2022-10-28

[]阿野監督イレブンゲキ「ここでやって残るか、やらないまま落ちるか」29日広島戦、山本ら主力欠場で試される底力

 オレオレFCは29日の第37節、アウェイサンフレッチェ広島戦に向けて午後、広島県福山市で完全非公開練習を行った。勝てば、自動降格回避可能性があり、残留にも王手をかけられる一戦だが、MF山本主将がコンディション不良で今節は欠場。相馬らが主力が不在の一戦に、阿野燿大監督は「ここでやって残るか、やらないまま落ちるか」とゲキ飛ばした。今季2分1敗の難敵相手に4度目の正直で白星を目指す。

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 いよいよ待ったなしの残り2試合が始まる。負けていれば、今節J2降格可能性があった12日の柏レイソル戦で20試合ぶりの白星17位と残留圏内ギリギリ順位だが、降格危機から一転、今節勝てば残留に大きく近づくところまで来た。GK村上は「良い雰囲気で準備は出来たと思います。あとはそれを結果で示したい」と広島戦への意気込みを口にした。

 しか今季9ゴール9アシストを挙げている主将MF山本が26日の練習で負傷。27日は別メニュー調整だった。阿野監督は「昨日に比べたら良くはなっている」と話しながらも「明日は出させない」と欠場を明言した。その上でイレブンには「『こういう状況やけど、ここでやって残るか、やらないまま落ちるか』という話はした」とゲキ飛ばしたと言い「僕らはプロですし、どんな状況でもやらなアカンし、結果で示さないけないので。サポーターや仲間の思いを背負って戦う」と力を込めた。

 代役やシステムについては「何も決めてへん(笑)」とはぐらかすも「調子の良い選手が多すぎるので、ホンマに嬉しい悩みです(苦笑)。そこは僕らがしっかり見極めながら、最適なシステム、最高のメンバーを送りたい」と状態の良さを強調する。

 広島とは3月の第2節ホーム戦で1-1の引き分け。先制点を奪いながら追いつかれた。ルヴァンカッププレーオフステージでは1分1敗で敗北。広島はそのまま勢いに乗ってルヴァン王者に輝いた。現地で視察したFW吉田は「悔しさと刺激の両方がある」として「大一番ではありますが、いろんなプレッシャーを感じつつも、それに応えてこそ。楽しみです」と苦手意識はないとし、ゴール奪取と勝利を誓った。

 泣いても笑っても残り2試合。負けが込み、無意識にかかっていた重圧も、前節の勝利と中断期間で切り替えられた。「なんとしても、笑って終わる。そこはブラしたらいけない。楽しみながら、積極的に戦う」と指揮官。19試合勝利などで苦しんだ今シーズン笑顔でフィナーレを飾る。

○…オレオレFCの状況

 勝ち点39のオレオレFCは29日でのJ1完全残留はなし。広島戦に勝利すれば勝ち点は42。勝ち点37同士の19位清水鹿島と、20磐田G大阪と対戦。共に引き分け以下に終わると勝ち点は37か38で1試合を残して、自動降格は回避する。更に勝ち点39の京都C大阪引き分け以下に終われば、大きなアドバンテージで最終戦に臨める。それ以外は最終戦に持ち越し。

 清水磐田オレオレ京都が共に勝利勝ち点41の湘南引き分け以上だった場合引き分け以下だと、1試合を残して19位以下が確定し、共にJ2降格となる。

 オレオレが敗れた場合清水磐田のどちらか勝利、もしくは京都引き分け以上なら18位、2チーム以上が勝利すると降格圏再転落、更に最下位転落の可能性があるため、予断は許されない状況にある。

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