2017-06-18

人・物・事の理想が高い世の中になった

コンテンツだけでなく、全てにおいてそうだ。

自助努力煽り危機感焦燥感をかき立て、何となく「このままだとダメだ」と思わせる情報が、既に飽和状態だ。

何者かになれたネットの向こう側の人と、自分との現実の差が、容赦なく突きつけられる世の中。

本来はそこまで肩肘を張らなくても生きていける世の中だったはずなのに、それにかじりつくさまは全力疾走の後のように息を切らし、もう窒息寸前だ。

企業求人理想も高くなり、「コミニュケーション能力があり、好奇心を持って仕事に当たり、自立し、かつアウトプットの質が高い人間」などと、自社に限らず通用する人材求人にのたまう。

また、結婚しなくても居心地の良い世になった。不倫セフレ、一晩限りの関係マッチングアプリ風俗の評判。

性がより簡単に手に入ることで、異性も同じように簡単に消費されていく。

お笑い芸人一発屋Instagramtwitterなど、

コンテンツも早く消費されるようになった。

ネタバレコント動画は競うようにアップされ、誰かが面白いと言ったものは瞬く間に共有される。

比較的大きな買い物は、ネットの評判を確認し、実店舗で見て買い物をする。

結果、売れ線のものけが残り、買い物の理想コモディティ化してきた。

吐いて捨てるほどの情報を、自分の思うとおりに選び取っていく内に、すべての理想が高くなった。

商品製造、性の魅力、コンテンツも、今後は減点がなく、プラスアルファのもの必要だ。

インスタントに食べては捨てるコンテンツ蔓延る。

自分能動的に選び取ったネット情報は、本来砂粒の如きものにも関わらず、いつまでも続く砂浜のように感じられる。

疲れないのだろうか?自分はもう疲れた

自分がこの連鎖を止めても、自分と関わる人間がそうであるならば、そこについていく為にまたネットにかじりつかざるを得ない。

スマートフォンを切って、パソコンを切って、テレビを切ったら幸せなんだろうか。

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