「私のプレーで人々を元気づけたい」みたいなことだけは口が裂けても言わないでほしい。
なんて書かれちゃったりしてさ。
でもそうとは口が裂けても言えないよね。スポンサーから莫大なカネや時間、その他モロモロの重い物を背負ってるんだから。「コロナなんか知ったこっちゃないからオリンピック出たいんです」なんて言うアスリートに、企業がカネや時間をかけてサポートし、社のイメージ向上やブランディングに役立てたいと思うか?
「私は日本中を不快にさせてでも、死者が出ても、それでも出たいんです」なんて言った日には、スポンサーからの支援を切られるかもしれない。一般世間のイメージが悪くなれば、引退後の仕事にも支障がでるだろう。しかし、リスクを覚悟してそう言ったところで、得られる利益なんて何一つ無い。
国民の殆どが見もしないようなインターネットの掃き溜めで、匿名の無責任な文句の言うとおりにするのか。もしくは間違っていると分かっていたとしても、巨大なスポンサーや世間に気に入られる振る舞いをするのか。もし俺だったら間違いなく後者を選ぶね。そっちの方が人生を台無しにするリスクが低く、自分の人生を豊かにすることができる可能性が高い。
五輪に出る彼ら、彼女らは、「運動ってたのちいね!」っていうレベルで競技に取り組んでいるわけじゃない。
オリンピックを『運動会』と表現した増田も見かけたが、当事者からしたら人生を掛けた一世一代の大勝負だ。オリンピックの結果や一般世間のイメージ次第で、アスリートの人生は大きく揺らぐ。
増田が五輪アスリートに対等な立場で物言えるなんて思っているなら、勘違いも甚だしい。増田で無責任に正しさを追求するような奴とは次元が違うんだよ。