でもその話は一旦置いておいて
多言語家庭の話をしたい
ほとんどの子供は自分の身の回りで使われている言語を自然に覚えるけど、じゃあ身の回りでいろんな言語が飛び交ってる子供はどうなのかと言うと、ある程度の年齢までは柔軟にいろんな言葉を覚える。が、親元を少しづつ離れ始める幼稚園~小学校入学辺りから少しづつ現地の言葉に能力が偏り始める。学校で過ごしている時間、テレビを見ている時間、友達と話している時間、現地の言葉に触れている時間がだんだん増えていくにつれて親や親の母国語に触れる機会は減っていく。現地語の教育を学校で受けているのに対して、親との会話はどうだろうか。「今日どんなことがあったの」、「今夜何食べたい」、日常会話はできるようになったとしても""ちゃんとした会話""をする機会は少ないだろう。家庭で使われる言語よりも現地語の方が楽だと家庭内の言語を使うのが億劫になってくる。子供の言語能力は天秤のように割合の大きい方にだんだん傾いていくから、片方だけが学習しで肥大し続けるとバランスをひっくり返すのが困難になってくる。
もちろんインターナショナルスクールに通っている場合や親が教育熱心で「ネイティブ並みの○○語喋れるようになるまで遊ばせねえ、勉強しろ」みたいな場合なんかは別だ。わたしの観測範囲もそれほど大きくはないからそんなに真剣に読み込まれても困るけど、まあ要するに「言語習得って案外難しいから親が○○語喋れるからって子供も自動的に話せるようになると思うなよな、遺伝じゃねえんだぞ」ってお話でした
P. S. またちょっと話ずれるけどこういうのがエスカレートすると 「日本語喋ってるんだけど」 https://youtu.be/oLt5qSm9U80 みたいな失礼レベルカンストシナリオになるよね