2013-09-13

社外常駐先での話。

リリース環境の、とあるフォルダ名が

ここ一ヶ月間私は気になって仕方がない。

外部サーバーとのIF用ファイルを格納するフォルダなのだが、

送信用ファイルが入っているフォルダ名がsend、

受信用ファイルが入ってくるフォルダ名をreciveという。

もう一度言おう。sendとreciveだ。

誰かをお忘れではないですか。

(゚∀゚)ラヴィ!!

英語の使用頻度において最も高いあのeが、

reciveから逃亡していたのだった。

ところで、私はSEだ。IT業界の雑用係として名を馳せている。エクセルシートでレポートを書き、エクセルで調査表を作成し、excel仕様書を修正し、Excelソースコードを打ち込んでいる。エクセルチャットに励むのも、エクセル目覚まし時計を頼むこともエクセルコーヒーを沸かすことも、、、できる。そんなエクセル戦士たる我が日々戦っているものはなんであろうか。難解なシステムか?不毛レビュー会議か?睡眠時間か?……いや、どれもそうであるが、どれもそうではない。一番は誤字脱字、二番目は文言の不統一だ。レビューで誤字脱字が一つ見つかると平均して五分時間が伸びる。たった六つで三十分だ。鬼の首でも取った勢いで指摘する人もいれば、淡々と告げる人もいる。だが、これだけは共通している。間違えれば、確実に時間が伸びる。

そこは本質ではない、そこはレビューで確認してほしい点ではないんだ。内心でどう喚こうと、口に出していかに取り繕うと、誤字脱字の指摘にレビュアー時間を最大限に割く。どいつもこいつもだ。修正は終わるところを知らない。

今いる場所もまぁ似たようなところだ。どこも一緒。だが、IFなんつー物騒なところにアホくさいスペルミス。これはどういうことだ?使用箇所は軽くgrep検索しただけで200行以上。ソースコードタイムスタンプを見るに八年前はすでにこのフォルダディレクトリ名を使用していた。

古くからいる人たちに事情を聞いてみた。

これだけ省略形?

今気づいた。

から直すと工数がね…

聞いていて、こっちが間違っているような気がした。何でたかが一ディレクトリ名前が違うことに義憤とも私怨ともつかぬものを燃やせばならんのだ。アホらし、アホらし。

その数時間後、仕様変更の連絡違いで30ファイルエラーログを修正しなければいけないことをレビューで告げられて、闇の炎は再燃することになる。何の因果からレビュー議事録を送ろうと開いたメールボックスには、TOEIC団体申し込みの最終案内が入っていた。

少なくとも八年前、ディレクトリ名にreciveと名付け、魔のレビュアー監視を全て逃れて、見事システムに組み込むことに成功した名も無きエンジニアよ。私が今、敬意さえ込めた眼差しで見つめていることをあなた様は知る由もないだろう。人が多ければ多いほどいい。そうすれば、猫は犬に変わり、日本語はJanglishになる。あなた様は確かに、間違いを正しさへ変えたのだ。工数、信用、評価、どれも欠けることなく。

凄いよ、くそったれ。

幼稚で愚かな底辺SEの一人より。

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