2023-10-05

出版業界迷信

最近マンガとかラノベタイトルは長くないとダメだって迷信がある。

なんでも、タイトルが短いと売れないらしい。作家編集ダメ出しするそうだ。

なろうの長文タイトル効果なのは、表紙イラストや帯コメントみたいなものがないからわかる。

でもそれは説明的な帯が必要なのであって、仮にネット書店での露出対策としてもサブタイトルを付ければいい話だろう。

(この戦略は例えば芳文社の「ほうかご再テンセイ!」がやってる戦略でもある)

しかし、なんでもかんでもダメという編集ばかりに出版社がなってしまっているのだと、もう出版社ダメのではと思ってしまう。

編集者が余計な仕事をして本を売れなくするのなら編集不要論も加速していくに違いない。

ラノベではマンガ化にあたってネットでの発表時の短い元のタイトルに戻すケースもちょっとづつ出てきた。

わかりやすい例では「偽聖女クソオブザイヤー」がある。

これはネットでの発表時のタイトルが「偽聖女クソオブザイヤー」だったのが、

書籍化した際に「理想聖女?残念、偽聖女でした!〜クソオブザイヤーと呼ばれた悪役に転生したんだが〜」と改題された。

それがマンガになるにあたって、「偽聖女クソオブザイヤー~理想聖女? 残念、偽聖女でした!~」という間を取ったようなタイトルになったのである

別の例として「フシノカミ」もある。

同じく、発表時のタイトルは「フシノカミ」で、書籍化で「フシノカミ ~辺境から始める文明再生記~」と改題された。

これだと普通「フシノカミ」の方が大きく表紙に書かれるのが常識的だと思うのだが、何をとち狂ったのか「辺境から始める文明再生記」のほうを大きく書く、主従が逆転したデザインになっていた。

しかし、コミック版になってクソデカサブタイトルが表紙から駆逐され、サブタイトルフォントサイズが同じになって平たく表示されることになった。

この2つに共通していえることは、短くてキャッチーで覚えやすタイトルの方がマンガでは支持されていたであろうところだ。

この粗製乱造時代差別化のために説明的なタイトル必要なことはわかるが、それ以上に選んでもらった後のことを考える必要があると思う。

タイトル付けのセンスがない編集が読者に支持されていないのは明確に明らかであろう。

編集者は一度タイトルの付け方についてしっかり考え直してほしい。

特にスニーカー文庫編集あなた!!!

(「魔王令嬢の仰せのままに」を「魔王令嬢の執行者 ~魔王国に追放された無能勇者、隠された天与スキル無双する~」に改題したせいで気づけなかったの許してないからな!)

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