昔から白黒決めつけるのが苦手だった。
これは嫌い。
あれは好き。
この食べ物が嫌い。
この食べ物が好き。
あの子が嫌い。
あの子は好き。
そうやってはっきり決めつける子を見ると、すごいなと思うと同時にもったいないと思ってた。
嫌いと決めつけてしまうと、その物事の一切を遮断してしまって、その物事の可能性を見れなくしてしまうと思ったから。
だから私は可能性を信じて、嫌い、と決めつけることなく生きてきた。
なんとなく嫌な人でも、ちょっと苦手だなと思うくらいで嫌いとまでは断じなかった。
深く物事を考えない。
良くない。自分でもよく分かってる。
激しい感情を持っていなくて、色彩で言うなら淡い色しか持っていない。
いや、あるはあるけど、それに蓋をしてしまってる。
我儘で自分中心。
思い通りにならないと喚き散らす子供だった。
本当に嫌な子。
だけど優しいおばあちゃんが亡くなってから、わたしは自分のことばかりで、全くおばあちゃんのことを気に掛けていなかったことに気付いた。
困らせてばかりいた。
本当に嫌な子。
それからだと思う。
周りをよく見て、激しい感情を抑えるようになったのは。
優しい子だとよく言われるようになった。
でも親しい子には、冷たいね、と言われた。
鈍感になってしまったから、盲目的になってまた肝心なことに気付かなかった。
三つ子の魂百まで。
ひたすら理想の人間になれるように、フリをするけれど結局どこかで粗が出る。
純粋な優しさを持ってる、打算も何もなくても人から好かれる子が羨ましい。
鮮やかな感情を持つ子が美しく見える。
そんな生き様が眩しい。
白黒決めつけなかった自分は、自分を灰色の世界をしてしまったんだろうか。
わたしもいつしか、感情を曝け出して好きになれる人が現れるのかな。
今まで燃え上がるほどの好きと言う感情すら持つことがなかった。
友達が恋愛で泣いているのを見ても、私にはその感情を100%理解できることはなかった。
何人かと付き合っても、泣いて別れるなんてことはなく、あっさりとしたものばかりだったから。
わたしに降り積もる灰を全部燃やし尽くしてくれる人がいつか現れないかと思うほどには、わたしも少女ちっくな部分はある。
灰は燃えない。
でも高熱処理をし続ければ鉄のように気化する。
だけどそんないるかも分からない王子様を待ってたってしょうがない。
そういうのは性に合わない。
自分で自分を変えなければいけない時なのかもしれない。潮時とも言うかな。
都合の良い〝良い子〟はそろそろおさらばだ。
あなたは自分の感情をただ封じ込めて良い子を演じてるだけの人形。
それじゃ、生きていけない。
意味わかんねーポエムやなぁ。 そんなこと忘れてわいとグーニーズ観ようや