妻が統合失調症になったというホッテントリを見てふと書きたくなった。
僕が強迫性障害になったのは恐らく中学2年生のとき。ある日いきなりだった。
トイレを流したあと、ちゃんとそのトイレがちゃんと流れたかどうかを異常な程気にするようになった。
玄関の鍵閉めたっけとか生きてれば一回くらい気にしたことあると思うけど、僕のトイレが流れたかどうかを気にするというのはとにかく異常だった。
頭の中がずっとトイレが流れたか気にするようになり、不安でずっと心臓はバクバクだし授業にも集中できない。
トイレが流れたかどうかを何回も確認しに行くんだけど、なぜか確認して五分くらい経つとまた気になる。
自分が使ったトイレを別の人が使ったときだけは、トイレを流す義務はその別の人に移ったとして気になんなかった。
旅行先で使ったトイレが確認の対象になると地獄だった。中学生の足でそのトイレを確認しにいくとか無理だし、電話して確認するほかない。(流石に電話はしなかったけど。)
当時親にこのことを相談したけどあんまり掛け合ってくれなかった。まあいきなり「トイレ流したかどうか死ぬほど気になって集中できない」なんて言われたって意味わかんないし仕方ないと思う。
ここからが本題なんだけど、高2くらいで気にする対象が人に危害を加えたかどうかに変わった。
高校には自転車で通学していたんだけど、ただ自転車を漕いでいるだけなのに途中で誰かとぶつかって人を殺したんじゃないかと気にするようになった。
馬鹿げた話だと思うし、当時の自分も心の奥底では馬鹿げた話だと思っていた。人を殺すほどの速度でぶつかったら自分が無傷なんてあり得ないし。
でも、気にし続けてしまう。朝起きてから寝るまでずっと頭の中はその不安ばかり。
そのころ住んでた県には交通事故発生マップというサイトがあった。
そのサイトにアクセスして、通学路で交通事故が起こってないことを確認して不安を解消してまた数十分後には不安になってまたそのサイトにアクセス……というのがルーティン。
ゲームしてても「人殺しがこんなことしてていいのか」とまともに楽しめなかった。
交通事故発生マップだけでは不安を解消しきれなくて、直接警察署に聞きに行きそうになったこともあった。
行きそうになったというのは、「こういうことが気になるので警察に確認しに行こうと思う」と事前に親に相談したら止められたので未遂に終わった。
ちなみに今は大学三年生で、完治とまではいかないけど98%くらいは治ったんじゃないかなと思います。
大学生になってからバイトして自分で自由に使えるお金を得たので、親には伝えず精神科に行ってお薬を貰った感じ。
でも、大学生になってからバイトしてお医者さんにかかるまでの期間で既に快復の方向に向かっていたので、最終的に治ったのが単純な時間経過なのか精神科に行ったおかげなのかはよく分かんない。
ただ、もしも中学生のころに精神科に行ってお薬を貰っていたら、こんな長い期間悩まされることはなかったかもしれないとは今でも思う。
いまこれを全部読んでくれたのなら、世の中にはこういった症状で悩む人がいるという知識を得られたと思います。
もしも、身近に「トイレを流したかどうかが死ぬほど気になる」とか「自転車で人を殺したんじゃないか不安になって仕方ない」という人がいたら、はやめの精神科の受診を勧めて欲しい。
身近というか、自分自身も含めてですね。強迫性障害になる前はこんなの世界仰天ニュースとかで見るだけで、自分には一切関係のないものだと思っていたから気をつけて。
几帳面だと思ってたら心の病気になってました ってエッセイ漫画がわかりやすかった 増田と似たような症状に至るまでを丁寧に描いてた