書かぬべきか。それすらも文字として並べていく。

兼好法師徒然草執筆過程がふと浮かんでくるようだ。

データは何年も残らない。

それでも日記を書くことにどれだけの意味があるのかと思う。

自己満足とはなんなのか、追い詰められた人間の搾り滓が文章なのか。

生きるというのは畢竟、苦に満ちたこである

その心の気休めとして書く文章に、私だけは誰よりも価値見出したい。

文章を書くことが、何よりも真摯に己に向き合うことだと信じて。

この余白の片隅から、誰にも見せない日記、その一節だとしても。

何も出来ない人間なりに、栄えある先達をささやかに見送らせて頂く。

敬愛すべき先輩方に心から感謝を捧げます

社会に正当に向かい合い、戦い続ける方々に、この上ない賛辞を込めて。

ありがとうございました。あなたと過ごした日々が、私の人生で最も価値のある時間でした。

2024-03-19

anond:20240317232617

グランドシネマサンシャインIMAXマナー違反」と「グランドサマナーズ 」は1ミリ関係がない。

でもきっと多くの人が、何故か脳裏に「グランドサマナーズ」という文字列がよぎり「グラサマ」という声が聞こえたことだろう。

これが刷り込みという力の凄さだ。

何故、テレビCM収益だけで成立するのか。

何故、映画館が上映前にあれだけ嫌われているのに新作の宣伝を流すのか。

その理由がコレだ。

サブリミナル効果なんて利用するまでもなく、10回でも200回でも繰り返せば、ただそれだけで人間の脳には情報がこびりつくのである

繰り返し聞かされた「グラサマ」により、俺たちの脳は「グランドシネマサンシャインIMAXマナー違反」の中に非実在の「グランドサマナーズ」を見出ししまうのである

anond:20240319084854

稲作の説明だけで12話終わって、ネットから農林水産省公式アニメとか絶賛されて終わるパターンまで脳裏に浮かんで茶番すぎる。明らかにアニメは向いてないと思う。

2024-03-17

人生初のストーカー被害と、不同意性交等罪で脅迫を受けた件のまとめ

YouTubeチャンネル経由で発生した、ストーカー(以下Sで統一)の時系列まとめ

出会った当初――4年前の情報

僕 32歳男性 配信業 札幌住み

S 25歳女性 会社員 遠い地域

(数年後、発達障害境界知能だと自白していた)

約4年間で会った回数は3回、元カノでも元セフレでもない。

Sは1000通以上の一方的な長文メールを送り、「不同意性交等罪がまだなかったけれど訴えたい」「70万円欲しい」「警察署相談へ行くよ」と脅しを掛けてきて、無限複数アカウントを作って、迷惑行為配信中にしておきながら、「そっとしておいてください」と居直り、どうしようもない状態になっている。

こちらの要望としては、「今後一切関わらないでくれ」の一点だけである

ちなみに僕自身は、YouTube26000人/TikTok10000人、無名で細々と生きる男だ。

相手個人情報は控えます

■約4年前、僕のYouTube動画を観てファンになる

■数ヶ月間、軽くDM/電話でやりとり

Sが自発的に、「〇〇見たい?」「〇〇したい」「やりたい」などと書き、脱いだ写真/動画送信してくる

この時点では、『ちょっと積極的普通の明るい子』だと思っていた為、不快感はなし

札幌で会う

流れで枕を交わす

翌日以降、ご飯を食べて街巡りし、電話/DMを続けてみたが、生い立ち、会話のテンポ感、文化的ベクトルなど、相性が合わなかった為、付き合うには至らず

自然消滅(SがLINE/Twitterブロックしてきた)

■会って半年後に突然、長文で告白DMが送られてくるが、「彼女は作らない」と断った

■定期的にSから相談事が持ち込まれ

元カレから求婚に悩んでいる、ホストナンパされて添い寝した、茨城出身彼氏ができた、男の車に乗り込んだらホテルに連れて行かれた、うつ病になった、休職するなど

■Sからの長文DMが大量に流れてくる

「やりたい」「結婚してください」「会えなかったら自〇する」など、一方的感情暴走が始まる

■その頃、僕は関西人彼女ができた

有村架純似の公務員25歳

遠距離だったが、顔と性格生き様が可愛かった為、復縁曖昧状態も含めて、長い事、仲が良かった

それゆえ、Sから電話/DM対応は最小限に抑えた

この事を、事後的にYouTubeで語ると、「同い年の子を選んだのが悲しい!」と、Sの暴走ますます過激

■会う約束もなしに、Sが飛行機札幌に来たが、完全に無視をした

その後も、Sは航空チケットを購入するがキャンセルさせた

■昼夜問わず長文DM、求めてもいない自撮り画像/18禁動画が届く

YouTubeライブの際も、何十回もブロックしたところで、「責任をとって」「捨てられた」などと、複垢を用いて、長文の迷惑発言を連発する

※4年で3回しか会っておらず、恋人関係にもセフレ関係にも、一秒もなっていない

■またもSが了承なく、飛行機札幌に来た

「付き合う事は100%ない。他者との境界線について学んで、ちゃん自分人生を生きて」と説得するべく会う

関わりの拒否を求めたかったが、聞き耳を持たない様子だったので、「あくまでも友達ね、100%絶対確実に、何があっても、恋が発展する事はないよ。両想いになれる相手を探してね」と強めに伝えた

しかしながら、Sの暴走ブレーキは掛からなかった

■Sが警察相談する、訴えると言い始める

「当時は、不同意性交等罪がなかった。そのせいで、わたしの悲しさをみんなに伝えられない」「警察署相談へ行きます」「訴えて70万円くらい欲しい」といった風に、脅しを掛けてくるようになった

そう考え、実行するのは自由だが、枕を交わすまでのDM/LINE/Skypeのやり取りはすべて、SSDに保存してある為、むなしい訴えになるだろう

まりこんな事は言いたくないが、会う前から、ほぼ全裸動画を送ってきたり、Sから馬乗りになって来ておいて、望み通りの関係に至らなかった瞬間、曖昧ながらも金銭的な願望を口にして、『不同意性交等罪』を連呼するのは、脅迫行為なのでは?

