2018-06-26

私的制裁禁止

何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。

— 日本国憲法31


Hagex事件から数年たった。はてな村界隈はひどく窮屈になった。

言うまでもなく、日本法律に「煽ったら死刑」などという文言はない。事件の当日も、今もない。

しかし、事件で示された「煽ったら殺されるかもしれない」という可能性は、村人の心を蝕んでいた。

ある人は外出にボディガードを雇うようになった。自撮りに必ずスミス夫妻が見切れている。

ある人はブログを止めた。引退宣言なんてものもない失踪だ。京都パンティー作っていると聞いたが嘘松

ある人は外出を止めて引きこもった。ブログ更新頻度が跳ね上がり、だんだんウザくなってきた。他にやることが思いつかないらしい。

人と会うという宣言は、「帰ってこなかったら死んでると思ってくれ」という隠語になった。

こんな村になっても人と会うことを諦めないやつはいる。だいぶん少数派になってしまったが。

会社に行くとき、買い物に行くとき風呂上がりでフルチンとき、俺らはこんなにビクビクしていただろうか?

ファミチキ買うのにスタンガン必要生活だっただろうか?

殺人をしない」という単純な約束はてな村の基礎を作っていたなんて、こうならなければ気が付かなかっただろう。

はてな村暮らしていている者は「煽っても殺さない、殺されない」という合意を持って村に来ていた。

「外に出ても殺されない」という約束を破棄し、社会コストを増大させた、この殺人擁護することは出来ない。Hagex氏の自業自得があろうが無かろうが関係ない。

法を犯すと言うこと、社会を騒がせるということはこういうことなのか。

今日は久しぶりに外出の予定がある。

……なにが悪かったのだろうか。それともこれは時代必要とした犠牲なのだろうか。

初めて低能先生の顔を見に行こうと思う。

ペンより剣を強くしたやつ。

やつは今なにを思っているのだろうか。

  • 犠牲無き世界など ありはしない 気付かないのか 我々は 血の海に 灰を浮かべた地獄の名を 仮に世界と 呼んでいるのだ

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