2008-03-17

「「児童ポルノ問題について...勘違いしていることは実は同じ

「「児童ポルノ問題についてみんな勘違いしている。」が勘違いしていること」が勘違いしていることと「児童ポルノ問題についてみんな勘違いしている。」が本当に勘違いしていることは実は同じ

結論からいうと、これは法律による規制の話題なのだから「各人にいろんな思惑があるものの、その平均的なところをとった社会通念としては何を規制して何を規制しないのか」という問題にしかなり得ないのだ。だから、規制派が「どうして」児童ポルノ規制したいのかだとか反対派が「どうして」規制に反対なのかなんて意図の洞察はぜんぜん本質じゃないし、そんなことを論点にしていたら話が進まない。法律には論理があるけど、まず論理があって法律ができるわけじゃなくて、最初に社会通念からなんとなく導き出された結論があって論理は後付けなのだから。法案の起点が「生理的嫌悪感」だったりするのは(是非はさておき)普通のことだ。法律の内容にかかわらず、もっともらしい立法根拠なんて頭の良い人がアイデアを捻ればいくらでも生み出せる。

当たり前のこととして、ロリコンキモいと思う女性もいれば、ロリは気にしないが暴力表現に恐怖を感じる女性もいるし、実在の児童にまで性的な興味を持つ二次オタもいれば、二次と三次根本的に別物だと捉えていて相互に影響を与え得るという感覚を理解できない二次オタもいる。ロリに興味を持ってしまうのは普遍的な男性心理だという人もいるし、そんなことあるかいなという人もいる。こんなことはみんな知っているはずなのに、「あいつらの意図はこうだぜ」みたいな(わりと不毛な)議論をしたがる人が多いのが、はてな七不思議の一つ。子供の安全/安心の重要性も表現/思想の自由の重要性も誰だって知っているのだから、「あいつは無知です」とか「おまえはおかしい」みたいなことを言い合う暇があったらもっとドライに「みんなができるだけ幸せになれるような規制の在り方」とかそういう論点にフォーカスしたいものだ。

差し当たって、上記のエントリにもあるがゾーニングは早急に必要だと思う。自主規制的な意味でも、風営法的な意味でも。個々人がそれに対してどう感じるにせよ、全体として子供エロくない大人に与える恐怖感、嫌悪感、悪影響を抑えつつエロい大人の趣味を最大限に守る方向に進みたければゾーニング主体の規制が現状では一般的だし、恐らく最も有効だろう。普通エロについての歌舞伎町のような住み分けを二次エロについての秋葉原でやらない理由はないのだ。少なくとも、中央通りエロゲ看板が氾濫していなければ公明党中の人だって「秋葉原の実態を見ながら、議論を深める必要がある」なんていわなかったはずだよ。

  • でも、ゾーニング主体の規制論ですら「そんな必要はない」と言ってしまう人が居るのもはてな。

  • 今回の問題は単に警察権力とかだけじゃなくて国際的な圧力を受けての部分もあるから、現実的にはゾーニングで済む問題ではないと思うよん

    • 単純所持規制はかなり外圧掛かるだろうけど(そして多分通るだろうけど)、絵画規制はおまけだろ。勝手に日本ユニセフ協会その他が自分達の宗教的主張を織り交ぜてるだけ。 絵画規...

  • ふらふらしてたら落ちるし、 なんか言い訳があれば通る可能性もある。 具体的には長期旅行にいってた(→長期旅行癖がある>休んだり辞めそう)とかひきこもってた(仕事意欲が薄...

  • >結論からいうと、これは法律による規制の話題なのだから >「各人にいろんな思惑があるものの、その平均的なところをとった >社会通念としては何を規制して何を規制しないのか...

  • >結論からいうと、これは法律による規制の話題なのだから >「各人にいろんな思惑があるものの、その平均的なところをとった >社会通念としては何を規制して何を規制しないのか...

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