さらには、「わたしの考えを否定して、関わりを拒否をするのは人権侵害だと思います」などと、暴論までぶちまける始末だ

■「一度デートしてくれたら終わりにする、この関係を忘れられる」との事で、短時間ながらも、最後最後に会う

だが悲しいかな、Sの暴走に歯止めは効かなかった

この時、僕の失敗として、「わたしストーカーじゃないよね?」の問いに、Sの心を落ち着かせるべく、「ストーカーではないけれど、どんなに連絡して来ようと、会うのはこれが最後だし、どうしてもタイプじゃないから、恋愛可能性は0.1%もない。ちゃん自分人生を取り戻してね」と伝えてしまった事で、Sは都合良く、前段の言葉、『ストーカーではない』だけを脳裏に焼き付け、自己正当化を覚えてしまった

■そうこうして今に至るまで、「二度と関わるな」と伝え続けているが、「これは関係前進だ」「どんなに怒られてもエンタメだ」と歪んだ解釈をする為、心底迷惑している

――ざっとまぁ、時系列はこんなところである

まず一つ言える事として、僕は社会の道外れ者、本名/顔出しの配信者として生きている為、こんなリスクは織り込み済みだ。

人生はなんだってトレードオフ

山もあれば谷もあり、光もあれば闇もあり、躁もあれば鬱もある。

そら持たざる者が、ありったけの力でネット世界を走っていりゃ、大問題の一つや二つ、当たり前に発生するだろう。

でもその分、心優しき視聴者さん達が、ヘリコプターに乗せてくれたり、タクシーを貸し切りにしてくれたり、焼肉寿司をご馳走してくれたりと、数々の救いを与えてくれる。

僕は元より社会不適合者であり、ずっと不安定人生を歩んでいる為、なんなら、明日死んでも良いと思っている。

……と言ったように、狂いを受け入れている僕だから、アホみたいなストーカーが出現しようと、「こんなもんは人間社会ちょっとしたエラー」と捉えて、心を守れる訳だが、もしもこれが、普通生活をする労働者だったら、どうなるのだろう?

出会いがある→デートする→相性が合わない→関係の発展なし

こうした、ごくごく一般的な男女関係において、自分の思い通りにならないと分かった瞬間、『不同意性交等罪』を叫び金銭的な願望を喚き、「裏切られた」「捨てられた」と集まりの場で騒ぎ立てる。

そのような女性に引っ掛かった場合、相当に苦しいのではないだろうか?

ちなみに僕自身社内恋愛ブログオフ会チャットサービスネット掲示板、ホストストリートナンパYouTubeTikTokなど、あらゆるところで、様々な女性と絡んで来たけれど、ここまでおかしい奴には、はじめて遭遇した。

本件のストーカーは、「わたしは一途な乙女」という自己認識があるのかもしれないが、はっきり言って、かなり醜悪モンスターしかない。

神学校ルーツ中学/高校に通っていたらしく、意識的には、「純潔わたし」を保とうとしているが、育ちによる自己愛の不全や、現状に対する不満により、無意識に野蛮になってしまい、その二律背反を解消すべく、「わたしを汚した!」という幼稚なピュアさを誇るのだろう。

表現の自由がある国ゆえ、何をどこで叫ぼうと、どうぞご勝手にといったところだが、出会い頭のホスト添い寝し、街でナンパされて雑に付き合い、求めていない卑猥写真を大量送信し――など、純潔とは程遠い行為をしておいて、自分不都合が生じた時だけ、「純潔わたしをもてあそんだ」「レペゼン地球みたいな奴らと同類」などと、高潔さを気取りながらヒステリーを起こす。

そして、数え切れないほど、「タイプじゃないから付き合えない」と伝えているのに、「理由が分からいから辛い」とゴリ押しして、被害妄想を膨らませ、悲劇のヒロインになってゆく。

タイプじゃないから付き合えない』を曖昧言葉として許さないなら、残酷非道ワード選定でもって、地獄の果てまで叩き込んでしまうが大丈夫か?

もちろん、対人関係リスペクトありきゆえ、そんな愚かな真似はしない訳だ。

その為、仲良くなれない理由を問われるたび、「話のテンポ感が合わない」「文化的ベクトルが違う」「雰囲気マッチしない」「好きになれるキャラじゃない」などと、小出しの答えを投げ込むのだが、「あの時のわたしは、本当のわたしじゃない。本心で接していないから、そう思うのは間違っている」といった寸法で、可能性を無限拡張してしまう。

はっきり伝えておくと、無限パラレルワールドに、無限なるあなた存在していたとしたら、こちらも無限お断りをするくらい、根本からタイプじゃないので、「あの時に、ああしていれば」と考えるのは無駄しかない。

ここらで、一度と言わず、何十、何百、何千、何万度と冷静になって考えて欲しいのだが、この約4年間で3回しか会っておらず、元彼でも元セフレでもなく、何かを貢がせた訳でもない、すこぶる浅い関係にも関わらず、一方的配信を見て、妄想して、暴走して、「貴重な時間を奪われた!」「なぜ責任を取らないんだ!」などと、いつまでも発狂するのは、幼稚園児の駄々っ子と変わらない。

なにをとち狂っているのか知らないが、『デートして枕を交わす』=『絶対に付き合う』という異常なる図式が、大脳に刻み込まれているのだろうか?

