世界全体のおよそ3分の1の被害がアメリカで出ており、しかも世界の回復者235万人に対してアメリカは37万人と、
回復者の数だけは圧倒的に少ない。あまりにも急速に拡大しすぎて、回復者の数が追いついていないのだろう。
紛れもなく、新型コロナウイルスへの対策においてアメリカは世界最悪の『敗戦国』である。
「新型コロナで5400人が死亡、NJ州高齢者施設で繰り返された悲劇」
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/05/5400nj.php
>>職員が家庭内感染等を通じて感染を施設に持ち込み、職員が発症して欠勤すると要員も足りなくなって感染対策が崩壊
>>実情としては施設の中では、陽性者と陰性者を隔離する体制も取れず、
>>また重症者への治療も十分にできないために、感染拡大が続き大勢が死亡する結果となったのです。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93508.php
これらの記事を見ても、ヨーロッパのように「一度感染が広まってしまい、どうにもならなかった」
という状況でさえないことがわかる。アメリカは、対応を間違え続けたのだ。
政府対応については日、中、韓、英、独などそれぞれの国がそれぞれの基準で是非が議論されている。
しかしそれらが見方次第と言える部分もある中で、疑いようもない結論は一つだけだろう。
アメリカは、失敗した。
これは中東派兵の曖昧な終結や、9.11といった隙を突かれた攻撃とはまるで違う。
正面から戦い、そして完膚なきまでに大敗したという事例である。
アメリカの弱体化。そう印象付けられるものに、これ以上はないだろう。
もしこれが仮に中国の生物兵器だとしたら、アメリカは中国に感謝をしなければならない。
何故なら感染制御の不可能なアメリカにとっては、「中国が手心を加えてくれたお陰で、国が滅ばずに済んだ」わけなのだから。
とはいえ、私にもやはり疑問は尽きない。
アメリカは世界最大の強国であったはずで、医療についても最先端の技術や知識が蓄積されていたはずだ。
にも拘らず、何故こうなってしまったのか? 国民保険の有無など、既に知られている理由だけで、それは説明できるものなのか。
「アメリカの死因」は何なのか?
その答えが導き出される日を、私は待ちたいと思う。