■結婚しなくても幸せが信用できない

周りに幸せな結婚生活を送ってる人しかいなくても、

周りに結婚生活が上手くいかなかった人しかいなくても、

自分の結婚生活がどうなるかは誰にも分からない。

5年目も10年目も15年目も幸せだったのに、20年目に破綻することだってある。

将来が分かる人間はいない。私にはデロリアンがないのだから。

独身でも幸せだという意見を少なからず見かける。

趣味は楽しいし友達もいるし無理して結婚しても幸せになるとは限らないというような意見だ。

その通りなのは明らかだ。結婚して幸せになる保証があるなら苦労はない。

だけど、時々アラフォーやアラフィフの人達の言葉を鵜呑みにしていいのかと思う。

40代になっても全然問題ない。結婚なんかしなくても大丈夫。

そういう言葉を下の世代はどこかで自分を安心させるお守りにする。無理に結婚することなどないのだと。

そのつもりで迎えた40代のある誕生日、私は突然言いようのない不安に苛まれるかもしれない。

ハッピーな気持ちで誕生日に好きな映画を見ている私もいるかもしれない。

やはり私にはデロリアンがない。独身で迎える中年の誕生日をどんな気持ちで過ごしているか分からない。

独身でも楽しいと発信してる中年以上の人なんて上澄みかもしれないと思うことがある。

独身なのが辛い寂しい苦しいという人はわざわざそのことを発信せずに消えていくのではないだろうか。

趣味を続けていく楽しさを持てずに消えていくのだ。楽しい趣味の場に泣き言は不要だから。

ある人は結婚なんてしなくても大丈夫だったのかもしれない。だけど、誰もがそう思えるわけがない。

結婚した方がいいは無責任だ。だけど同じくらい結婚しなくても大丈夫も無責任だ。

結婚してよかったのはその人だけのことだし、結婚しなくても大丈夫もその人だけのことだ。

一般化して語る結婚した方がいいに強い拒否感を示す人は、同じくらい結婚しなくても大丈夫にだって拒否感を示すべきだ。

だから私はどちらにも耳を貸してはいけないと思う。

自分の人生に責任を取ってくれない他人の言葉をお守りにしてはいけない。

生涯未婚率を見れば30代に入ってしまえば1秒1分1時間1日1か月1年毎に可能性が減っている。

それなのに本当に結婚が不要かどうか、傍らで支えてくれる誰かがいなくても大丈夫か私は真剣に考えていなかった。

誰かに支えられることをまず考えるような人間は向いていないかもしれない。

まあ、そもそも相手がいないんだけど。

とりあえず結婚してもしなくても友達がいるというのは大事なことだしありがたいことなのだろうと思うことにした。

今後の人生がどうなるか分からないけど、友達がいるということは孤独ではないということだ。

デロリアンがない私にもドクはいると思いたい。作中のドクは最後にいなくなってしまうけど。

Permalink | 記事への反応(4) | 02:01

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