2019-09-23

無精子症の子

夫は無精子症だ。無精子症には閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症があり、非閉塞性無精子症はしばしば閉塞性無精子症と比べると重症とされ、精子が精巣で形成されない事例が多く、精巣を開き精子を回収するTESEやMicro-TESE手術をしても回収率は30%ほどに留まる。

夫は無精子症でも重症とされる非閉塞性無精子症だ。

希望を持って九州の有名な病院Micro-TESE手術をしたが、精子は見つからなかった。

我々夫婦に残された選択肢は3つ。二人の人生を歩むか、養子をとるか、精子提供をうけるか。

夫は幸い男兄弟が二人いたので、我々は精子提供を選んだ。

しか精子提供はそう簡単では無いことを知る。いま日本では産○人科学会によって知り合い、兄弟、親戚、両親等から精子提供は認められていなく、顔も名前も知らない血液型のみを明らかにしてる第三者からのみの精子提供許可されている。また、第三者から精子での体外受精は認められなく、一度冷凍した精液を膣に戻す人工受精のみが認められている。(当然精液を一度冷凍すれば精子はほぼ動かなくなり、受精率はかなり低い。)産婦○科学会のガイドライン法律ではないが、不妊治療を行う病院は皆この学会に入会しているため、ガイドラインを厳守する必要がある。

今の日本では夫と遠からず血の繋がった子供を望むことも許されないのだ。

絶望した。

我々夫婦の子供をともに育てる未来科学に敗北し、そして産婦○科学会のガイドラインによって潰された。

そこから2年。私たち夫婦は今息子がいる。夫の兄の精子を使って体外受精した子だ。日本では認められていない、兄弟から精子提供しか体外受精で授かった。

我々夫婦産婦人科学会ガイドラインに反して夫の兄弟精子を使い、体外受精子供を授かった。

体外受精をしてくださった病院はそれをしらない。

私達は夫の兄を私の夫として不妊治療病院に連れていき、体外受精をした。幸いにもその病院は夫の兄に身分証明を求めなかった。自由診療なので保険証もいらない。

求められたのは婚姻戸籍確認できるもののみ。

私達は書類の偽造も何もしていない。

ただ夫の兄と一緒に病院へ行っただけだ。

前にも述べたようにこれは法律違反してはいないが産○人科学会のガイドラインには反している。しかし産○人科学会のガイドライン学会に入会している病院責任であって、私達が直接は責任を追うことは求められていない。

可愛い息子は私と夫に笑いかけてくれる。夫は息子を溺愛している。かけがえのない時間だ。息子がぐずってねれない夜も何ヶ月もあったけど、不妊治療中の絶望に比べたらなんてことなかった。

夫の兄もとても子供を可愛がってくれている。息子には二人のお父さんがいる。もうすぐ2歳の息子にはそれを伝えている。息子がもう少し大きくなってこれをどう受け止めるかは我々親にかかっていると思うが、決して負い目に感じて生きず、願わくば沢山の人に愛されながら育ったことを誇りに思って生きてほしいと思う。

そこまでして子供がほしいか?と罵る人もいるだろう。どうぞ罵ってくれ。私達夫婦はそこまでしたからこそ今、息子と3人で笑えている。

私達の選択肢があってたか間違ってたかなんて解らないけど私達は今幸せです。

  • これは凄く良い話。

    • ありがとう。こんな温かい言葉をかけられると思ってなかった。これからも夫と息子と3人頑張っていくよ。

  • 一生隠していれば一生笑っていられることを忘れないこと。

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