2020-07-12

なんで子供メニューが安いの

(ずいぶん前の話)

帰宅してテレビをつけると、ニュースが流れており、飲食店の一部が「子供」向けにとそれぞれの条件をつけて値段を半額にしたり半額以下にしたりする様子が映っていた。わけがからなかった。

どうしてそんなことをするのだろうか。やはり企業イメージの向上を図っているのだろうか。それとも、本当に見ず知らずの、一歩外に出れば赤の他人家計を案じて安い値段で飲食提供しようとしているのだろうか。

極めつけは飲食店内でインタビューされていた親が「休みがこうも長く続くとストレスたまると思うので、(値段が安くなるのは)ありがたいですね」という趣旨を言っていたことだ。意味がわからない。※(値段が安くなるのは)の部分は俺が補ってあげた。

だいたい、ストレスが溜まるのは子供なのだろうか?そのストレスの解消と、飲食料金の値段引き下げがリンクしているというのか?

まり、代金を支払うのは子供だということ?

ストレスが溜まっているのは子供じゃなくて親の方だと解釈するのなら、わけわかる。だが、先の文脈では「休みが続いている」のは子供なのであって、やはりストレスが「溜まっている」のは子供しか読めない。

飲食店側の対応も疑問がある。コロナ休みなんて、小学校冬休み夏休みが合体した期間みたいなものなのだから、親が子供のメシを用意するのはさほど負担ではないはずなのだ。それに、勝手子供を産んで育てているのだからメシを食わせる経済力だってあるのだ。だから子供menuを普段以上に引き下げるというのはビジネスとしてナンセンスなんじゃないかと思う。

そのニュースを観ながら、自分は先週に買っておいた即席ラーメンをゆでて、メンマ薄っぺらチャーシューをのせ、セブンイレブン冷凍チャーハンをメインに、生ハム香味野菜サラダを作って一人で食べた。

嫁さんもいないし、子供だっていない。なんで旦那や嫁さんがいて、おまけに子供もついている人間が俺より低い金額をメシに払っているのだろうか。そう思うと、怒りと悲しみがこみあげてきた。

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