2013-04-01

高学歴で年上の彼女から感じる違和感

タイトルちょっとだけ釣りです。「彼女」とか書いてるけれど別に恋人ではありません。

別に付き合っている訳ではない年上の友人がいる。アメリカまで留学して PhD を取ってきた高学歴女性で、ハッキリ言ってかなり美人だ。当然英語普通に話せるし、自信を持った話し方もすることができる。しかし話をしていて何か違和感を感じていた。

今までこの違和感は何なのだろうかと考えていたのだけれど、それは「神の見えざる手無視した行動」なのではないかと思うようになった。まとまっていないけれどメモ代わりに書いておく。以下チラ裏

彼女は PhD を持っているのだが、その専門は「食えない」分野で、アメリカ大学学位を取って帰国した後も、今までずっと非常勤で食いつないでいるらしい。いわゆる「高学歴ワーキングプア」で、当然年齢が上がるほど、常勤ポストを見つけることのできる可能性は低くなってしまう。

彼女自身は研究以外の能力 (語学だったり) も持っていたりするのだが、彼女自身も研究者としての道を簡単に捨て去ることはできないような印象を受けるっす。大学の非常勤だけでは食べていけないので、スキルを活かしたバイト (これが本職になっていないのがミソ) をしながら大学講義したり論文書いたりという生活を何年も送っている。その (研究とは直接関係ない) スキルを活かせば、(研究者でないにしろ) 今より楽で安定した生活ができると思うのだけれど。

ハタから見ていると、その専攻で研究者をする限りお先真っ暗に見えるのだけれど、思い切って研究者から足を洗ったという話も聞かない。その分野で 10 年以上勉強/研究して、その後も働き続けてきた訳だし、大きなお世話だとも思うんだけれど。

神の見えざる手というのは市場需要供給から決定されるというのが中学校で学んだ内容なのだけど、どうも彼女はそういうのを無視しているような気がするんだよね。年齢が上がり、大学が潰れていくと言われているなかで、常勤ポストを得るのはますます難しくなっていく…。更に文系の中でもかなり募集の少ない分野っぽいしさ。職歴的な意味でも早いうちに自分のいる分野を変えたほう (つまり研究から足を洗ったほうが) が有利だと思うのだけれど (っていうか、彼女自身もその自覚はあるようなんだけれど)、未だに実行できていない。「今年が勝負の年で、今年ダメだったら、研究者以外の道を本気で模索する」と言ってたのは 4 年前だったかな?

見通しが甘いという一言に集約できるのかも知れないけれど、ハッキリ言って美人だし最終的にどうにかできてしまうのかも知れない。でもさ、あなたのその美も年齢と共に衰えていくわけだよね。何が最悪の事態なのか、そしてそれを回避するにはどうすれば良いのか…。多分頭のなかではシミュレーションできていると思うのだけれど、行動に移せていないということなのかな。

私より年上だし、言った所で (っていうか、何度も指摘しているんだけれどさ) 本人が変わるとは思えないっすよ。でも私も将来損益分岐点とか神の見えざる手無視した (というか、現状に合わない) 行動を取ってしまうかもしれないので、自分に向けての自戒も込めて文章書いた。チラ裏スマソ。

  • バンドで夢を追ってる人に向かって、どうせ売れないんだから諦めて別の仕事探せって言うようなもんだな。 本人だってわかってるだろうし、おっしゃるとおり余計なお世話だわ。

  • 「神の見えざる手に従え」ってのは要するに、経済学的な意味で合理的に生きろってことか。 自分の経済的利益を最大にするように行動する人間の近似モデルを経済人っていうらしいけ...

  • フロイトって知ってる? それか、認知的不協和理論って知ってる? 経済的に非合理的に見えようが、人はそれ以外の何かを得られる(と思ってる)からそうしてるんだよ。 人間は数値化...

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