2017-12-21

そこそこの貧困が辛いのはお金がないことより心に余裕が無いこと

私はそこそこ貧しい家庭で育ち、自立した今も貧困を引きずっている。

普通にご飯も食べさせてもらっていたし、大学にも行かせてもらった(国立奨学金授業料半額免除

何度かの転職を経て自分のやりたい仕事に付けていると思うし、給料も高くはないが嘆くほど低くもない。

親への仕送り奨学金の返済、妹の大学授業料支払いなどで貯金は全くないが、

贅沢していないとはいえそこまで厳しい節約をせず趣味にもお金を使っていることだし、不満を言うのは贅沢だろう。

世の中にはもっと大変な人がいるのだから

明らかな貧困絶対的貧困?)の、明日食べ物にも困るような人はもちろんお金が無いことが問題だとおもう。

お金がないことは命にかかわるので。

ただ私のような、周りに比べて貧しめな人間は「お金がなくて死にそう」というレベルではない。

何が一番苦しいかというと「心に余裕が持てない」ことである

もしお金があれば

と周りを羨み、自分境遇を嘆き、将来を悲観してしまうのである

自分なりに努力して、理想社会に近づけば近づくほど、境遇の違いを見せつけられる。

はっきりいって、上に挙げたようなことは現代だとあまりお金がなくてもできる。

お金がなくても、自分語学勉強はできる、優秀なら専門機関で学べる、本がなくてもインターネット上に情報は溢れている。

大抵のことは努力すればできるのだ。

努力すれば。

から貧困を知らないやつは言う

努力すればいいじゃないか」と。

貧困を知らない人はこの「心の余裕がない状態努力すること」がいかに大変なことかわかっていないのだと思う。

なんの心配もなく、心置きなく努力できるその環境がどれだけ恵まれていることかわかっていない。

世の中の仕組みを作る人はおそらく

「恵まれ環境努力成功した人」

「厳しい環境だったが凄まじい努力逆境をはねのけた人」

の2パターンじゃないかと思っている。

どちらのパターンの人も、貧困で喘いでいる人に思うことは同じ

「俺みたいに努力すればいいのに」

(もちろんそうじゃない人もいると思っているけど)

…と自分がずっと持ち続けているつらみをぶちまけて、なんでみんなわかってくれねーんだよーって愚痴を書きたかっただけなんだけど。

冷静に考えて、自分経済的な悩みを気づかれずこっそり抱えているように、

健康子供家族仕事なんかで同じように悩みをこっそり抱えて生きてる人たちってたくさんいるんだろうなーということに仕事からの帰り道気がついた。

みんなの悩みが少しでもマシな方に転がりますように。

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