馬鹿休み休み言えよ。

日常会話のテンポ感が合わなかった場合は?

文化的ベクトルが合わなかった場合は?

肉体的な相性が合わなかった場合は?

違和感が拭いきれなかった場合は?

シンプルに無理だった場合は?

そうした諸条件がうずまく中で、運命が味方する事もあれば、死神が舞い降りる事もある。

それこそが男女関係――残酷なる色恋沙汰……本能の営みって奴だ。

『愛とは差別』なる言葉もある通り、誰かを好きになる世界とは、誰かを嫌いになる世界でもある……という事を、ゆめゆめ忘れるな。

こちらとしてはこの数年、散々、DM配信コメント欄で、好き勝手に言われ、それでもSの本質には触れず、傷つける事なく、なんとか去ってくれるのを期待していた。

しかし、Sの蛮行はおさまりを見せない為、致し方なく、こうした文章を書いている。

また、ストーカーの狂った解釈で、「これだけ本気で書いてくれるのは、きっと愛が残っている証だ」などと、さらに厄介な存在になるかもしれない。

からこそ伝えておくが、容姿人格雰囲気脳内メカニズムあなたの発する生物情報のすべてが嫌いだから、好きになる事は不可能だ。

動物的にも人間的にも受け付けない為、今後一切、関わらないで欲しい。

さらに言えば、僕をイメージする事で生じる、あなたの微弱な波動すら不快しょうがない。

一刻も早く、僕に関わろうとするのを辞め、自分の道を歩んで欲しい。

ストーカーへ、本文に関する、あらゆる感想/意見/反論は、断固として受け付けません。

個人情報記載しておらず、なんの名誉毀損にもならないゆえ、たとえ、「わたし本心と少し違う」などと感じても、知ったこっちゃない。

そこから始まる議論に一銭の価値もなし。

そもそも論あなた家族でも友達でもありませんから、あーだこーだと御託を並べたところで、一文字残らずノイズしかなく、まったくもって興味を持てません。

2024-03-15

anond:20240315135918

普通の日本人であればルイズルイズルイズルイズルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハスーハー!スーハスーハー!いい匂いだなぁ…くんくん んはぁっ!ルイズフランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフきゅんきゅんきゅい!! 小説11巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!! アニメ2期決まって良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいいルイズたん!かわいい!あっああぁああ! コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃあああああああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説アニメもよく考えたら… ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルギニアぁああああ!! この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる? 表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵ルイズちゃんが僕を見てるぞ!! アニメルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!! あ、コミックルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!! あっあんああっああんあアン様ぁあ!!セ、セイバー!!シャナぁああああああ!!!ヴィルヘルミナぁあああ!! ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルギニアルイズへ届け!

して脳裏に焼き付けるはずだが

anond:20240315134338

普通の日本人であれば大谷の一挙手一投足を穴が開くほど凝視して脳裏に焼き付けるはずだが

2024-03-13

anond:20240313092820

からなんだよ、そんな美術史の話をしてるわけじゃねえよ

「ヘタクソな乳袋股間張り付きスカート」って言ってるだろうが

"ヘタクソな"だよ分かるか!?

「この服アホみたいな構造してんな……」って脳裏に嫌でもちらつくようなタイプのやつだよ!!!

エロゲありがちなやつだよ!!!男なら思い当たるやつがあるだろ!?

2024-03-08

韓国に住むと腹が立つことのホント-エアプはタヒんでくれ

韓国移住してしばらくが経った。移住前に様々な韓国在住系Youtubeを眺めて事前予習したが、今振り返ってみると明らかに視聴者数稼ぎの誇張や嘘ばかりである。それで啓蒙と怒りの発散を兼ねて増田に残すことにした。空き時間の読み物として楽しんでもらえたら嬉しい。


嘘① 反日

田舎に住むならいざ知らず都会ではまず遭遇しない。三一節(3月1日独立運動記念日)や光復節8月15日日本から独立記念日)は国民の祝日で、テレビでは大統領演説儀式の様子が生中継されるが、外を出歩いていても危ない目に会うことはおろか日本人と知られても敵対的視線すら浴びない。愛国心高まる日でこれなら、通常の日はなおさら言うまでもない。

ちなみに現在40代くらいの世代では、政府許可していなかった日本アニメや歌をインターネットもない当時あの手この手で入手し楽しんでいたという層が大変多く、現在若者フラットな対日観を超えかなり親日であることは意外と知られていない。日本でも韓国でも、反韓反日を煽ることで懐が温まる層が一定居るのだろうが、住んでみるとその実情はイメージとは大きくかけ離れているのである

嘘② パリパリ(せっかち)文化

総じて韓国はせっかちな人が多く、バスタクシーなどの運転が非常に荒いと言われるが、日本関西名古屋運転と大差ない。むしろクラクションなど普段ほとんど聞かない。例えばバスなら降車前、バスが停まる前にICカードを降車時の機械にかざしてすぐ降りられるようにしないとキレられるという噂があるが、早く降りたい人がそうしているだけで、普通に降りても何の問題もない。

スーパーデパートレジでも、相手の言っていることが分からなかったりセルフレジ操作が分からなかったりしてもたついても、遅いことを理由に邪険に扱われるということはほぼない。むしろ義務的日本店員以上に親身に教えてくれることも少なくない。いわゆる「古き良き日本」的な人情精神が残っているというイメージである




