量子もつれに対して今持ってるイメージ。量子もつれが量子間の距離に関係なく起こることを非局在性によるものと言って片づけるのははっきりいって説明から逃げてるだけだよな。なぜ空間の大きさなど無視しているかのように振る舞うのかか疑問なのにそれに対して非局在性があるからというはトートロジー的というか理由になってない。
二種類の色玉が入ったガラガラ回すタイプの抽選機があったとして、この抽選機は普通のものと違い玉の出口にホースのようなある程度曲げたりできる、不透明な筒が垂れ下がった状態で接続されているとする。
抽選機を回せばどちらかの玉が排出されるが排出口と筒の入り口はぴったりくっついてるので何が出たかは確認できない。
玉は重力に従って筒の中を安定した速度で転がっていくが、とにかく転がっている先の方で筒を切ってみることではじめて何が排出されたか確認できる。
この玉が何が何色かわかれば抽選機に入っている残りの玉の色も観測せずと確定する、という具合か。
最初に抽選機に玉を入れる作業が人為的に行うもつれの設定に相当する。でも具体的に各量子にがどの状態であるかについては人為的に設定、関与できないから、どの色が排出されるかが確率論的であるように、量子もつれという現象が起こるのではとイメージした。このイメージだとなんの不可思議なことは起こっていないことになる。確率論的であるからといって抽選玉が重ね合わせを起こしているわけでは当然ないのだから。
まあこのイメージは多分穴があるんだろう。
なのでもう一つ考えておく。
凸型と凹型の互いがぴったりくっつくパズルピースの一方を誰かに運ぶとする。
ただしそのパズルピースは加工される段階で凸型と凹型に分離する前に、決まった面積の判子がランダムな位置に押されたうえで、各ピースにそれと同じ大きさの不透明な薄片がぴったり貼られる。一連の流れはブラックボックスのなかで機械処理によって行われ人間は完成品だけを見ることができる。
運ぶ側が凸を運ぶか凹を運ぶかの指定はできる。これはもつれを設定した量子のうちどっちのモーメントを送るかということに相当する。
しかし測定器を傾けた場合にどう観測されるかというところまでは人為的に関与できない。傾けた場合に観測されるモーメントがピースの片方に押された分のハンコの面積に相当する。
送られた側は薄片を剥がしてハンコの面積を図れば、送った側が持っているピースのハンコの面積も確定するという具合か。
ようはモーメントを矢印とみなしたとき、人間が指定できるのは、左か右かということだけ。←、→。
しかし人間はこれを「平面的にしか」捉えられない。というのもこれは、上あるいは下にも矢印が突き出た矢印のようなものなのだ。Lがたの積み木のようなものを上から見れば出っ張っているかどうか分かりづらくなる(場合によっては分からなくなる)ことを想像してほしい。
もっといえば左か右かということは指定できるが、それが「左手系」か「右手系」かには関与できない/いままでのもつれを確かめる実験でしてこなかったようなものだと思う。
左かつ左手系(上)なら、もう片方のもつれの関係にあるやつは右かつ右手系(下)なんだよ。同じ左でも右手系ならその相棒は左手系なので上なんだよ。もつれを調べる過程でモーメントを指定する過程において、そのモーメントがここでいう右手系のものか左手系のものなのかは観測できないので区別できないから、こういうことが起こるんだと思う。観測できないなというのは、観測したら確定しちゃってもつれがあるかどうか調べられなくなるからね。