1つ目。
ブコメを見る限り、「仮想増田」を皆はおおむね正確に読み取っているように思う。
具体的にはどのあたりのコメントが的外れに当たるのか書いてもらえるとありがたい。
「新しい情報が現れるのを待つのが最適解」ったって、あの仮想増田には追加で聞かないと理解が疎かになる要素なんてない。
2つ目。
「オックスフォード辞典の今年の単語」に「post-truth」が選ばれた。
「世論形成において、感情や個人的信念に訴えるものが客観的事実より影響力を持つ状況」を意味する言葉。http://b.hatena.ne.jp/entry/308558402
大統領選挙の一年を振り返るだけでも「情報によって容易に民意というものが操作できる時代になった」というのはその通りだろう。
ただ、皆がすべきことなのは「仮想増田かどうかを見抜く目を持つ」ではなく「増田が言っていることが仮想かどうかを見抜く目を持つ」だよね。
「そんなに嫌だったら日本から出ればいいじゃない」から始まる一連のお話は、仮想増田が作り出す仮想の世界の中だけではなく「現実にそのような言説が存在する」んだよ。
今回それを代表して「私がネットで言いまーす」と出てきてくれたので、「お、じゃあ世の中に増田と同じ考えを持つ人は少なからずいるので、それに答えておくかな」という話。何も霞に話かけてるわけじゃない。
「現実に存在しない物事を信じ込む」ということと「現実世界に存在する物事に対する考えを述べる」ということは別だよ。後者に何ら問題はない。
政権の問題だって、保育園に特に問題がない状況にもかかわらず「保育園大問題!」と書かれ、それを信じこんでしまうのなら問題だが「日本死ね増田」の言葉をきっかけに、現に存在する保育園政策を話し合うことに問題はない。
増田の言う通り、ネット上には真偽の定かでない、ソースもない情報を何の疑問も持たず信じ込んじゃっているように見える人も多数いる。実際大問題だと思うし、ハテブだって罹患している。
しかし今回の「日本死ねが理解できない」という話を読んでどう思ったかは真偽の話じゃないんだよね。
「日本死ねが理解できない」に書かれていることは最初から最後まで別に誤ったことは言っていないんだから。だから誰も「この文章のここが違う」とは書いてないでしょう。「この増田は元の増田を理解できていない」と書いただけだ。