2022-08-11

anond:20220811124156

"が第2次安倍政権が発足した2012年12月以降、急速に円安・株高が進展し、企業業績は好転した。財界市場関係者たちも、口をそろえてアベノミクスを歓迎するようになった。

 とはいえ物事が起こった時期が符合していれば、必ず因果関係があるとは言えないことに注意すべきだ。このとき円安アベノミクス異次元緩和)の効果がまったくなかったとは言えないが、要因の多くは米欧経済の著しい回復に伴うドル高、ユーロ高だった。その裏返しとしての円安だったのだ。"

"安倍氏政権の功績と誇り続けた「400万人超の雇用増」も、すべてアベノミクスの成果と単純化するのは短絡的だ。雇用統計上の好転の背景には、この間の著しい生産年齢人口の減少が大きく影響している。他にも高齢者女性就業率の向上、共働き世帯の増加(つまり夫婦間のワークシェアリング)など多くの要因があった。"

" まちがいなくアベノミクスの成果と言っていいのは株価上昇だ。"

"ただし、株価が大きく上昇した割に、日本実質賃金1人当たりGDPは低迷し続けている。"

"当時の安倍首相円安・株高、雇用環境改善をもって「アベノミクスの成果」「アベノミクス果実」と言い続けた。時の首相国会答弁や記者会見のたびにそう宣伝し続ければ、多くの国民無意識のうちにそう信じてしまうのも無理はない。"

"メディア結果的にそれに加担した。安倍政権当時、新聞でもテレビ報道番組でも「アベノミクスによる円安・株高」「アベノミクスによる好景気」という言い回し日常的に使われた。"

"安倍政権の7年8カ月の間に、全国紙4紙(朝日読売毎日日本経済)で「アベノミクス」が記事中で使われた例は3万件近くあった。"

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん