2016-12-14

http://anond.hatelabo.jp/20161213210123

この増田は、電通を褒め上げているが、私の立場から見た電通は少し違う。


私は、別業界だが、少なくとも電通並みの知名度を持つ会社で、広告宣伝担当する部長をしている。

なので、大手代理店とはすべて付き合っているが、電通は、他の代理店と比べて値段が高いと感じる。

高いだけの価値があればよいのだが、普通お金を出しているだけでは、電通提案の質はあまり高くない。社員の質もばらつきが大きい。

めちゃくちゃ高いお金を払うか、そうでなければ何か別の理由絶対仕事を取りたいと思っているとき電通は、確かに他の代理店とはけた違いのものを出してくるが、少しでもその要因が外れると、思いっき提案の質が落ちるという印象がある。

その割にプレゼンテーションの分量は多いので、社員はめちゃくちゃ働かされているんだろうなという印象を持っている。

電通社員仕事で飲むと、超面白いのは分かりきっているので、私は部下に代理店の人たちとは絶対に酒を飲むなと命じている。

ちなみに大学同級生が何人か電通就職したが、個人的に飲むときにはあのようなエンターテインメントは発揮されない。

ということは、仕事なのでああいう感じで飲んでいるということだ。合コンでは発揮していたが、それは女体という報酬があるからで、要は仕事と同じ。

飲み会のことを思っても感じるのだが、電通という会社は、いわゆる仕事生産物評価される世界とは違い、リレーション評価される世界である

この増田氏は、電通社員と飲んでいるようであるが、飲んだら、正当な仕事評価はできない、そういう種類の組織だと思う。

鬼十則は、成果物ではなくリレーション評価される組織にあっては、無限の人的貢献を要求する悪習に堕する危険性がある道徳律だ。

そして、電通人材の質のばらつきは、まさにそのリレーションベース採用された社員が多数存在するからだ。超大口発注元の幹部の子弟とかも含めてだけど。

広告主が批判されるべき要素は、突き詰めるところ、リレーション代理店評価し、そして仕事発注するというところが一番大きいのではないかと思っている。

記事への反応 -
  • webメディアの仕事をしているが、これまで電通社員の方々と共に働いた経験を振り返ると、今回の「鬼十則」の掲載取りやめは根本的な解決にはつながらないと感じる。 なぜか。電通と...

    • この増田は、電通を褒め上げているが、私の立場から見た電通は少し違う。 私は、別業界だが、少なくとも電通並みの知名度を持つ会社で、広告宣伝を担当する部長をしている。 な...

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