私は2ヶ月間だけママになった。
生理が来ない、かついつもの生理前とはちょっと違う感覚(体が火照る、乳首が痛いなど)があったため、妊娠検査薬を使った。日を開けて2回やったが、どちらも陽性だった。
この時にようやく、私は自分のお腹に子供がいることを実感し、日々を気をつけながら生きるようにした。
走らないように。
禁酒するように。
ストレスを溜めないように。
元気に生まれてきてね。
少量の出血だったり、茶色だと心配ないという記事がある中で、私の出血は多量かつ鮮やかな色をしていた。
「ああ、これは流産しちゃってるね」
覚悟はしていたのに、それでもやっぱりショックだった。
旦那と一緒に出産を待ち望んでいた少し前が本当に輝かしく見えた。
初期の流産はよくあることで、赤ちゃんに原因があると言われたが、やはり自分の中では後悔と自責の念がじんわりと募る。
それと同時に、子供を授かるというのは本当に奇跡なのだと思う。
様々な困難を乗り越えて生まれてきた子供は、本当にかけがえのない存在なのだと、たった2ヶ月間だが、母親になったことで改めて認識できた。
綺麗事ではなく、一つの命は奇跡も同然の存在。それを無碍にするのは、冒涜と言っても過言ではない。
とはいえ、自分も自殺を何度か考えたことのある人間なので、そう強くも言えないが、どうか、どうか自分の命の価値を今一度考えてほしい。一つの命が簡単にできると思わないでほしい。
また授かるといいね