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2020-12-07

女性が食べる伝説スイーツジェンダーロール anond:20201206235951

女性専用スイーツがあることを聞いた。名前ジェンダーロール。

このロールは食べることによってむこう一年は最速の肉体を得ることができると言われている。

中身はホイップクリームチーズケーキ風の生地らしい。

俺は近くのケーキ屋さんでジェンダーロールの在庫確認しようとした。

閑静な店内で光る店員視線あなた男性ですよね、という眼差しは鋭い。

おれはたじろぎながらジェンダーロールの魅力に抗えず、妹が欲しがってるんですと嘘をついた。

ところが突如店員は下目遣いで指を鳴らした。

すると店の外に「なにか」のドップラー音が聞こえてきた。明らかに電車ではない。

振り返った俺の眼に映ったのは一匹の野生の女性だった。遠くから女性が走ってくる。

まずいと思った刹那女性の飛び蹴りがガラス張りを裂きながら、けたたましい音と共に割り込んできた。

膝をついた女性はしゃがんだ姿勢から首だけこちら側に向ける。野生の目つき。

強い。この女性は強いと思った。絶対自分の道を譲る気がない。

しろ自分の通ったあとに道ができるという鬼気迫る覇王の風格だ。

野生の女性とはいえかなりの力だ。もしや、と思って瞬時に店員に目配せすると、店員がほくそ笑んでいる。

この女性、やはりジェンダーロールを餌付けされている!

俺の推測は正しかった。女性ジェンダーロールによりエンハンス・ジェンダーロール=エロ状態にあったのだ。

エロ状態エロ女性容赦なくいかかってくる。

80年代回帰世代ワンレンを揺らしながら襲いかかってくる。

エロ女性は急に残像を残す勢いで俺に突進してきた。

とっさに俺は避けたが、電車道のようにエロ女性の通ったハイヒールのあとが炎上して焦げ付いている。

避ける気がないエロ女性がこんなに恐ろしいとは!

俺は機転を利かせて店内にあるジェンダーロールの見本を遠くの車道へと投げ捨てた。

突如きびすをかえすエロ女性エロ女性クラクションが響く車道の中へと消え、衝突音がこだました。

これで終わったとは思えない。

俺は店内を出て即座に走り去った。

まりの緊張に心臓の鼓動が波打ち、壊れるかもと思うほどだった。

その後付近車道は道を譲らないエロ女性による突進で血の雨が降ったという。

今でもその道の歩道には花束ジェンダーロールの見本が供えられている。

いつまでもエロくあれと。

 
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