さて、ここまで読んで(なんだこの増田韓国推しか…)と思った読者の皆様は安心してほしい。増田韓国に腹が立っている。




ホント① 運転がクソandクソ

韓国の多くの場所は今でこそ日本の大抵の都市と変わらないような景観をしているが、その実は完全な新興国である。それを如実に表すものの一つが運転のクソさである。「正しいコンギョを言え!」とそこのあなたは仰るだろう。これを見てほしい。

100人当たりの自動車保有台数
1999年24 
2005年32 
2011年28 
2017年42 
2023年50 

およそ10年前には3人に1人も車を持っていなかったのが、現在では2人に1人と急激に増加している。つまり運転10年以下のドライバーが大変多いのである。若~中年層の多い都市部近郊ではこの傾向はさらに顕著で、ベテランドライバーは清掃車に乗っているおやじくらいのものである。結果、運転レベルが総じて呆れるほど低い。ソウルプサンでは荒い運転に気を付けて!というYoutuberが多くいるが奴らは本質を分かってない。単に韓国人の運転スキルが押しなべてうんこなだけである

韓国では日本以上にドラレコが普及しており、前方に加えて後方も録画していることが少なくないが、そうでもしないと事故の処理でこじれてたまったものではないのだ。ちなみに人口10万人当たりの交通事故死亡率(2021)を世界トップブラジルが16.6人、韓国が7.5人、日本が2.4人とあげてみても、交通事情の深刻さがよく分かる。韓国運転される機会がある際は、若葉マークがそこらじゅうを走ってるつもりでの警戒運転の上、怒りで血管がプッチンしないように気を付けていただきたい。


ホント② トイレがクソandクソ

駅でも公共施設でもデパートでもトイレは総じて綺麗に清掃されており、新興国のように紙が無いなんてこともない。見たところ日本と変わらぬ高品質トイレだ…!と思って安心してはいけない。韓国のクソなトイレで油断してクソをすると泣きを見ることになる。敵は隠れたところにいる。クソを流す水流がクソほど弱いのである。毎食のキムチ食物繊維を取った韓国人の固いクソが果たしてどうやって毎度無事にトイレに流れているのか、その答えに私は未だにたどり着けない。ちょっと大型種のクソが出現したり、保守的にペーパーを使おうものならもう詰まる率70%であるパワプロなら体感100%ケガ確定の震える手でレバーを引き、思った通りトイレが詰まって「クソ!」と叫びたくなった記憶は数知れない。

ここで更に増した水量で力業で押し切ろうと「倍プッシュ!」の掛け声とともにもう一度レバーを引こうものならさらに恐ろしい事態を迎えることさえある。一旦大人しく撤退たかに見えるペーパークソ混合部隊が、その奥に控える第二関門で再度詰まりこちらに2倍量の水と共に突撃してくるのである移住して間もない頃、これでトイレ全体の床と自分の靴を絶望で浸した記憶は今でもトラウマになって海馬に緩めのクソのようにこびりついている。

ここで斜め上の解決策を持ち出してくるのが韓国である解決策その①、超強化威力3倍スッポン!!冗談みたいに聞こえるかもしれないが、日本標準的スッポン範馬みを足したフォルムの強化版スッポンがあちこちの個室に標準装備されている。これを使ってクソ水を押し出すのは韓国人の極ありふれた日常風景である可愛い韓国のあの子モーニングルーティーン動画にこのスッポンが出てこないとしても、皆陰ではスッポンやってるんだよ。

https://dotradeex.com/products/three-plunger-the-best-rubber-toilet-plunger-pump-made-in-korea

更に信じられないのがトイレまり解消ラップ。何が信じられないかは以下の動画を見てほしい。これに至っては脳裏によぎる最悪のシナリオの恐怖が上回って使う気にもなれない。数あるスポーツでの韓国選手メンタリティの強さはこうした日々のトレーニングから来ているのかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=Gw9abgNDF4Q&t=90s




飲料品の値段が高い、年上を敬え文化が根強いなど韓国に来て少々腹が立つことは幾らかあるが、生活に支障をきたしかねないクソなものを2つ挙げさせてもらった。逆に観光韓国に来る機会がある読者の皆は是非これら二つを現地で味わうことを楽しみにしてみてほしい。

2024-03-07

ピンチはチャンスって言い出したバカ

齢50にしてウンコをもらした

その日、小腹が空いたのでコンビニに行こうと思ったんだ

家を出るときは何でもなかった

ただコンビニが近づくにつれて、あれウンコしたいかもって思い始めた

コンビニ商品選んでるとき、あぁウンコしたい、に変わった

でもコンビニトイレの貸出はしてなかった

急いで家に帰ろうとした

小走りで帰ろうとした

でも急激にウンコがしたくなった

俺もう50よ?家には妻も子供もいる

ピンチなんてものじゃない

ここでウンコを漏らしたら親父としての威厳が一気に失われるだろう

ピンチはチャンスって言葉脳裏に浮かんだ

今、どこにチャンスが?って思った瞬間ケツの穴が緩んだ

俺はウンコを漏らした

ピンチはチャンスとか糞以下の言葉を世に広めたバカのせいで漏らしたんだ

ピンチピンチしかない

2024-02-26

2年と16日ぶりにセックスした

2年前、妊活をしようと初めて排卵日に合わせて致してみたあの日、なんと一発で当たりくじを引いた。

子どもを授かったことが心から嬉しい反面、妊活大義名分にしてこれから半年くらいやりまくれるのかなと期待していたので、少しだけ落ち込んでいたのも正直なところだった。

妊娠中にセックスをしなくなるのはわりと一般的なことだと思うが、産後どうするかまではそのときはまだ考えていなかった。

結局、産後は互いの健康子どものために夫婦の寝室を分けることになり、そのような行為を試みる機会は一切なくなった。そしてなによりもお互いにずっと疲れていて、機会以前の問題だったように思う。

そんなこんなでセックスレスレス期間は伸びれば伸びるほど誘いにくくなり、気づけば最後にした日から2年経っていた。

思い返せば19歳の夏の初体験から11年。経験人数こそ少ないけれど、初体験の日から9年間、3ヶ月以上しない期間があいたことはなかった。

それが今となっては2年間ノーセックス

あんなに大好きだったセックス、いつだってそばにいてくれたセックス、一体どこに行っちゃったんだい。

そして親たちがセックスをしないうちに子どもはすくすくと成長し、1歳を過ぎ、少しずつ意思疎通ができるようになってきた。大人の真似をしてメルちゃん人形でお世話遊びをするようになった。その様子を見て「弟か妹がいたら…」という考えが脳裏によぎる。

このまま日々を過ごせば、次のセックスは「そろそろ2人目つくろうか」のタイミングになるだろう。でも、それではいけない。

どうしても、子作りを目的としない形でのセックスをしたいという強い想いがあった。

やらぬ後悔よりやる後悔。夜、ありったけの勇気を振り絞って「久しぶりに2階で一緒に寝ない?」と提案した。

我が家ではローテーションで一方が1階で子どもと一緒に、もう一方が2階で1人で寝ることになっているため、きっと子どもを1人で寝かせることを気にするだろうと思い「1日くらい1人で寝かせても大丈夫大丈夫!ほら最近夜泣きしてないし!平気だよ!」とまくし立てた。恥ずかしいほどに必死だったと思う。

そしてその提案は無事に通った。心の中で大きくガッツポーズをした。勇気を出してよかった。

およそ1年ぶりに同じベッドに入り、2年と16日ぶりのセックスをした。2人とも激太りしていたため、2年前とかなり感触は違ったものの、幸福な充実したひとときを過ごした。

そしてずっと確認できずにいたが、この2年間、相手も同じ気持ちだったことが分かった。

結婚する前は、よその夫婦の煮え切らない話を聞くたび「夫婦なんだから腹割って話し合えば良いのに」と軽々しく思っていたが、実際に自分が同じ立場になるとなかなか勇気が出ないものだと分かった。まさかセックスひとつ誘うのにこんなにも勇気がいるなんて。

些細なことかもしれないけど、人生における大事な何かを乗り越えられたような気がする。

今後2人目が産まれてまた同じ状況になったとしても、次は1年半くらいで勇気を出せると思う。

2024-02-22

anond:20240222115021

あまねくヤク中の脳裏The Doors新譜存在しているが、ついぞアウトプットすることなく知性の扉は閉じられる

官僚になって3年経った

大学の友人が某コンサルで働いているので、職場も近いしと霞ダイニングで久々にお昼の約束をした。

 

上司の顔色を窺いつつ昼に抜け出して、合流できたのは12:15前後。どこも混雑でごった返している。

久しぶりだねなんて挨拶もそこそこに、何にしようかと物色を始めた。ここなら混んでないし安いかいいんじゃない?と上等カレー提案する友人。

ちょっと悩んだけど、気を遣わせるのも悪いと思って列に並んだ。

 

いつも通り回転の良い店で、ちょっとした近況報告をしているうちに、すぐ二人かけの狭いテーブルに通された。

久々に会う彼は、相変わらず皮肉めいた、少し世の中を斜に構えて見ている口ぶりだったが、以前よりアグレッシブ雰囲気を纏うようになっていた。

 

まぁコンサルとか商社とかはそんな感じだよね、と思っていると、こちらが呼ぶ前にオーダー取りが来た。

とんかつチーズで」とノータイムで答える友人と、一瞬止まってからとんかつお願いします」と伝える私。

正直ちょっとうらやましい。

 

「どうして丸亀製麺あんなに並んでるんだろう。みんなそんなに丸亀うどんすきなのかな」

と彼がぼやいたとき、まぁそう思うよねぇ、、、と思ったし、そう返した。

 

普段食べに来るときは、よく丸亀に並んでる。

実際うどんは好きだし、ここの丸亀スタッフさんはみんな手際も(愛想も)いいから見た目ほど並ばない。

でも一番の理由は、価格だ。釜揚げ380円は非常に魅力的で、てんぷら2つつけても700円しない。たまに釜玉にするけど、それでも800円。

たぶん、みんな同じ理由なんじゃないかな。

 

思えば反対側のミスターハングリーもよく並んでる。並盛(にしては多いが)で500円からだった。

こちらは回転もよくないし、なぜか電波が通らないのであんまりいかないが、それでもコスパは非常にいいし、何より醤油バジリコが好きだ。

 

上等カレーは、チェーンの和カレーでは結構おいしいし、店の雰囲気も好きだが、行くのには若干ためらう。

プレーンカレーでも680円、とんかつカレーでも950円チーズonしたら1100円だ。

だってできれば、とんかつほうれん草にしたいが、昼食に1000円オーバー勇気がいる。かといってプレーンも味気ないし、見栄も張った。

 

でも彼からすれば、こんな感覚はもう学生時代で抜け切ったし、それだけの(物質的な)余裕が生まれているのだろう。

その証拠にほら、君のスーツはそんなに光を反射して輝いているじゃないか

彼は今でも大切な友人の一人だ。思慮深く、洞察力がある。皮肉屋だが人当たりもいいし、会話していて楽しいし刺激になる。

一方で想像力が若干足りないのは(私も少なからずそのきらいはあるが)、高等教育を受けた人々に対してよく言われている通りだ。

 

