2013-06-03

結局、ミュージシャンは他人から称賛して欲しいだけなのだが。

人前で音楽演奏し始めて、かれこれ20年以上は経つ。

経験だけはそれなりに積んでいる。

だが勿論、私はプロでも何でも無い。

一介の音楽好きに過ぎないただのアマチュアだ。

数ヶ月に一度、ライブハウスやバーで1ステージ30分くらい演奏する。

観客は家族や友人、共演者、スタッフで、もちろん固定客などは皆無だ。

まり客観的に見れば、ただの趣味でやっている人になる。

今の私は会社員本業なので、今以上にこの音楽活動に力を入れるつもりは無い。

いわゆる趣味範疇で満足さえできれば万事OKなはずだ。

だが、正直に言って全然満足できていないのだ。

何に満足できていないか

もうちょっと多くの人に来て欲しい、もうちょっと盛り上がって欲しい、ただそれだけだ。

別に大きなライブハウスで何千人もの観衆を前にやりたいとか言うわけではない。

小さいライブハウスで、20~30名くらいの観衆でも構わない。

ただ、自分音楽純粋に気に入ってくれた人がそのくらい集まって、盛り上がってくれればそれ以上の喜びはないのだ。

今はライブの前に来てくれそうな友人を1~2名、多くても3名くらい誘って都合付く人は来てくれる、その程度だ。

貴重な時間を割いて来てくれる人たちには本当に心の底から感謝をしている。

だが、友人を呼ぶだけではどうしても限界があるし、優しい友人たちは決してそうは言わないだろうが、結局は義理で来てくれているだけなのだ

自分場合、好きなミュージシャンライブなら10,000円くらいのチケット代は惜しまずに支払える。仕事を早く切り上げてでも絶対に行きたい!と思う。

さすがにそこまで高いモチベーションは求めないが、チケット代1,500円~2,000円+交通費時間くらいのコストを惜しまずに数ヶ月に一度の私のライブを楽しみにして足を運んでくれる人が今は何より欲しい。

自分の実力を棚に上げて何をたわけたことを。」とお思いであろう。

しかしこれが世の売れないミュージシャンの率直な思いなのだ

自分ライブに友人を誘うという地道な作業がどれだけ屈辱的なものか、一度で良いから体験して欲しい。

こまめにメールで「もし都合が付けば今度の週末に○○○でライブやるんだけど……」と送ってすぐに返事をくれれば御の字だ。

ライブの誘いメールなんて友人でも放置されることが大半なのだ

仮に返事をくれても「既に予定があって」とか「その日は行けないや」と素っ気ない返信が一行来て終わるのが関の山だ。

みんな普段は飲みや遊びの誘いならば速攻で返信をくれるような人たちばかりだ。

そんな付き合いの良い人たちでも、ライブの誘いとなると一気に反応が悪くなるのだ。

ここまで読んで「それはよっぽどお前の音楽がヒドいんだろう?」とお思いであろう。

それは否定しない、だがそれ以上に私の誘い方が下手なのかもしれないし、私の集客に対する熱意が足りないと言えば足りないのであろう。

こういう不器用アマチュアミュージシャン向けに、多少有料で良いかプロモーションしてくれる業者はいないものかと私は兼ねてから切望している。

初期費用20,000円、ライブごとに歩合制で20集客できたら5,000円とかで単純にプロモーション集客をやってくれる業者っていないかな~とかいつも思うのである

だって、今はアマチュアミュージシャン宣伝活動も自分でしなきゃいけないっていう風潮だけれども、私を含めそっちが不得意っていうミュージシャンばかりだもの

私はそんな多くの観衆の称賛の拍手妄想しながら、今日もこうして総勢10名にも満たない観衆を前に空元気を振り絞って演奏するのである

演奏後に鳴り響く、パラ、パラパラ、という力無い拍手が私の心に虚しく突き刺さるのである

  • いいもん作ってるんだったらいくらでも賞賛するけど。 昔友達に無理やり連れて行かれたアマチュアバンドのライブで、 ペラッペラの何十番煎じだよみたいなありがちなロックを聴かさ...

  • 自分の周りを見る限り、それなりの才能を持ってれば サポートしてくれる人は自然と出てくる印象。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん