はてなキーワード: ライフスタイルとは
日本経済新聞 2009.2.11 大機小機
米国を震源とする金融経済危機が急速に世界のあらゆる国々を襲っている。
最初は米国のサブプライムローン証券化商品の値下がりによる金融機関の巨額損失問題として軽く考えていたが、欧米の金融機関の自己資本不足から急激な信用収縮が起こり、金融市場の機能が麻痺して深刻な経済危機へと発展したのである。
米国が膨大な物資を輸入し、貿易赤字を垂れ流して世界経済を引っ張ってきた二十世紀型の成長モデルは見直さざるを得ないであろう。一方、基軸通貨の米国は冷戦構造の崩壊による資本主義経済の爆発的広がりを受けて始まったグローバルな経済成長に対し巨額な経常収支の赤字を通じて成長通貨ドルを世界に供給してきた。
結果的に米国は世界の中央銀行としての役割を果たしてきたわけで、冷戦終了後の旧共産圏の国々やそれに続く発展途上国の経済が順調に離陸し、再び共産主義や全体主義に戻る国がほとんど出なかったことにつながった。そうでなければ、世界中に北朝鮮やキューバのような国が今も多く存在していたかもしれないのである。
もちろん、本来、住宅を買う能力のない人にまで持ち家を買わせるサブプライムローンや、値上がりした住宅を担保に追加貸し出しを行って過剰消費をさせるホームエクイティローンなど、バブルをあおるような金融機関の経営は変わらざるを得ない。当然、米国人のライフスタイルも収入以上に消費する貯蓄率マイナスの生活から、収入の範囲で消費する貯蓄率プラスの生活へと変わるであろう。
そうなると、米国の経常収支の赤字は大きく減少するが、同時に世界経済の成長は大きく減速し、日本や中国をはじめ、対米輸出依存度の大きい国の経済は大きな打撃をうける。世界の総需要はいったん縮小したら、経済危機を克服した後も危機前の水準へすんなり戻るのは難しい。企業経営者も劇的に落ちた需要が元に戻ることを前提に経営する事は出来ない。
米ドル以外に世界通貨としての役割を果たすことのできる通貨が見当たらないなか、米国が節度ある国際収支国になったら一体誰が世界経済の成長のために成長通貨を供給するかと言う深刻な問題も頭に入れておくべきである。
数年たったら猛烈なドル不足時代を迎えてドル高が進んでいるという可能性もあるのである。
(枯山水)
http://anond.hatelabo.jp/20090115144402
固定から携帯電話への変化はライフスタイルを変えるほど劇的な変化を結果的にはもたらしたわけだが
単純には通信方式の変化だから、車→ネットってのは当てはまらんだろうな。
ガソリン車から電気自動車へと移る時に、同様に大きなライフスタイルの変化が起こるんじゃないか?
バッテリー故の行動半径の狭さとコンパクト化が相まって、家族で遠出と言うよりも一人一台で街をスイスイって形に変わったりするんじゃないかとも思う。
今のような車よりもはるかにコンパクトになってセグウェイと軽自動車の中間みたいな奴とか。
もちろん旧来の"自動車"ってのも残るだろうけどな。
明るい未来を描いてみる。
追記:
勝手な妄想だが、原付よりもちょっと大きいくらいのミニカーあたりを想像してみた。
ある程度車体規格を限定し、駅地下や高層駐車場ではパレットみたいなものに乗っけられてコンベアでピッタリと詰め込まれて収納。もちろんその間は充電される。
ファッション雑誌を見てモデルとか服とかに注目するのって本当に表面を短時間しか見てないとしか思えない。それらが重要じゃないという話じゃないよ。ただ雑誌を読めば要点の中心がそこにはないことがわかって来るはず。
あれって、「ライフスタイル刷り込み雑誌」なんだよ。本当は。「○○の一週間」みたいに日常を啓蒙すると言うか。あ、普通の人はこういう風に話してこういうとこに言ってこうするのかとか。それを意識しないで気がつかないうちに身につけさせる巧妙な方法っていう感じ。
で、それって、「生活に密着した常識を入手する場」。でもあるんだよね。それが目立たないコツ、イジメを再発させないコツなんだよ。という話。
別に、それに変わる若い女の子の「目立たないコツを入手する手段」があれば、ファッション誌じゃなくてもいいんだよ。現状それが最適だからそれを勧めてるだけで。
http://anond.hatelabo.jp/20081224191321
少なくとも俺はそうだ。
しかし、「モテなくても良い」と言うと
なぜかそれを聞いた人から批判されたり馬鹿にされたりするので、
そういう人が大多数だと思うけどな。
>面倒だから彼女(or彼氏)いらないというライフスタイルを否定しない。それも人生の選択だ。
>それを選ぶなら、非モテだとかいって騒がないでくれ。自分で決めたことなのだから。
生涯一人で過ごすことによる孤独死などのリスクは自分の選択によるものだから受け入れるよ?
でも、一人でいることによって浴びせられる批判の言葉に対して、
全く反論せずに黙って耐えなければならないという、物言わぬサンドバックの道を選んだ覚えはない。
自分の選んだ道は正しいと思っているから、批判の言葉には反論させてもらう。主張させてもらう。
…て、ここまで書いて気づいたけど、
http://anond.hatelabo.jp/20081218152326
携帯のフィルタリングは2005年から一応あるにはあったんだよね。
NTTドコモ、iモードに子供向けのフィルタリングサービスを提供 2005年06月24日
http://k-tai.ascii24.com/k-tai/news/2005/06/24/656606-000.html
(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとNTTドコモグループ8社は24日、iモードによるウェブサイトへのアクセスを制限できるフィルタリングサービス “Kid's iモードプラス”の提供を発表した。ネットスター(株)のデータベースを基に、出会い系サイトやギャンブル系サイトなどへのアクセスを禁止する。
同種のサービスとしてはすでに提供中の“Kid's iモード”があるが、これはiメニューの“公式サイトのみ”アクセスが可能で、一般サイトへのアクセスを制限するというもの。一方、新たに提供される “Kid's iモードプラス”では、一般サイトへアクセスを可能とした上で、出会い系サイトやギャンブル系サイトなどの特定カテゴリーのサイトへのアクセスを制限する。
制限されるカテゴリーは、“不法”“主張”“アダルト”“セキュリティ”“ギャンブル”“出会い”“グロテスク”“オカルト”“コミュニケーション”“ライフスタイル”“宗教”“政治活動・政党”“成人嗜好”。
だけど、結局申込者が少なかったのか、あまり有効ではなかったみたい。
学校裏サイトとかの問題が出て、携帯フィルタリングすべき、という流れが出てきた。
2007年の12月から各キャリアは自分たちの基準でフィルタリングをやってた。
携帯フィルタリング「利用者が選択を」 総務省が改善策 2008.4.2 19:37
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080402/biz0804021939015-n1.htm
携帯のフィルタリングは増田寛也総務相が昨年12月、未成年者に原則適用するよう携帯電話各社に要請、本格導入された。現状は、(1)携帯会社が認定した「公式サイト」から有害性のないサイトだけ閲覧を認める「ホワイトリスト」(2)無数のサイトから有害情報を排除する「ブラックリスト」〓の2方式があり、NTTドコモとKDDIはホワイトリストを適用中。
フィルタリングは何らかの形でされているものの、効を奏していないって事なんだろうね。
プロフとかmixiとかよくわかんないけど、場所を変えて、いじめとかがどこかでおこってるのか。
キャリアが悪いのか、子供が悪いのか、親が悪いのか、フィルタリングの効果を認めないで規制を推し進める人が悪いのかはわからない。
結局、携帯を持たせないようにしようっていうのが今回の流れかな。
<教育再生懇>携帯電話の小中学校持ち込み、原則禁止 12月18日12時17分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000044-mai-soci
政府の教育再生懇談会(座長、安西祐一郎・慶応義塾塾長)は、子どもの携帯電話利用に関する提言の素案をまとめた。「小中学生が携帯電話を持たないよう保護者や学校が協力する」とし、通話機能に限った携帯電話の促進や、小中学校への原則持ち込み禁止を促している。
だけど、画一的に持たせないようにする事で、貧富の差により携帯を持っている子と持ってない子の間で生じるトラブルは、減らせるかもとは思う。
http://anond.hatelabo.jp/20081213220509
■元増田
http://anond.hatelabo.jp/20081214181251
■その補足
元増田もココロの奥底ではホントは理解していて。でも認めたがらないでいるのではないかと思うけど。異常なんじゃなくてうざったいんだ。あえて異常と表現するなら合コンなどでライフスタイルを語ろうと思うキミのその思考が異常なんだ。
わたしの知り合いには何人か、キミと同じようなライフスタイルのひとがいるけれど、そのうちひとりがまさにキミなんだ。
その「何人かの知り合い」のほとんどは別に彼らのライフスタイルを語ったりはしない。関係なさそうな話しの枝葉末節で生活の一端にふれるとか、一緒に旅行にいってわかるとか、いろいろあるけれど、生活を語ることが目的の会話はしない。
しかしそのあるひとりは違う。彼は自分の生活をひとに聴かせたくてたまらないらしい。おおくのヒトはほかのヒトの生活に興味なんかないんだ。それを延々と聴かされるというのはイヤがらせなんだ。つまり、ヒトのイヤなことを喜々としておこなうその姿勢がうざったいし気持ち悪いんだ。
生活ってのはそのヒトをそのヒトたらしめる個性的な部分があるのだと思う。現代人の生活は似通ってしまうのかもしれない。みなが少し聴いてそれと判る差異を見つけるのは難しいくらいかもしれない。でも、ライフスタイルにはそれなりにそのヒトの個性があるのだと思う。要するに、生活様式なんてヒトそれぞれてんでバラバラだっていいし、そうあるべきなんだと思う。ヒトを識別できるモノ、顔といってもいいのかもしれない。言い過ぎかな?この考えに共感できるヒトはなんとなく判るかもしれないけれど、ライフスタイルをこと細かに語るというのは、自分の顔のことをこと細かに語るようなものなのだと思う。
さて、では、キミの顔はヒトに語って聴かせるほど魅力的なのかな?実際魅力的かもしれない。でも、それを判断するのはふつうは他人なんだ。自分の顔を自分から素敵だと他人にアピールするヒトのことをナルシストというんだ。
私の1日の生活は異常だとバカにされた件
http://anond.hatelabo.jp/20081213220509
"私の1日の生活は異常だとバカにされた件" を書いた本当の理由
http://anond.hatelabo.jp/20081214181251
”私の1日の生活は異常だとバカにされた件”の執筆者です。
http://d.hatena.ne.jp/yama_webmaster/20081214
いるよなー、こういう「自分は変わってるアピール」をするくせに「異常」と言われても「正常」と言われても否定する奴。
案の定、多数に「いや、普通だと思うよ?」って言われてんのに一切無視してトラックバック書くし。
しかも、「私は"普通"ではないと思いますし、"異常"を少数派と定義するならば"異常者"だと思います。」だって?じゃあ怒るなよ。
そもそも友達や知り合いの女性に自分のライフスタイルを語りだすってのがウザいんだって。
キミの周りには「俺は毎日こうすごしてる」なんて話題で溢れてるのかねー。
同僚との飲み会や友人と馬鹿話してる時に「俺毎日朝起きたら××するんだよ」なんて言い出したらこっちはどんな顔をすりゃいいのよ。目を点にして「はぁ?」って言えばいいのかよ。合コンでそんな話題出されても困るって。
それとも「一分一秒を大切にすべきだ。人生は70年しかないんだから時間にすると換算すると61万時間で」なんて熱く語りだしちゃった?
そりゃもう死んだ目と渇ききった喉で「あはは、変わってるね」って言うしか選択肢ないでしょ。俺って変わってるアピールしてんだから。
そしたら「異常だと言われた!」ってブチ切れるんだろ。なんだよ、この強制的BADエンドは。
だいたいなんで「異常だ」と言われて怒っているのに途中から自分が「異常」なのを受け入れて「こういう生活の方がいい」という推奨にすり替わって最終的に「異常なのはむしろいいことだ」になってんの? あんた異常が大好きなんじゃん。
その得意の長文のように長々と語ってんだろ。あーあ、勘弁してよ。こっちは1分1秒を大切にして過ごしてんのにさぁ。
そんでブクマで注目されたとみるや名乗り出て宣伝っすか。まぁ、いいっすわ。別に名乗り出ちゃダメってルールもないしな。
でも、「超カッコ悪い」よね。あーあ、俺も釣られちゃったよ。
「これからは「はてなダイアリー」で更新していきますので、宜しくお願い致します。」だって。お前のブログのフィード登録数、増えた?
当方87年生まれの女子大学生です。
アイドルが好きです。
どのくらいのレベル好きなの?と聞かれたら、ちょっと困ってしまいますが・・・
熱烈なファンとまでは行かないので恐縮ですが、
ネットで情報をあさったり動画を探ったり、音楽プレーヤーにアイドル曲フォルダを作ってリピートする程度です。
動画は何回も繰り返してみてしまいます。見ていると幸せです。ニヤニヤします。
しかもちょっと古臭い感じの正統派アイドルが好きです。
ハロプロでツボなのは
久住小春ちゃん
ニコニコ動画で見つけたのは、
マクロスFのランカちゃん
初音ミクちゃん
(これらは広義のアイドルですね)
親しい友人はこのような趣味を知っているのですが、
「普通の女の子には珍しい方だよね」という評価なので、とりあえずおおっぴらにせずに内緒にしています。
なぜ同性の彼女たちのことが好きなのか、はてなーの皆さんもいろいろ仮説がうかぶと思います。
女性がファッションリーダーやメンタルリーダー(っていわないかもしれないけど)にするのはこの動機が多い気がします。
彼女たちのライフスタイルなども取り入れられたことから圧倒的な支持を得たと思います。
「私はこういう嗜好性を持っている。だからこういう人間だ。」という事をアピールするために、アイドル好きであると公言すること。
しかし、私の場合むしろひた隠しにしていきたい心境であるので、この仮説はとりあえず△。
にわかヲタク論争にも行為って切り口は見られますね。
????を折衷して、
彼女自身というより、その人気への願望ですね。
彼女たちの「女」像は、極めて強烈なものになっています。
よって同性でも倒錯してしまうかも・・・しれない?
では、私の場合ナゼ彼女たちが好きなのか。上手くいえないのですが、
(1)極めて健全なもの、わが子を見ているような感覚。(ほのぼのという感覚に近いです。たまに身悶えますが。)
(2)それでいて自身の生活やプライベートではありえないもの。(現実逃避?)
よく、「アイドルは夢を売る仕事」という捉え方をしますが、その感覚に近いですね。彼女たちは夢です。
私自身、男性がアイドルを好きな感覚がどういうものかはよくワカリマセンし、
女性でももっとディープな方がいてもおかしくないと思っています。
実際には3つの仮説を混ぜたような感じなのでしょうが、
「こんな見方・仮説はどうかなー?」というのがあったら教えてください。
雑誌が崩壊の一途を辿っているのは、一つはインターネットというメディアに押されて現代人のライフスタイルの中で存在できる場所を失っているから、というのはもちろん大きな原因の一つだろう。だけど、あまりにも多様化するニーズに追われて雑誌自体が細分化し過ぎて行ったのも雑誌を自ら崩壊させた原因の一つだと言うことができる。
マンガ雑誌を例にとると、『少年週刊ジャンプ』は今やオジサンとなってしまった世代の絶対的な存在であった。週刊少年ジャンプこそが『ジャンプ』であり、今でこそ月曜日になってしまったジャンプの発売日は、以前は火曜日だったのだ。火曜日はブルーマンデーを乗り越えた少年たちへのご褒美であり、ジャンプを読まない火曜日なんてそれは火曜日ではなかった。そのくらいの存在感をジャンプは示していたのだ。だがいつの日かジャンプはいくつかの成年誌へと派生し、分裂し、細分化されて行った。マンガ家は多くの活躍の場所を得て、『ジャンプ』でマンガを描く必然性は無くなった。多くのマンガ家は色んな場所へ分散して行った。宇宙が膨張していくように、多くの生物が進化して細分化されるように『ジャンプ』は多様化し、細分化して行った。それは時代が求め、消費者が求めた変化なのかもしれない。だがいつの間にか、『ジャンプ』は細分化された事で力を失って行った。毛利元就の三本の矢が一本になるように、多様性がもたらしたものは脆弱性であった。
携帯電話も同様だ。いつの間にか細分化、多様化のスピードについていけず、脱落している現代人が多くなっている。時代の最先端の製品について行っている者は極僅かだ。早すぎる進化によって、ユーザーの分布はロングテールになりつつある。8メガピクセルのカメラ付き携帯をCMで見かけるが、そこにはカメラ付き携帯が初めて出た頃のインパクトも需要も無い。今までと同じような開発費、広告費をかける意味合いはあるのか。これ以上の多様化がユーザーと業界を幸せにするのか。考えるべき岐路に来ているのではないだろうか。
現在求められているものを例えるならば、Web3.0ではない。Web1.5だ。
細分化、多様化によりユーザーを置いてけぼりにするのではなく、ユーザーに遍く受け入れられるインターフェイスやデザインが重要だ。そして、何よりも資源の選択と集中こそが重要だ。今までと同じような散漫な多様化、細分化を追い求める業界に未来は無い。あらゆる資源は枯渇するだろう。宿命のように、選択と集中を迫られる。それは、三本の矢を一本にまとめるように、進化の過程を逆に辿るように、ロングテールを圧縮するように。
少ないねえ。情報がないし、わかってる奴も少ないんじゃないかと。
ていうかその前者の方がわかんなきゃ、後者の方もわかんないよ。
こないだ電車の中吊りで、中年向けライフスタイル雑誌みたいのがあって、
それに「石原都知事に学ぶ、ドレスアップ講座」みたいに書いてあって、
タートルネックにジャケットを着た石原都知事の写真が載ってたんだけど、
それドレスアップじゃなくてドレスダウンだろうと。多分、書いてる奴がわかってないんだと思うんだけど、
普通のネクタイしたスーツがあって、それがドレスアップ(ドレスコードに従った)の状態で、
ノーネクタイにするとかローファーはくとか、そういう方向はドレスダウンなんだよね。
それ以外の服って言うのは全然別のジャンルなんで、ドレスアップだダウンだの基準に入れないんだ。
これを書いた記者は多分、私服とかカジュアルって言うのを基準に、スーツっぽさを入れることがドレスアップだと勘違いしてる。
【政論探求】ホテルのバーがなぜ悪い
麻生太郎首相の「高級ホテルのバー通い」がなにやら政治問題化している。これのどこが悪いというのか。
どうやら特定の記者がしつこく追及し、これをほかのメディアも伝えているというのが実情らしい。こんなことが政治報道の軸になってはたまらない。
筆者などが政治の現場で走り回っていたころは、こういう特殊な記者がいたら、よってたかって成敗したものだ。国民に知らせるべき肝心の政治取材が阻害されるからだ。
まして、いま、政治の最大の焦点は100年に一度といわれる世界的経済危機と国内政局との関係にある。こういうつまらない質問で首相を煩わせていいのか。首相にただすべきことはほかにいくらもある。
このコラムでも以前、首相就任前の麻生氏が夜の会合を終えてからなじみの酒場に毎晩のように顔を出すことを紹介したが、これは、気力、体力の充実ぶりを示すものとしての話だ。失礼ながら、あのトシで酒場に精勤するというのは、なまなかのことではない。
麻生首相の場合、一日の最後に好きな葉巻と酒でリフレッシュすることと、重要人物との密談が目的という。首相のライフスタイルと情報収集の邪魔をしてはいけない。
かつて政治家の夜の密談場所としては料亭が通り相場だったが、料亭そのものがめっきり減った。ホテルのバーなら料亭よりも格安だし、ロビーがあるから記者たちが待機する場所にも困らない。
それを庶民感覚と結び付けて報じるのはどういう神経か。首相が一杯飲み屋に通っていたら、この方が問題だ。警備も大変だし、一般客に迷惑をかける。
筆者の現役時代は料亭の前で待った。出口のまん前に車を止めてさっと乗られてしまうから、つかまえるのが厄介だ。表向きの会合だけならいいが、ときに「カゴ脱け」をやられる。別の部屋に本来の密談相手に待っていてもらい、会合を中座して会うというものだ。だから、会合の一群が帰ったあと、電柱の影でしばらく待つということもやった。空振りも多かったが、要人たちの密談取材は体力勝負でもあった。
首相がホテルのバーを利用していることがニュースになるというのでは、政治報道の「劣化」を意味するのではないかと気になる。(客員編集委員 花岡信昭)