2024-08-20

セキュリティ意識のないアホ教授

コロナの時期に大学生をやっていてリモート授業を受けた

zoomカメラについては教授によってスタンスの分かれるところで、オフでもいいですという教授が大半の中、とある教授は頑なにオンにしろと指示していた

当時女子大生だった私は、インターネットの綺麗じゃない界隈で、カメラに映った可愛い子の写真スクショするとか、それをよこしま行為に使うといった噂を見聞きしていたので、どうしてもオンにするのに抵抗感があり、講義後のアンケートで何度もオンにしたくない旨を伝えていた

自分ターゲットにされるかは分からない。でも人の好みは千差万別、何かの間違いで自分ターゲットにされるとも限らない

私の抗議文を見た教授は次の講義の冒頭で、オンにしたくないという意見を見たけれども、僕だけがオンにして話すのはおかしい、皆さんも僕のように顔を見せるのが筋だと言った。教授中年男性だ。持ってる危機感が違うだろ、と心の中で憤怒しつつ私はカメラをオンにしていた

教授が共有するパソコンデスクトップ画像教授奥さんと娘さんの写真だった。あーセキュリティ意識の欠如。家族写真デスクトップに設定したまま不特定多数に共有するなんてね

と斜に構えて教授の授業を受けていたが、一つ事件が起きた

なんと教授が、教員専用ページの画面を学生に共有した。教員専用ページには学生名前学生番号、人によっては顔写真、そして課題の提出状況などが表示される。学生番号は名前とセットで公開されることはほとんどない、いわば個人情報であり、情報漏洩だった

アホかな、アホだ、本当にアホだったこいつ、と思いながら私はそのことを教務課に報告した。次の講義の冒頭で、画面共有について教務課から指導を受けたとその教授は言っていた。カメラ強要は相変わらずだった。社会じゃやっていけない人だな、と思いつつ、単位は欲しかったので私は死んだ顔でカメラをオンにしていた

しかし、カメラオンにすることによる女子生徒のリスクにも気付かないおっさん教授は、その他の点においてもセキュリティ意識個人情報保護の意識が低いことが分かったのは良かった。リテラシーとはこういうことなのだな、という教訓とともに今も思い出に残っている

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