2024-08-07

進学校から田舎公立高校へ:数学教師悲劇

俺は元有名進学校、今は地方公立高校で奮闘中の数学教師だ。

以前の職場は、生徒の半数が東大京大医学部に進学するような進学校だった。数学を教え、質問に答え、難度の高い試験問題を作るのが日課だった。生徒たちは自主的学習し、俺はサポート役に徹していればよかった。

今の職場全然違う。何もかも平均的な地方公立高校だ。期待を背負って赴任したものの、現実想像とはかけ離れていた。授業は聞いてもらえず、質問などまるで来ない。教師というより保育士に近い。

赴任当初、前任校での経験を活かして生徒たちに数学を好きになってもらおうと意気込んでいた。が、現実はそう甘くなかった。

ある日のこと。生徒たちの興味を引こうと、数学オリンピックの簡単問題を紹介してみた。「さあ、みんなで考えてみよう!」と声をかけたが、教室は静まり返ったまま。数人の生徒が困惑した表情を浮かべるだけだった。

テストちょっとした応用問題を出題したときは、もっと予想外の展開になった。生徒たちはほとんど手をつけられず、挙句の果てに保護者から範囲外の問題を出さないでほしい」というクレームが届いた。

俺の役割も、想像していたものとはかけ離れていた。数学指導はもちろんだが、生徒たちの生活指導心のケアにも多くの時間を割くことになった。「なぜ数学を学ぶの?」という質問に、進学のためではなく、論理的思考力を養うためだと説明する日々が続いている。

赴任時に「進学校での経験を活かして、うちの学校の進学実績を上げてください」と言われたが、現実はそう単純ではなかった。生徒たちの学力や意欲の落差が桁違いだ。まず椅子に座らせるところから始める必要があった。

時々、黒板に向かって独り言を言っているような気分になることがある。「この式変形で...あぁ、誰も聞いてないな」って具合。

正直辛すぎる。

  • 「やべえ、こいつ教師なのに空気読めないアスペの数学大好き君じゃん、障碍者のおもりきっついわー」って生徒側からは思われてる

  • やる気ある人は教科書読んで勉強すればいいし、やる気ない人は授業なんて聞いてない 授業って要らないよな

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