父が務めている会社は、企業にCADで作った?ソフトを売っているらしく、その得意先に使い方を説明しに行ったり不具合の相談を聞いたり、アフターフォロー的なことをしているっぽい。
ふだんの父は、まず無口で食事中ほとんど話さないこともあったり、たまに話に参加して来ても必ず話の流れを止めてしまうようなことを言う。
別にいいのだけど、それにしても一般常識がなさすぎる。基本的に、あらゆるお金がかかる文化をバカにして遠ざけており、テレビか電車の中吊り広告で知ったかわいい女優・アイドルの名前くらいしか共有できる話題を持っていないのだ。これといった趣味もない。
そして面倒くさいことに、自分は頭がいいと思っており、難しいことを考えているのだ、というスタンスをとる。
たしかに、話し方は論理的ではあるが、その論理にレパートリーがない。言いたいことはすべて貧乏性の精神が根底にあって、何が言いたいのか予想がつく。
「またこの話をしたいのか」となることが多い。
とつぜん感情的になることもしばしば。自分の意見が通らず言いくるめられそうになると、相手を否定し語気を強めて威嚇をする。
人を説得するには、話に具体性が必要でそのために常識が必要だということが分かっていない。本当に面倒くさいやつ。
この生活になってから一日中、ため息・愚痴ばかりしていてうざい。仕事のようすを聞いていると、抑揚とか話す内容とか不自然極まりない。挙動不審。
しかし、これで何十年も食わせてもらっていると考えると、大変なことだなと思う。