英語の「Generation Z」とは別の意味になっている。
大本の語源である「Generation X」にあった「理解不能の世代」という意味合いに対してデジタルネイティブ世代というイメージが加わったことで「ひとまずデジタルネイティブな奴ら」という認識となっているのが「Generation Z」だ。
そもそも「Generation X」という概念自体が、「なんとかこの世代を理解しよう」という動きに端を発しており、そこから更に理解に対しての意欲を高めていったのが「Generation Z」という世代解釈である。
対して日本における「ゆとり世代」という考え方は完全な世代の切り捨ててであり「今どきの若者は馬鹿だ」という老害による見下し以外の何物でもなく、そこから「さとり世代」という「今どきの若者は消費も結婚もしないつまらない奴らだ」という更なる見下しが加わってからの、「スマホばっか見ている意味不明な連中」という価値観の元「Z世代」という言葉が使われた。
「Z世代」は「Generation Z」の日本語訳だと言われているが、実際の所は別物である。
あくまでその世代に対しての名称がまだ生まれていなかったために「Generation Z」のネーミングが流用されただけであり、ネーミングの発想は「ゆとり世代」の延長にあるものだ。
次世代に対しての理解を目指した「Generation X」と、単なる見下しと切り捨ての結果である「ゆとり世代」は全くその発想を異にするものである。
そして、この「ゆとり世代」「さとり世代」「Z世代」という言い方は、若者から非常に悪い印象を持たれている。
相手に寄り添うつもりで「僕もZ世代を理解しようとしているんだよ」なんて言おうものなら「俺は今どきのクソバカスマホポチポチグラブル廃課金コミュ障自称甘ったれ人格破綻者にパワハラ扱いされたくないから表向きすり寄ってるフリをしたいね」という意味として若者は捉えるだろう。
そんなことは微塵も思ってないにしろ、本当は思ってるにしろ、思っている自分に自覚がないにせよ、とりあえず人前で使うべき言葉でないのは間違いない。
「僕はLGBTQに理解があるよ」を「僕はクソまみれセックスしているエイズ持ちのゲイを人間扱いせざるを得ない基本的人権の概念を理解して渋々承諾しているよ」と言ったら問題になることは皆分かるはずだ。
そうなんよなー 今まで下の時代イコール理解不能な連中として一方的に見下してきたくせに どうしてZ世代とやらに限って今更理解者ヅラなんか始めたんだコラという話にもなる 前にも...