2021-08-30

中野ブロードウェイの話

東京駅前再開発なんかで商業施設が乱立していて(職場渋谷なので特に渋谷のここ数年の開発ぶりには目が回った)、よく言えば当たり障りのない、悪く言えばありふれた店舗がひしめき合ってる。A店の隣にB店があることが風景としてすんなり受け入れられるような、驚きもないが不快感もないラインナップ。

余談だが、そういった意味では渋谷PARCOの地下の飲食フロアは新鮮で面白かった。都心商業施設のワンフロアでありながら、〇〇横丁とかガード下のようなカオス感が味わえる。

中野ブロードウェイのごちゃごちゃ感が好きだ。

漫画玩具、服、アート占いフロアごとにカテゴライズすることができない。全く趣向の異なる店舗同士が隣り合い、狭い通路を挟んで向かい合い、不思議共存してカオス空間を作り出している。 

エログロアングラ何にでも抵抗がないいち消費者から勝手なことが言えるといえばそれまでだが、ブロードウェイフロアごとのカテゴライズゾーニングがあってはほしくないなと思う。

アダルトショップはあまりに自店舗雰囲気と合わないというSpank!の言い分も多いに分かる。でも一般的商業施設では味わえない「なんでもアリ」のごちゃごちゃ感こそブロードウェイの魅力でもあると思う。

Spank!のオーナーさんの5年前のブログから引用

"『誰もが可愛いと思うようなお店はやりたくない』 というポリシーオープン当初からずっと変わっていません。

"平均的な可愛さ" が世の主流になっている昨今、時代に逆行しているようですが、いつまでも"マイノリティのパワー" に魅力を感じるし、それに触れていたいのです。

(同じく時代に逆行している中野ブロードウェイに、シンパシーを感じずにはいられません✨) "

中野ブロードウェイ移転したのはただそこに空きがあったからではなく、彼女理念合致する部分も多くあったようだった。

今でこそきゃりーぱみゅぱみゅのようなkawaiiファッションゆめかわ系、といったもの世間一般に知られているが、Spank!はその先駆け的な存在であったと思う。私は高円寺の頃の店舗しか行ったことはないのだが、まさにマイノリティな「カワイイ」を見つけ、発信していく存在感のあるお店だった。

からこそ今回の一件は残念に思う。どちらかに圧倒的に非があると言い切れない。

どうにか上手く落としどころが見つけられれば良いなと思うのですが。

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