日本のコンテンツ、というかテレビ映画業界は、歴史的に「脚本」というものを本当に軽視してきたので、まず脚本家というものの人数が少ない。太秦に出入りしていて目橋の聞く若造がやっと書かせてもらえるかという世界。優秀な脚本家を賞レースやコンペで選定することをまるでしてこなかった。内輪でやらせてみて、良いものができたらラッキーのレベル。世代交代やポシャッたらおちるシステムもない。オリジナルのTVドラマの脚本とか大抵は酷い。たまにいいドラマがあってもそれはせいぜい数人が作っているし、彼らも既に老害に足をつっこんでいる。
ゲームもそう。あの大作ゲームやこの大作ゲームのシナリオは誰が書いているんだ? 社内の適当なやつが書いているんだよ。面白いわけがない。でもゲームは売れちゃう。結局のところ、脚本なんて添え物だから。ゲームというコンテンツは本当に素晴らしいので、少々ストーリーがクソでも感情移入させてもらえたり、楽しませてもらえたりする。良いストーリーは、あればいいけど、無くても大丈夫だ。
ヒプマイもそういうところがあるんだろうな。
歌と声優はガチプロに外注したからめちゃすばらしいです。脚本はだめ。わかるわかる。ありがち。
ハリウッドが脚本家養成の大学学部まで作って、どんなベテランも脚本家なら熾烈な競争下にいるのと対照的だ。幸い、日本にもハリウッドと同じような環境にいるクリエイターがいる。エンタメ小説家や漫画家だ。この人たちは本当にすごい才能……は恐らくハリウッドでも太秦でもどこでもあるのでともかく、合理的な訓練を積んだ人うえ、プロになってからも絶えず競争にさらされて生き残った人たちだ。だから最近の映像作品は漫画原作や小説原作の映像作品ばかり作られてヒットする。
最近は日本もようやくそういう現実に気付いてきて、脚本家を募集する賞を新設するだとか、有名な小説家や漫画家に脚本を依頼するだとか、そういうことをするようになってきた。
ヒプノシスマイクの脚本は、その楽曲の質の高さに比べてかなり質が低い。 彼が手がけた作品は、帯にたくさんの業界人のコメントをつけた大々的な売り出し方に比べても、まったく無...
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