はてなキーワード: はてな七不思議とは
結論からいうと、これは法律による規制の話題なのだから「各人にいろんな思惑があるものの、その平均的なところをとった社会通念としては何を規制して何を規制しないのか」という問題にしかなり得ないのだ。だから、規制派が「どうして」児童ポルノを規制したいのかだとか反対派が「どうして」規制に反対なのかなんて意図の洞察はぜんぜん本質じゃないし、そんなことを論点にしていたら話が進まない。法律には論理があるけど、まず論理があって法律ができるわけじゃなくて、最初に社会通念からなんとなく導き出された結論があって論理は後付けなのだから。法案の起点が「生理的嫌悪感」だったりするのは(是非はさておき)普通のことだ。法律の内容にかかわらず、もっともらしい立法根拠なんて頭の良い人がアイデアを捻ればいくらでも生み出せる。
当たり前のこととして、ロリコンがキモいと思う女性もいれば、ロリは気にしないが暴力表現に恐怖を感じる女性もいるし、実在の児童にまで性的な興味を持つ二次オタもいれば、二次と三次を根本的に別物だと捉えていて相互に影響を与え得るという感覚を理解できない二次オタもいる。ロリに興味を持ってしまうのは普遍的な男性心理だという人もいるし、そんなことあるかいなという人もいる。こんなことはみんな知っているはずなのに、「あいつらの意図はこうだぜ」みたいな(わりと不毛な)議論をしたがる人が多いのが、はてな七不思議の一つ。子供の安全/安心の重要性も表現/思想の自由の重要性も誰だって知っているのだから、「あいつは無知です」とか「おまえはおかしい」みたいなことを言い合う暇があったらもっとドライに「みんなができるだけ幸せになれるような規制の在り方」とかそういう論点にフォーカスしたいものだ。
差し当たって、上記のエントリにもあるがゾーニングは早急に必要だと思う。自主規制的な意味でも、風営法的な意味でも。個々人がそれに対してどう感じるにせよ、全体として子供やエロくない大人に与える恐怖感、嫌悪感、悪影響を抑えつつエロい大人の趣味を最大限に守る方向に進みたければゾーニング主体の規制が現状では一般的だし、恐らく最も有効だろう。普通エロについての歌舞伎町のような住み分けを二次エロについての秋葉原でやらない理由はないのだ。少なくとも、中央通りにエロゲ看板が氾濫していなければ公明党の中の人だって「秋葉原の実態を見ながら、議論を深める必要がある」なんていわなかったはずだよ。