2014-01-15

二流のデザイン

たまに見かけるけれど、背景をやたら凝ってみたり、jQuery を使って小奇麗なエフェクトを付けてみたりしているWebサイトを見ると、二流のデザインだなーと思う。

自分の考える一流のデザインは、一言表現すると「さりげない」。デザイン存在ユーザー意識させず、コンテンツに注力させるようなデザイン

「二流」の例

実際はこんな単純な話ではないけれど、例を挙げると

前者の2パターンは、コンテンツ以外の情報ユーザーエネルギーを使わせてしまっているため、コンテンツ価値を最大化できていないところがマイナスポイントね。

どういうのが「一流」?

コンテンツ特性やコンセプトをよく理解して、いかにその素材になじませ、溶けこませて、デザインという行為のものを見えなくするかを考えたデザインベスト

この話はWeb書籍や各種メディアだけではなく、例えば食品パッケージ日用雑貨にも言えることで、「美味しそう」「面白そう」「使い心地良さそう」などの感情を最大限に喚起するのがデザインの役目だと考えてる。「やたらゴージャスなパッケージだなあ」ではなく。

日常生活ではほとんど意識しないけれど、食品飲み物パッケージは本当に「さりげない」。缶コーヒーだったら炒り立てのコーヒー豆写真野菜ジュースだったらフレッシュそうな野菜果物写真パッケージに映ってたりするわけだけど、いずれも商品の美味しさをイメージさせることに徹していて、写真のもの自己主張してるわけではないんだよね。パッケージをじっくり観察しないと、いたるところに散りばめられた創意工夫になかなか気付けないくらいのさりげなさ。

デザイナーサイトで気になること

デザイナー自身のWebサイトだと特にパララックスを多用してみたり派手な演出をかけてみたりというのが多いのだけど、デザイナー同士で「おお、◯◯さんこういう手で来たか」みたいに批評し合って馴れ合うだけだったら別にそれでもいい。

でも、自分自身を紹介して、見込み客に「この人なら望み通りのデザインをしてもらえそうだ」と思ってもらうのがサイト目的でしょう。バイオグラフィポートフォリオの中身そのものにいかに着目してもらうかという観点デザイン設計したらいいのになと思ってる。

追記

二流の例の3つめは、上の2つと対比するために挙げた「悪くない」例です。要するに装飾しすぎもしなさすぎも同様にダメよということです。

  • 一流のデザイナーより二流でもいいからまともなクライアントに出会いたいと思う今日この頃

  • 同感というか、デザインについて修めていれば基本のき。 ただしょーもない専門学校出てWebしかやってこなかった人はそうなりがちだよね。 あと、問題は多くのクライアントはその感覚...

  • でも、自分自身を紹介して、見込み客に「この人なら望み通りのデザインをしてもらえそうだ」と思ってもらうのがサイトの目的でしょう。バイオグラフィやポートフォリオの中身その...

  • デザイナーのサイトはサイトのデザインそのものがコンテンツなのではないかな? どんなデザインが得意なのか、あるいは好みなのかを示してるんだろう。 といいつ私の考え方や好み...

  • クライアントが好むのはぐいんぐいん動くゴテゴテした二流のデザインだったりするのよね…。

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