俺はADHDだけども。
こういう文章見る度に思うんだけどさ。社会で働いて生きていくってことは、そこに馴染んでいかなきゃいけないわけで。
んで、「金をもらう」っていう立場に立つ以上、選択権は向こうにあるんだよね。社会を批判したってさ、既存の民間企業みたいな組織ってのは
営利をベースに動いてるから、結局その中で役立たない存在ってのは辛い目にあうのよ。
んで、「ヘンテコな脳みそを持って生まれた少数の個人が健やかに生きるために社会よ変われ」って発想はさ、ADHDの俺が思うにムリがあるんだよな。
だって、フツーの人たちでフツーに回ってる社会に俺たち異物が入りこんだら上手くいかないのは当たり前じゃんね。変なのは俺らで、少数派なんだからさ。
発達障害の人に必要なのは、「社会の変化」とかそういうあんまり期待出来ないデカい話じゃなくて
「障害を抱えて(あわよくば能力として活かして)いかに生きるか」のロールモデルと、早期に受けられる適切な診断なんだよ。
例えばさ、俺は大学卒業して就職するまで自分がADHDだと気付いてなかったのよ。「時々うっかりするけど行動力溢れるアイディアマン」ってのが
周囲の評価だったから。ところが、就職で金融機関に入ってしまったものだから、あっというまにキチガイっぷりが露見。
まぁ、金融事務とかADHDがやってはいけない仕事ランキングトップ3には入るよね。そののち診断を受けて今に至ると。
んで、自分の特性を掴みなおして職を変えて成功した。まー、苦労はあったけどさ。
つまるところ、「何が向いていて、何が向いていないか」を適切に理解したうえで、仕事を選ぶしかないわけよ。俺の場合は営業→起業だったけどさ。
でさ、こーいう「選ぶ」っていうのはある程度社会的評価がないと難しいわけじゃないですか。
俺の場合は運よく出来たけど、そうもいかない人はたくさんいる。
「アスペでも得意分野があるなら任せとけばいいじゃん」って言葉を引用してるけど、実際社会ってわりとそんなもんよ。とんがった得意分野があれば結構いける。
俺は際立った営業能力のおかげで生きてこれたしね。でも、「得意分野」がそもそも無い人、あるいは社会的評価が低い人ってのはそうもいかない。
だから、アスペとかADHDの人が生き残るためには、早い段階で自分の特性を正しく理解したうえで「ふつうに生きていったら俺は死ぬしかなくなる」っていうシビアな危機感を持って
得意分野を作るしかないわけよ。アスペやADHDが生き残るには「学歴」+「得意分野」が絶対必須。
そりゃさ、社会が俺らを理解していい子いい子してくれるくらいに優しくなりゃ、それはそれでいいけどさ。そんなんムリだから。
だって、俺自分の会社の経理にADHDがいたらクビにするしかないし、営業部門にアスペがいてもやっぱりクビにするしかないもの。
まぁ、配置転換くらいは考えるけどさ。でも、やっぱりアスペやADHDは採りたくないよ。何か際立った職能が無い限りは。
発達障害の人間にとって一番必要なことは「自分は何か一芸が無ければ社会にとってただの異物、ゴミ以下のキチガイ野郎だ」
っていうシビアな自覚そのものだよ。「発達障害を理解しない社会が悪い」なんて考え始めたら、もうゲームオーバー確定。
例の特定されるとなんなのでクンw