2017-03-31

独り言の多いエンジニアをクビにした話

当方エンジニア33歳。5人くらいのチームのリーダーで、管理もやるしコードも書く。

先週、入ってきた派遣社員をひとり切った。理由独り言だ。

彼は27歳の中堅エンジニアで、スキルはまあまあ。モチベーションも高く、覚えもいい、人当たりもいい、値段もお手頃とかなり有望株の人材だった。だが問題ひとつあって、とにかく独り言がうるさい。

  • 日中画面に向かってぶつぶつと呟いている。どうも思考過程が逐一漏れているらしい。
  • 難題にぶつかると露骨イライラしはじめ、ため息を連発する(毎日数回)
  • さらストレスが溜まると、足をカタカタと踏み鳴らす、髪をボリボリと掻きはじめる、指で机を叩き続けるなどの行動に出る(週に2、3度)

彼の参入によってエンジニアチームの島の空気は悪くなり、トゲトゲした空気が表出するようになった。そこで、以下の対応を取った。

  • 裏に呼び出し、最初の注意。チーム作業なので、過剰な独り言やため息などは慎むことをお願い。
  • この場では彼が改善していく方向でまとまる。

これにより二週間ほどは収まったのだが、案の定時間経過とともに再発。そこで派遣元担当者、私の上長を交えて面談を行うと、以下の様な話が出てきた。

私としてもできればいて欲しい人材だったし、病名は聞いていないのだがおそらく発達障害系の何かで、本人の責任ではないだろうと思う部分もあり対応策を考えたのだが、他のエンジニア耳栓ヘッドホン強要することはできないし、彼ひとりを(言いかたは悪いが)隔離できるようなスペースも社内にはない。在宅ワーク派遣元勤務に移すなどに関しては、セキュリティ問題上があり却下。結局いてもらうことのメリットよりも対応の負荷のほうが大きそうだったので、契約を切った。

別にどちらが悪いという話をしたいわけじゃなく、どうすれば対応できたかを考えたいわけでもない。お互いの事情をすり合わせることができなかった、あるいはそこまでしてする必要がなかったという、そういう話だ。スキル性格面でもマッチをしていたのに、こういう点で一緒に働けなくなることもあるので、チーム作業は難しい。年度末、彼のいた席を片づけていた私の気持ちを整理するために、この文章は書かれた。

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