2016-12-20

風俗面接に行った。

仕事がなく、大した経験もない。されど生きている限り金がかかる。当座の貯金も怪しくなってきたので都内風俗店まで面接に行った。

それまでの水商売風俗店経験といえばど田舎セクシーキャバクラ勤務一年半。それとAV事務所登録はした。半年たつけど仕事は来ないが。

夜の仕事におけるスペックとしては高くはない。三十過ぎではないとはいえ年齢もそこそこ行っているし、ものすごくスタイルいいわけでもない。

ただ、そんな私にも求人サイト経由でオファーをくれた店があったのだ。


面接自体は本当に普通だった。身分証明書を提出しコピーをとられている間に、履歴書と一緒に店のプレイ内容についてを書き込む。

働く前に講習が必須というのは納得した。

所謂ホテルヘルスという業種だったので、ノーブラで待ち合わせぐらいは当然のようにやらないといけません、他のオプションもできる限りOKにするようにと書かれていた。

コースのバックについても説明を受けた。値段を聞いて客の払う料金と頭の中で比べたとき、なんかえらく取り分が安いなと思った。実際店7:嬢3ぐらいじゃないだろうか。

たとえばコスプレなど店で用意するものがあるのならば納得がいく。しか特に店が用意するものもないごっくんなどのプレイでさえオプションフルバックじゃないのは、なんだかなあという気持ちにさせられた。

しかしながら面接中に事務所電話が鳴らない。勤怠には厳しくシフト以外で休むことはまず駄目で、生理休暇も予め出したもの以外は認めないらしい。

遅刻に関して言えばたとえ電車の遅延でも罰金を5000円近く取るとのこと。使う路線がよく人身事故を起こすこちらとしては罰金だけで結構な額を取られそうだった。

そういうことも考えると、全体的に引っかかるというか、自分とは合っていないのではと思わされるところのほうが多かった。


結局その日は他に講習に空きがないということで、翌日受けることになった。そのせいか面接交通費は往復分しっかりとくれた。有難かった。

ただ、帰り道で『結構交通費をかけてでもあの店で稼ぐことができるだろうか』と考えたとき、無理だなと思ったのでメールで辞退の連絡をした。五分とおかずに電話が来た。

そんな有様だから人間の屑なのだと罵られて、その通りだよなあと思ったけどそれ以上は何も感じなかった。

心に余裕がないと、人間だんだんぼんやりとしてくるのだなと知った。


一番いいのはど田舎に戻って、元々いた店に復帰することなのかもしれない。そうすると昼職に就くことは絶望的になるけれど。

とりあえず、どこかにひっかからいかなと履歴書を書いている。

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