まずはじめに、私は太もも展という発想は良いと思ったし、実際に興味もある。
見に行ってみたいという気持ちもある。
すべてを否定したいわけではないことを踏まえてほしい。
・場所
太もも展の被写体となっている層の若い女性、その親御世代である女性が訪れることが多く、とにかく芸術への理解が少ない一般人の目に触れる機会が多い場所というのがダメ。
ユニクロで肉売ってたら「なんで!?」って思うじゃん、多分そんな感覚。
・被写体
ポスターにある写真のほとんどが制服やスクール水着を着ている女性=未成年。
法的に手を出してはいけない女性たちを連想させる際どい写真が"多数"宣伝されているところがダメ。
・ポスターの作り
上に書いたとおり、未成年を連想させる際どい写真を"多数"載せてしまっているのがダメ。
しかも爽やかなものより、イメージビデオのワンシーンを切り取ったような絶妙なラインの写真が多かった。
たとえ撮っている人や見に行く人がその写真たちを"芸術"と捉えていたとしても、あんなにたくさんの太ももの写真を並べられたら、一般人の目にはグラビア写真との違いなんてまったくわからない。
・それが全部重なった
これが一番ダメ。
もし開催場所が一般人の目に触れないようなマニアしか集まらない展示場だったら?
もし被写体が未成年の女性を連想させるものばかりではなく、大人の女性や男性も含まれていたら?
もしポスターが爽やかで一般人にセクシーさがあるフェチズムを悟らせないような1枚の写真だったら?
そんなふうに、おそらくどれか一つでも一般人が芸術的なものとして捉えられる範囲だったとしたら、こんな問題になってない。
・運が悪かった
以上、ダメだと思った点。
そして、エロいと言ってクレームを入れる方がエロい目で見ているという意見もあったけど、実際にあのポスターを見て「エロ目的は一切ない芸術だ」と思った人が一体何人いるんだろうか。
あのポスターは何も知らない私から見たら、女子中高生のエロ要素も盛り込んで作られたように見えてしまう。
そういう刷り込み(=女性の足を性的な目線で見る人は少なくない)をされて今まで生きてきたから。
それは、女性の太ももを性的な目線で見ることがダメだというのではなくて、一般人の目につく場所で大々的に宣伝するのがダメだということ。
性癖というのは理解されにくく、誰かに嫌悪感を抱かせてしまう可能性があることを頭の片隅に留めておかないとね。
とにかく、どれが悪かったというよりは、ちょっとの悪いが重なって大きな悪いになってしまったということがダメだという話でした。