セレブバイト問題は、マクロな社会構造で見ればこれは完全にジェンダー差別の問題。これは絶対に否定できないし、すべきではない。これは強調してもしすぎることはない。
ただミクロで見ると、男性が一方的な加害者で支配者であるかのような議論も明らかな間違いである。「主婦/夫でセレブバイト」という人生の選択肢は、女性は消極的には存在するけれども、男性には消極的にすら存在しない。「博士号をとったのに無職」という人で、女性と男性とで向けられる視線は明らかに違う。どんなに「リベラル」な人であっても、「博士号の無職男性」に対して、「男のくせに何やってんだ」というネガティブな感情を持つなというのは難しい。百歩譲って研究の世界では理解してくれる人が多いとしても、家族や親戚からの視線はきわめて厳しい。女性にも全くないとは言わないが、「職がないこと」に対する差別的・侮蔑的な視線は男性の側のほうに圧倒的に強い。
そもそも、正規・常勤職の世界と、非正規・無職の世界は分けて考えたほうがいい。日本でこの二つの世界が分断されていることは誰もが知っているのに、なぜかジェンダーに関する問題を議論すると、みんなの頭から抜けてしまっている。繰り返すように、正規・常勤職の世界では、女性は圧倒的に差別・排除されている。しかし、非正規・無職の世界になると、逆に男性の方が差別的な視線をはるかに受けやすくなっている。つまり非正規・無職の世界の男性から見れば、「女性は恵まれている」ように見えるのはごく当然なのであって、それを単なるジェンダー的偏見として切り捨てるべきではない。
オッカム氏の間違いは、フェミニストに突っ込まれないようにジェンダー問題ではない、などと言ってしまったこと。非正規で将来が不安だった時代に、「セレブバイト」の女性を見て、それが男性と違って社会的に完全に許容されていることについて、理不尽さへのモヤモヤした感情が沸き起こるのはきわめて自然である。これはジェンダーの問題にほかならないのだから、正面からジェンダーの問題として論じるべきだったと思う。
現実に「ジェンダー問題ではない」と解釈してる奴がおるやんけ↓ https://anond.hatelabo.jp/20210607155725
? ジェンダー問題であると言ってるように見えるけど
悪かった。「炎上したツイッタラーが『ジェンダー問題ではない』と言っている」と解釈している奴がおるやんけ。
それはそいつが日本語ガイジなだけだから無視してオッケー。
イズムドリブンで突っ走って誤読した人がいたからって、「言葉の意味が変わった」とか言われても困るんですよね
意味を正反対に捉える奴がそこそこいて炎上にまでつながるようなら言葉の使用自体を避けたほうがええやろ。ちゃうか?
炎上させる側が反省すべきやろ 居直り強盗じゃないんだからさ
それは好きにすればよろしい 伝わりやすさを重視しして言葉を選ぶか、修辞や自分の好みで言葉を選ぶかは自由だ もちろん炎上の可能性を認識しておいた方が利口ではある