2015-06-07

東大OBの父の、出来の悪い友人の話

先日、帰省して74歳の父親(一応、東大OB)に会った。

父親も老人らしく、昔の世間話が大好きなのだが、その中でそのまま捨て去るのは惜しいネタを2つほど増田に開陳する。

父が嘘を付いてない限りは実話なんだろうが、真偽のほどは保障しないし、何かと面倒なので、

当事者特定されないように、実名がわからない形で書いておく。

1.某省庁キャリアが入省できた理由

  父は東大の某運動会某部(註:東大では体育会と言わず運動会という)に属していた。

  仮に「A部」としておくが、そこの部員はAという運動ばかりしていて、マトモに勉強していなかった。

  A部の部員Bと部員Cが、某省庁(仮にD省とする)を志望する、と宣言し、周囲が唖然とした。

  「お前みたいな劣等生が、公務員試験合格する訳がない」

  Bは学科で成績最下位、Cは下から2番目だったからだ。

  →BとCは、D省在籍のA部の先輩に泣きついた。

  「なんとか、僕たちを公務員試験合格させてください」

  泣き付かれた先輩は、見るに見かねて、公務員試験問題を事前入手した。

  (どういうルートで入手したのかは、自分も父に質問しなかった)

  「お前たち、今回特別に、公務員試験問題を事前入手した。

   俺にできるのは、お前たちに問題を見せることだけだ。

   これから、お前達はこの問題文を暗記して、自分達で解答を考えることだ」

  →BとCは、必死問題文を暗記し、2人で協力して、解答を考え出した。

  結局、BとCは「1位」「2位」の成績で、晴れてD省に採用されたそうだ。

  (まあ、自分達で問題を解けたということは、彼らも根っからバカじゃなかったんだろう)

  余談だが、BとCが公務員試験に通るかどうか、A部で賭けがなされたそうだ。

  父も含め、ほぼ全員が「落ちる」方に賭け、全員が掛け金パーになったそうだ。

  まあ今から50年以上前の話で、もう時効なんだろうが、当時はそういう裏口(不正?)も許されてた、

  牧歌的雰囲気だったんだろう。

  (自分は、そういう雰囲気は、嫌いじゃない)  

2.「ドイツ語とA」「哲学とA」

  ということで、A部部員はおよそマトモに勉強していないので、定期試験が悩みの種。

  そこで、定期試験の解答用紙に、たとえば哲学の解答用紙に、

  「私はこの問題がわかりません、代わりに「哲学とA」というテーマ論文を書くことをお許し下さい」

  と勝手問題を変えてしまって、結局「A]というスポーツに関する論文で解答の代用にしちゃった、という猛者がいたらしい。

  この部員、すべての試験について、勝手に「●●とA」という設問に変えて、勝手論文書いていたのだが、

  多くの教授は、「なんか面白い学生がおるワイ」ということで、「可」を与えたらしいが、

  唯一ドイツ語教授だけは、ユーモアを解さずに「不可」を見舞ったらしい。

  そのドイツ語教授は、「面白い学生がいた」ということで、後日この学生ネタエッセイを発表したらしい。

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ちなみに、A部OBの子供で、東大合格したのは、自分が初めてだったらしい。

なので、「なんとしても、この子供(=自分)を、A部にスカウトすべし」との厳命がA部員に下ったらしいが、

父によれば「自分があっけなく断った」らしい。

自分はA部のスカウト受けた記憶ないのだが・・・

(もう28年も前の話である

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