私が10代の頃、中学にあがってから兄弟は数年間ずっと引きこもってて毎日暴力ふって、包丁振り回して、自殺未遂図って。
お母さんはいつも妹を連れて死のうとしてるか、お父さんのお金のなさを悔いてて。
未成年だからそんな状況を自分では根本的にはどうすることもできなくて。
やっと成人して、家族の依存との距離感もちょうどいい感じになれるようになって。
兄弟もなんとか大学出て、10代に入ってから15年ほど続いていた私の摂食障害もようやくなおって。
なんとか恋愛もできるぐらいに心に余裕ができて。
いつも、私の人生は私の力だけではどうにもならないところですごくゆがめられる。
みんないろいろあると思うよ。
そら人生だもん、辛いこと、いろんなかたちでたくさんあると思う。
でも、生まれたときから親がどこまでも金なくて、血の繋がった兄弟には殺されるか事件を起こすかと何年も怯えながら、恋人は病気になって。
そんな、不可抗力のトリプルパンチ受けてる人って、案外いないんじゃないかな。
すごくがんばって、がんばって、学歴ないのになんとか都内の平均年収ぐらいまで稼げるようになって。
友達もいて、恋人ともすごくすごく仲が良くて、「家族を背負わなくていいんだよ」と言ってくれた上司にも20代前半で会えて。
人生を大体、楽しく過ごしている。
今月末は友達と旅行。来月はUSJだ。年末に帰省するときは友達とシュラスコに行く約束もしている。
楽しいさ、充実しているさ、今すぐ死んでも連れて行ける思い出がたくさんある。
でもときどき、「あなたが人生楽しそうでうらやましい」と言う人がいるとさ。そういう人から「子どもができたんだ」と自分が絶対に手に入らないものを見せつけられたり、「親には感謝しないと」なんて言われたりすると、「あーあ」って気持ちを持ってしまうのだ。
あんまり親御さんのことを悪く言うもんじゃないよ。 親御さんがいて、初めて、あなたという存在がこの世に成り立ったんだから。 美味しいもの食べて、ゆっくり休みな。