11話で急にバッシングが始まったのはこのアニメをいわゆる「石鹸枠」の延長として視聴していた層が耐えられなくなったからではないだろうか。
このアニメを「何も考えないで見る方が良いアニメ」として割り切って見ていた層は「なぜ今さらそんなことで話題になるの?」と困惑していただろう。
今回の件について「マクドナルドでハンバーガーやポテトのことをジャンクフードじゃねーかと言って怒るのはおかしい」と表現する増田もいたけれど、
「マクドナルドでハンバーガーとポテトを頼んだらやたら冷えてヨレヨレになっていた上に肉が腐ってるじゃねーかふざけんな保健所呼べ!」
というのが少なくとも最初に11話を叩き始めた人たちの気持ちなのだと思う。(もちろんその後に便乗して叩く連中が大量に現れて、数としてはそういう類が圧倒的に多いのだろう)
それ以上に個人的に不思議に思って調べていたのは少なからず存在しているこのアニメをツッコミもネタとしての消費もせず純粋に楽しんでいる層の存在だった。
彼らは上で書いた「割り切って見ていた層」と違って、意識しなくても何も考えずにアニメを見る能力があるし、おそらくコミュ力も高い。
そしてネットに対する態度も現実のそれに極めて近く、彼らにとってtwitterは雑談の場だ。
彼らは徹底的にあらゆるコンテンツを消費物として割り切っている。もちろんそのコンテンツの範囲はアニメや映画だけでなく他者や自己にも至り、
それはまさに現実世界で行うコミュニケーション様式だ。それ故に彼らのTLは第三者から見れば意味のないいいねやRT稼ぎの文章(例:この画像が気に入った人はRT!)で溢れている。
現実世界で内輪でじゃれあっている学生集団の話に内容が存在していないのと同じ話なのだ。彼らはそれをネットに持ち込んだだけにすぎない。
ネットと現実でコミュニケーション様式を変えることをしないという一点のみが我々と決定的に違う点で、まさにインターネットが生まれた頃から普及している層が自然にインターネットの世界に入ってきたというわけだ。
それ故に今後、そういった新しい層と我々のような古い層が衝突してしまう事態がネット上で増えていくだろうとも思う。今回の件はその始まりに過ぎないのではないだろうか。