増田(男)。A(女)。B(男)。C(女)。
飲み会でBがもぞもぞと「増田さん……その結婚してから……レスとかに……」と聞いてきたので、
「あー……そういえばもう3年位してないなー」なんてぼんやり返答してしまったら、それ以降その集まりでAの距離感が近いなとは感じる様になり、
念の為緊張感を持っておこうと溜息を吐いた。
そのチームで出張し展示会(の様なもの)に参加することになった。当然皆ホテルの部屋はバラバラで、私は旧友の家に泊まる予定だったが、到着初日別行動しているとAから連絡があった。
ほぼ趣味の延長線上みたいな集まりなので、初日も簡単に打ち合わせして皆各々別行動。翌日会場で合流する流れだった。
私は旧友と早めに飲んでいて、19時頃ぼちぼち店を出るかとなった所でAから「展示のPOPについて」と連絡があり、一旦旧友と別れホテルへと向かった。
連絡の内容も至極全うなもので、今ABCの3人でホテルの部屋にいるから来てほしいというものだったが、部屋に入るとA1人だった。部屋に入る前、念の為スマホのレコーダーを起動。
これはと身構えたが、Aが開いているノートパソコンにはイラレのファイルが開かれており、わからないとお願いがあった部分は3人が苦手とする(イラレ初心者なので)箇所だった。
10分弱程修正し、「そういえばBとCは」とAの方を向いた瞬間もう駄目だった。
その瞬間先ず娘と妻の顔が思い浮かび、その理性と「やりたい」という性欲が一世一代の大激闘を繰り広げたが、ちゃんと理性が勝って「ごめん(本当はもっとしどろもどろの長文)」とAに謝罪。
今考えるとなんでこっちが謝罪しないといけないのかと腹が立ってくるが謝罪した。
そこでまた理性と性欲が戦うが、あとあと絶対に面倒なことになるし、何より妻と娘に申し訳ないので再度謝罪。
そこでAの口から出たのが「でも、増田さん、勃起してるじゃないですか」だった。
Aは腹を抱えて笑っていた。
そう。私の股間は真面目な態度とは裏腹にギンダチボンバーだった。
笑い転げるAを見ながら、「これ趣旨とは違うけど投稿したら採用されるかな」と考えていた。
「とにかく!」とありきたりな言葉で私はAを諭し部屋を後にした。
帰りにコンビニでエビスを買い、飲みながら「俺、凄い偉くない?」と旧友に電話した。
「いいから早く戻ってきて話を聞かせろ」と旧友が笑っていてなぜか安心した。
翌日。どんな顔をすればいいのかと会場にいくとAはおらず、BとCがいた。
長机の上に1つ見知らぬPOPがあり、それは昨晩Aが私に見せてきたデザインとは違うものだった。
昨日断ったとはいえAにキスされてしまったので何も言えずにいると、新しいデザインは昨日急遽Aが提案してきて増田さんの了承は得ているとBとCが話してきた。
そして焼き鳥が好きなBとCが好きそうな店を紹介してくれたと。
私はその話を聞いてゾッとしてしまった。
Aは私を部屋に呼ぶ流れを三ヶ月前から準備していた。
当日BとCを一駅離れた焼き鳥に行かせて、その間にデザインの変更があると(結果的に嘘ではなかったが、私に見せてきたのはダミー)連絡し私を部屋に呼び出した。
このことに気付いて怖かったのと同時に、Aは「気になった男を落とすゲームに夢中」なんだろうなと思った。
というのも私を口説き落とすAの言葉が、冷静に考えれば中身が無く、テンプレートみたいなもので、そう考えるとAは何か満たされるものがあるんだろうかと少し同情したが、そえさえも戦略なのでは?と、
ブースに戻ってきたAの笑みを見て思った。
あの時断った俺。偉い。
チンコは泣いていたが。
ミニ四駆好き?
ミニ四駆が嫌いな女子はいません!
えらい
レスなのにやらないとか童貞か?