2023-10-12

田舎に帰ろうとしたら返り討ちにあった

私は今年で27になる。都内実家暮らしをしているが、

昨年度公務員試験を受けるために会社退職し、合格して来年からの任用を待っているため現在ニートの身である

小さい頃から過度な受験戦争さらされてきた私は、従兄弟祖父母の住む田舎町に憧れていた。

週末は畑や田んぼをし、きれいな景色を見ながらのんびりと暮らす、受験戦争とは無縁の世界。いつかはこんなところで一生を送りたい。そう思いつつも、なんとなく周りの価値観に流されてしまい、都会の大学、都会での就職ルートを辿り、慌ただしい日々を過ごしていた。

公務員試験を受ける際、私はチャンスだと思った。ここで田舎市役所を受ければ一生田舎で暮らせる。ついに憧れの田舎ライフだ。私は意気揚々と出願をし、受かったら一緒に住もうと祖母に連絡を取り、夜行バス説明会試験に通った。

そして迎えた面接。私は通り一辺倒の質問をされてあっさり落ちた。都心官庁自治体合格できたのに、ここだけあっさり落ちた。

かくして、私の田舎移住計画頓挫したのだった。

試験に落ちたことを親戚に伝えると、

「あそこは所詮コネからね」

「年齢が行きすぎてる女なんて採用するわけない」

学歴が高い女は使いづらいからいらないんだと思うよ」

との言葉が口々に投げかけられた。

そこで初めて気がついた。

私は田舎の嫌な面に目を瞑っていたということを。

よそ者に対する風当たりの強さを。

男尊女卑文化の根強さを。

田舎からしたら、私は何処の馬の骨ともわからないただの行き遅れの無職なのだ

そりゃ返り討ちになるに決まってる。

たぶん、私の居場所はもう東京しかないと思う。

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