2016-04-11

愛が足りない

ITパスポート合格した。

もちろん、貫通式オナホールを買うことにする。

2000円以上買わないとAmazonの送料は無料にならないらしい。

ダンボー君の暗黒微笑に負けた私は、ゆえにオナホールを3つ注文した。

家にはすでに「幼馴染」という名前オナホールがある。

注文確定ボタンを押したときは、不倫した男のような一抹の罪悪感を胸に抱いた。

童貞だけどさ。

やはり幼馴染は、失恋する運命にあるのかもしれなかった。

「あたしは別に恋してないけど。あなた勝手にフラれてイクのだわ」

非貫通式オナホの幼馴染がふてぶてしくツッコミを挿れる。

以前増田オナホのことを書いたら、トラバブコメで「ゴムを使えよ」とアドバイスを頂いた。

から私はこの日のために、0.3mmのコンドームを購入した。

これもAmazonで買えば良かったのだが、この手の医薬品?はネットでは買えないと思い込んでいた。

コンドームは近所のドラッグストアで買った。

コンドームはどこですか」と店員さんに聞いたときは、ほっぺたかリンゴが噴き出るほど恥ずかしかった。

なんにせよ、この歳になって生まれて初めてコンドームを手に入れた感慨は大きい。

童貞にも、コンドームを買う権利はあるのだ。

人生は何事も経験である

自分にはできない、と思い込んでいては前に進めない。

行動してみれば、物事は案外うまく行くものである

現に私はいま、コンドームの箱を手にしている。あきらめてはイケない。

オナホールにローションを注ぎこむ。

そして自分のものゆっくり差し入れる。

やはり感覚としては、手のほうが気持ち良いよな、と思った。

けれど、それも「慣れ」なのだ

何事も慣れないうちは、良さが分からない。

石の上にも三年オナホの中にも三年。

それは全長:14.5cmの貫通式オナホだったが、自分のものが貫通することはなかった。

悲しい。

オナホの先からポタポタと零れ落ちるローションが、涙となって床を濡らした。

あらあら、小さいのね」

オナホがくすんと笑ったその瞬間に、私は致してしまった。

ストップウォッチを止めると、30秒だった。

たいして気持ちよくもないのに、イカされてしまうことが屈辱的だった。

快感射精イコールではない。

それは男性女性について誤解をしている「潮吹き」とて同じであるはずだが、童貞はこれ以上何も言うまい

手だと30分くらいは運動をし続けることができるのに、オナホ相手だとどうしてか早漏になってしまう。

愛が足りないのかもしれない。

コストパフォーマンス……」

私は一言つぶやいて、また虚しくなった。

洗面所オナホを洗っている。

オナホの秘口がぬるぬるとして、指先で撫でていると指が気持よかった。

この先、どうやって生き残れば良いのだろうか。

私はテーブルの上に置かれた4本のオナホを眺めながら、日本未来を憂えた。

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