彼には幸せになってほしい。別に彼に限らず、この国に生きる人全てが自らの幸福を追い求められる、その下支えがしたいと思っていた。

そのためになら、(実際今よりよい環境を得られたかはともかく、)自分待遇労働環境が悪くなろうと、満足感をもって日々を生きられると信じていた。

ただ、現実には人間やりがいや誇りのみで生きることはできず、むしろその誇りを守るためにいらぬ見栄を張り、より自らの惨めさを嚙み締める。

そもそも私の仕事は人々の幸福追求の素地を形作れているんだろうか。

 

これはこういう職業選択した(してしまった)私の責任だ。あるいは5秒前に設計された世界がそのようにできていただけの話だ。

どんな職業生き方であっても、良い面と悪い面があるし、辛い思いをすることだってみんな普通にあるはずだ。何も私だけが胸の奥底で叫んでいるわけではない。

それでも、(少なくとも私の記憶の中では)学生時代には毎日コンタクトをしていたのが、眼鏡普段使いするようになったことを、彼は気づいてくれただろうか。

 

彼は近々結婚を予定していて、交際相手同棲を始めたらしい。二人での生活を立ち上げ、いずれは子供も欲しいね、なんて相談していると言っていた。

少なくとも彼は、自らの幸福に向かって進もうとしているようだ。未来希望を持ってくれている。

このことは素直にとても嬉しいし、非常に喜んだが、しか私自身の幸福には、もうならない。私は何を幸せと思い、何に向かえばいいのか。

 

少なくとも私は、子供を持つことがよいことなのか、今はわからない。

この国で、この世界で、生を受けることは、その生における幸福に対して正の寄与をもたらすのだろうか。

灯りもなく暗い海を漂うようになってしまった私は、新たな命に責任を持てるのだろうか。

 

3年経って、この生き方孤独だとようやく気が付いた。

お昼を食べた店の、チャップリンゴダードが写るモダンタイムスのポスター脳裏に焼き付いている。

公共心をくべて煌めいていた炎は、現状への不満と苦しみのうちに早くも私の魂を費消し、最後には愛を求める灰だけがむなしく残っているのかもしれない。

2024-02-13

anond:20240208215941

巨乳大好きだし嫁も巨乳だけど普通ストーリー漫画の女キャラ巨乳だらけなのはキモオタ脳裏にチラつくから嫌い。

増田の言う通り単純にノイズなんだよな。

エロ漫画、準エロ漫画ならいいんだよ。それはノイズじゃなくてメインだから。むしろ巨乳以外ほぼありえない。

そうじゃなくあたかちゃんとしたストーリー漫画の顔して、しっかり巨乳キャラオタク受け狙ってるのが気に障る。

キャラ付けとしての巨乳ならいいんだけど、そうじゃない巨乳マジでノイズしかない。ここの境い目は正直難しいが。

まあ売り上げとか人気も変わってくるだろうしある程度しょうがないとは思ってるけどね。あとは作者がもうそれでしか書けない、性別分けできないみたいなパターンもあるんだろうとは思ってる。

正直読んでるこっちとしては「また巨乳か」って感じで食傷気味なんだよな。別にラムラしてなくて普通の飯食ってるときAV流される感じ。今そういう気分じゃないんだけどっていう。

極端な例だけどめちゃめちゃ覚えてるのがジャンプ+の読み切りでなんか女子高生同士の友情を描いた漫画なんだけど出てくるキャラが全部巨乳ジャンプ+のコメントで叩かれまくってたやつな。

あれはさすがに作者可哀想だなと思ったけど、正直本当にノイズしかいか批判コメントだらけになるのも予想ついたよ。

元増田に対するまたどえらいヤバいnoteあったけど、あれに対するブコメには引いたな。

あんガバガバロジック火の玉ストレートだの参考になるだの、、

あれを書いたやつはまだそういう暇空シンパさんねで終われるんだが、あれに対して賛成多数のコミュニティはもう救いようないだろ。

2024-02-12

もう何年も前の話になる

私は図書館を愛用しており、よく通っていた。

ある日の休日いつものように本を借りに行くと目当ての本はなく、貸出中だった。仕方がないので予約しようと司書さんに話しかけると「あれ?」と首を傾げた。なんでも確認するとその本は貸出中にはなっていなかったらしい。お互い怪訝に思いながらも仕方なく、確認しておくとのことでその日は別の本を借りて帰ることにした。

あくる日、同様のことが再びあった。貸出中ではないはずの本が無かったのだ。私はその本に限ってはどうしても目を通したかったので、なんとかならないものかと詰め寄った。しかしそうした本は不思議にも数日後には戻っていることが常だったらしく、数日後には戻ってきますよと軽い態度で対応された。私は憤り、運営の仕方を非難すると図書館側もなるほどと頷き、こうした事態が何度も続くようでは困るとのことで、対策を取りましょうと言ってくれた。私が借りようとしていた本のジャンルには偏りがあり(そのとき借りようとしていたのはリー群に関するものだった)、以前に借りようとして無くなっていた本も同じジャンルの本といえた。

そこで図書館側は数学書マークすることにし、自然な形で司書さんがその棚を監視することになった。その後、確か三日後だったと思う。高校生犯人だったことがわかり、彼は万引きのようにして本を借りていた。

