ちょっと前になるけれども、働かせてもらっていたお店をやめることになった。
理由はいろいろあるけれども特定怖いんでほどほどに最後に今思うことを殴り書きしようと思う。
・お客共へ
まず客だ、お前らはいつも俺たちがタダ同然で品物を買い取ってるんだからもっと値段を安くしろと煽ってくるな。
それは違う、買取のために来店する客には2種類いる。
・不要な物を処分しにきた客
・金が詰まってすこしでも現金を作るためにきた客
である。
前者の場合は確かに無料同然で引き取る場合もあるがそれは本当に持ってきたものがゴミだからだ。
とてもじゃないがすぐに売れそうな物じゃないものばかりなのでお情けワンコイン位だしても在庫コストを考えると頭がいたい。
後者は客自身が品物の価値が分かってて来店するから変に安くは買い取れないからお値段もそれなりになるんだバカヤロー
ある程度こっちも頑張って値引きしてやってんのに当たり前みたいな顔してそんな詐欺師みたな言い方されたらカチンとくるよね。
まぁ一概にそうではないけど。
...そういう部分が嫌になったのかも知れないな。なにせ生産性0の業界だからな。
既存の物をスライドさせて利益を得る。商売としてはオーソドックスなのかもしれない。
ただ生活保護者が買い物に来て、その人に私が敬語で丁重に接客してお礼を言わなければならなかった時は堪えた。社会通念上とか知らん。
・リサイクルショップをやりたい人へ
売り場と在庫置き場は広いにこした事はない、むしろ広くないとやっていけない。
仕入れは基本的に客からだから時期とか量とかは全く予測できない。
用意できないと売り場作りに四苦八苦する事になる。
私も経験した事があるが物が溢れ返ってる売り場にどうにか新しい商品を置く場所を作ったのに翌日に新しいものが入りやっとの思いで作った売り場をまた作り直しになった時は相当イライラする。
まるで刑務所の穴掘りの罰を食らっているような生産性のなさだった。
・私へ
なんだかんだ言いつつもこの業界に関わる事が出来て良い機会投資のキッカケが出来たのではないかと思っている。
どんな物が金になるか、とかは学ばせてもらったつもりだ。なにより私自身も美味しいおもいはさせてもらったからね。
またやりたいかと言われれば絶対に答えは「ノー」だが。
物を所有することで自己顕示欲を満たしていたバブル期と違い人々の興味は「所有⇒共有」へシフトして言ってるのではないかとおもう。
現に私が関わっていたほんの短期間だけでも客が激減していた。
デフレの影響で朝鮮メーカーやシナメーカーの商品が安価で手に入る事もあり中古市場の価値時代が危ういのかなと思ったこともある。
とはいえデフレ脱却の兆しも見え始めた最近では客の入りも若干戻ってきたようにも見えるし中古市場の特性上、底辺層およびにアウトローの客はこれからも利用しにくるだろうから余計な心配かもしれない。