2024-10-11

anond:20241011094930

この主張にはいくつかの矛盾点や注意点があります

1. ポリコレ目的カタルシス混同:

ポリティカル・コレクトネスポリコレ)は、差別偏見表現を避けて、マイノリティへの配慮を促すための概念です。しかし、この主張では、ポリコレに対する批判が「差別を書くことで得られるカタルシスがなくなったから」と述べられており、ポリコレ本質を誤解しているように見えますポリコレ目的差別再現ではなく、差別の解消です。

2. 差別描写制限フィクションリアリズムの混乱:

差別的な状況の描写が少ないことを批判していますが、それ自体差別とされる場合もあるため、制約があるのは理解できますしかし、フィクションで描かれる設定がすべて現実に準じる必要があると考えることもまた極端です。多様な設定が存在することが、フィクションの豊かさを支えているとも言えます

3. 理想郷描写の受け入れ:

作品差別のない理想郷を描くことに不満を示していますが、これには創作自由問題が関わりますフィクションは必ずしも現実に忠実である必要はなく、理想郷差別のない世界を描くこと自体創作の一形態です。理想郷を描くことで、新しい視点価値観提供することもフィクション目的の一つです。

4. 特定作品への評価一貫性:

ムーンライト」や「マッドマックス 怒りのデス・ロード」などの作品評価される理由として差別描写存在を挙げていますが、差別が描かれていない作品に対する否定的評価基準曖昧です。作品が必ずしも差別を描くことで成り立つ必要はなく、さまざまな物語の形が存在し得ることを考慮するべきでしょう。

5. 悪役の描写に対する懸念:

悪を描くこと自体が許されないと感じているようですが、実際には悪役を描くことが禁じられているわけではなく、問題差別偏見に結びつく描写不適切である場合批判を受ける点です。悪役を描く際に、人権倫理的視点考慮することは重要です。

記事への反応 -
  • 個人的にはどちらかというとポリコレには賛成だったんだけど、最近は反対派の気持ちの方が分かるようになってきたんだよなー 最近のポリコレには差別がない、要はカタルシスがない ...

    • この主張にはいくつかの矛盾点や注意点があります。 1. ポリコレの目的とカタルシスの混同: ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)は、差別や偏見の表現を避けて、マイノリティへ...

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