そう、万引きではなく、借りていたのだ。

彼は図書カードがないため、借りたい本がある場合には本を鞄へ入れて持ち帰り、後日こっそり元の場所へと戻していたのだという。

かに無くなっていた本はいつの間にか戻っており、盗まれたわけではなかった。

それでも図書館側は事態を重く受け止め、少年高校へと連絡することになった。少年必死自己弁護し、本は盗んだわけではなくちゃんと返しているじゃないかと言い迫った。しかしそれでも万引きには違いないとして、結局高校へと連絡をしたそうだ。

後日その少年が捕まったことを聞いた。彼は高校を退学となり、それで何もかもが嫌になり、犯行に及んだそうだ。

それを聞いたとき、私は良心の呵責を感じた。直接的でないにしろ彼を退学に追いやったのは私だ。

無くなっていた本が数日後には戻っていることには私も気が付いていたのだ。だからあのとき、私が「どうにかしてくれ」と強く願いでなければ、おそらくあの少年は本を借り続けることができ、そして退学になることはなかっただろう。

前途有望な若者の将来を潰してしまった。

そうした自責の念が今でも脳裏を過ぎり、もう遠い昔のことだが、それでも今となっては昨日のことのように思い出す。

私はあの時、どうすればよかったのだろうか。

ひとりでダブルベッドを組み立てる

木材が二箱届いた。昨日別れた人と一緒に寝るための、ダブルベッドになるものだ。なるはずのものだった。

別れた原因のうちの一つはこのベッドだ。26と38でどう?と彼は言った。きっかり半分こにするためのあと6000円を、彼は払いたがらなかったのだ。



彼が敬愛する歌手コンサートチケットは1万円した。その歌手の歌のタイトルを私はひとつしか知らなかった。コンサートというもの自体ほとんど初めてで楽しめるかどうかから不安だったが、行った。

隣にいる彼が一曲一曲が始まるたびに目を輝かせてちいさく歓声をあげるのが可愛かった。

しかった。

時間を共有できることがとても嬉しかった。同じ音に触れて、鼓膜が揺れているのだと思った。一緒の時代に生きることが出来てよかったとしみじみ思った。最後は腕を振って歌った。私が唯一タイトルまで知っていた歌だった。

今度は私の好きな歌手コンサートに一緒に行こうねと言った。

ついぞ果たされることは無かったが。



木材たちはてんでそっけなくAだの⑧だの上面だのといったシールが貼ってあり、頼みの綱である組み立て方の説明書には「2人以上で組み立ててください」とあった。意地でも一人でやってやろうと思った。



私はもともと片付けが病的に苦手で、一人暮らしをしていた部屋もひどい有様だった。母が定期的に死んでないか確認に来る以外、ほとんど人を呼んだことは無かった。

告白をされた時、自分の部屋が直ぐに脳裏に浮かび、とても悩んだ。障害なのだ小学校の時に診断を受けて、小児うつの疑いも指摘され、20歳の時には二次障害でがっつりと鬱になり入院し、そこから丸々一年休学した。

その時に四年付き合って一緒に住んでいた人とも散々な別れ方をして、そこから恋人が出来ても長く続くことは無かった。

もう誰かと時間を共にするのが怖かった。二年ほどぽっかりと恋人のいない時間を過ごしていた矢先の、告白だった。

私は悩んで相手に洗いざらい打ち明けた。障害のこと、病気のこと、寛解はしているが自分に自信が無いこと。

彼は真剣な顔で聞いたあと、それは病気でなくても同じことだよと言った。

僕も片付けが苦手だし、でもできない所を補い合うことはできる。それは病気であってもなくても同じことだと。



しかった。信じてみようと思った。全てかけてみようと。

そこから半年同棲を決めて、必死で片付けをした。

間に合わなかった。モザイクをかけたくなるようなダンボール箱最後数箱出来た。自分の部屋にも入り切らず、共用の寝室の片隅に置かせてもらった。

「ずっと片付かないのは嫌だけど、頑張ってくれたらいいよ」「一月を目処に頑張ろう」と言ってもらった。



それからの日々は怒涛だった。仕事洗濯食事の支度、お風呂睡眠のローテーション。自分一人ならどれか欠かしても仕方がないけれど、人と住むからと気を張っていた。

段々、自分負担が大きい気がしてきていた。

洗濯の頻度の格差を指摘したら喧嘩になった。

鍋の後、おじやを作るのを断ったら喧嘩になった。

食器洗いに追加して、お米を炊く当番を彼にお願いしたら喧嘩になった。

なにもかも上手くいかないと思った。たった今せっかく組み立てたヘッドボードも、電源コードを穴から出すのを忘れていて全てやり直しになった。どうにでもなれと思った。



それでも彼とたまに出かけるのは本当に楽しかった。水族館に行った。美術館に行った。海に行った。月に一度くらいだったが、本当に楽しみだった。たくさんの写真を撮った。

でもそれ以上の数の喧嘩をした。約束した人数以上を彼が部屋に招いたこと。前日にいきなり一人泊めたいと言ったこと。私の片付けが終わらないこと。私が調味料を片さないこと​──その時、彼も皿や鍋を仕舞わないことを指摘したら、湯煎して2日放置されていたお鍋のパックを壁に向かって投げつけた​────。

