少年達が世界を変えることはなく、目指していた場所はすでに手に入っていた
というのが結論なのだろうか。
劇的な革命による世界変革ではなく、中庸を保ちながら無事着地させる終わり方でよかったと思う。
アニメや小説にはどうしても伏線だったり物語性が欲しくなるけど、現実社会には偶然に偶然が重なって進んでいくのだから、現実性と任侠話を重視するとこの終わり方は仕方ないかなとも思う。
が、個人的にはあくまでフィクションなんだから、現実社会と同じでダメな奴は報われないまま終わって、居場所はもともとそこにあった…って最初からなにも成長してないってことかと、スッキリしない。
最終回予想で言われてた、マクギリスがバエルのチート能力を発動させつつガンダムに飲み込まれて三日月に仕留められるか、MAを起動させて三日月に仕留められる展開を見たかった。
二期で気になったことが背景描写不足。
なぜキャラがそのような行動をとるのかいまいちわからなかった。
シチュエーション的になんとなくわかるのだが、前からそんなこと言っていたかな?というパターンが多かったような。
話の展開上ご都合的に動かされている感じが否めなかった。
マクギリスについてはアグニカカイエルのことをもっと早く言っておくべきだった。
特に二期登場キャラは描写不足を感じる。
ジュリエッタ、(石動も)なぜ主人にあそこまで仕えるのか不明。
(ジュリエッタは作中まともなキャラなのに、なんで蝶々食べた)
ラスタルが民主的なシステム構築をもともと目指していたような終わり方だったが、マクギリスのクーデターに便乗して美味しいところだけ持って行ったようにしか見えず、実はそんなこと考えてたの⁉という印象。
もし、マクギリスがクーデターを起こした本当の理由が、人心掌握権謀術数に長けかつ民主的な社会を目指しているラスタルに自分を打たせることで、ギャラルホルンの膿を出し、自分の理想の社会を構築することだったのなら
逆にラスタルがマクギリスを利用して…という展開もあるが、どちらも描写がないので違うと思うけど。
あと、ライドがノブリスを暗殺する場面は蛇足。
わざわざ見せたのはイオクに次いでカタルシスを生み出すために入れたのだと思うが、クーデリアがライド達がいない&ノブリスが暗殺された…と伝聞調に話して推測させるので十分伝わったのでは。
酷評もあるけど、伊藤悠のキャラが動くのを見るのはとても嬉しかったし、ガエリオがとりあえず幸せになってくれたから2年間楽しかったです。