私も感情的な方だが、大きな音を立てたりものに当たったりするのは許せなかった。

「殴りたくなった」と言われたのもショックだった。かつて別の人に殴られた事や殴られかけた事が複数回ある。

付き合うまで彼は温厚な人間だと思っていた。

私には人に殴らせる才能があるのだろうと思った。そうだとしか思えなかった。

そして、やっとのことで取り付けたベッドの横木が、1本まったくの上下逆だった。左半分を一からやり直す羽目になった。



一緒に住むにあたって私は、洗濯機も冷蔵庫電子レンジも全て譲ってしまった。

彼の持っていたそれらの方が性能が高かったから、そうせざるを得なかった。

「捨てろなんて言ってないよ。ただ置いておきたいなら自分の部屋に入れてね」と彼は言った。

ベッドの話に戻る。彼のシングルベッドで暫くは一緒に寝ていた。しかしさすがに狭く、ベッドのマットレス部を敷布団の2つ折りと合体させるような形で床に敷き、寝た。どちらも、彼の持ち込みの寝具なので、私は敷布団側で寝ていた。何ヶ月もすると身体のあちこちが痛み出した。肩を軽く押しただけで崩れ落ちるような肩こりを起こした。いよいよベッドを買おうと言ったが、彼は頷かなかった。「あなたシングルをもうひとつ買えば?」

私はシングルベッドふたつがこの寝室に並んでいる姿を想像して頭を抱えた。ほぼクイーンサイズではないか



何故そんなに自分シングルベッドを手放したくないのか聞けば、「まだ使えるから」という。

私の家電だって、まだ全部使えた。それでも2人の生活と天秤にかけて手放したのだ。

それからちょうど一年が経っていた。

この人は一つも、私たち生活のために諦めてくれない。一つも。そして冒頭の発言に繋がる。



それから、こう続いた。

新しくダブルベッドを買ったとして俺はシングルベッドを手放さない。

あなたが買うならすぐに買うんでも、何にしてもいいが、半分ずつ出し合うなら、今はどれを買うか話し合っている時間が無い。

納得していないかお金は払いたくない。

ダブルベッド買ってあなたひとりで寝るの?俺が金を払わないから?…なら俺が横にシングルベッドを並べて寝る。

ついに、寝室に置かれるベッド幅がキングサイズを超えた。





もう身体が痛くなければなんだっていいと思った。ダブルベッド丸々私が払って買って、向こうがなあなあで使い始めて、もういっそそれでもいいと思った。

買った。

でも直ぐに許せなくなってしまった。

詳細は省くが、いよいよ私には価値がないのだと思った。礼を言ったり、詫びを伝えたり、たった1行のLINEを打つ価値も私には無いのだと思った。



交際が始まる前にほんの数通ではあるが文通をしていた。読み返す度、私は、彼の言葉が好きだったのだと思い出せた。一緒に住みはじめてから私が手紙を書いても、返事は来なかった。

もう終わっていたんだなと、ふと思った。

ダブルベッドは、最後の釘を締められないままドカンと寝室に居座っている。

同時に注文したマットレスが届くのは少し先になりそうだ。

来月には向こうの忙しさも落ち着いて、引っ越しだの手続きだのを話し合うことになるんだろうと思う。板のまま箱のまま持っておいた方が本当は、引っ越し代も安く済んだに違いない。

手取りは私の方が安かったが、食費も家賃もきちんと半分出してきた。光熱費は在宅のほうが消費する為傾斜をつけたが、そこだけだ。

フェアにやってきた。別れて空っぽになるのはきっと私だけだ。馬鹿みたいだ。だからシングルベッドを取っておいたのだろう。

彼は賢いと思う。





本当の意味では、彼を嫌いになれなかった。

この文章を書いている今ですら、まだ揺れている所がある。

友達に縁切りのお守りを貰っても、いくらやめろと言われても、ずっと別れられなかった。でもここに書いていない一件で、もう諦めなければならないと、ようやく思えた。

少しほっとした自分に、自分でびっくりした。

終わりにしようと思う。きちんと自分を取り戻さないといけない。



マットレスが届いたら。

まっさらダブルベッドに1人で寝ながら、新しい生活をどうしていくか、考えようと思う。まだすのこしかないベッドに横たわってみる。

ポケットの中で、余った釘がじゃらじゃらと鳴った。

2024-01-30

anond:20240130223956

Re:炎上したらSNSから距離を置いて」

今回の事件には当てはまらアドバイスだな。炎上の発起人は原作者なんだろ? 原作者先生視点では。

だったらネット切断しても炎上の炎からは逃れられない、焼けてるのは自分じゃないんだからな。

現実から目を背けても罪悪感は消えん。脳裏はいつも焼かれる他人の苦しさが浮かぶだろう。

ネット切断が炎上対策にならない理由がここにある。

私的ケンカに、いつの間にか志願兵が集まってきて代理戦争代理侵略戦争)に発展するのが多くの炎上。だから当事者の「放火させてしまったという認識」が避けられない。

炎上個人各自自由意志でやってる」「個人攻撃個人責任」「キッカケなんて関係ない」という認識必要だ。

2024-01-25

ちいこ命って言葉ネットで見かけるたびにチンコ脳裏に浮かぶ

まんこ命じゃなくてよかった

2024-01-08

下痢の後のおならがこわい

日下痢になり、今日一日安静に過ごすことで何とか回復した。

食欲も戻ってご飯も食べることができ、そこまで良かったんだ。

でもお昼ご飯を食べてから少しした後。

不意におならが出そうになったんだ。

でも容易に出すことは出来ず、留まった。こわかったからだ。

昨日の今日だ。もしこれがおならではなかったら…

そう思うと恐怖でおならを出せす、躊躇した。

それでもお腹は張るし、ずっとおならを避け続けるのは不可能だろう。

やるしかない…。意を決して少し力んだ。

音もなくおならが出た。それは純粋おならだった。

恐怖を乗り越えた。それを思うと妙に感慨深く、脳裏にはアルプスの少女ハイジに出てくるクララの姿があった。

クララが立ち上がり、一歩踏み出した時の気持ちちょっとわかった気がしたのだ。

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