2011-12-23

http://anond.hatelabo.jp/20111223203513

あとフェミニストは、なぜか主婦に冷たい。

もともとフェミは『家族』とか『家庭』という構造自体に反対している人間が多いってのもあるが。

WAN:Women's Action Network労働概念は変化したのか?  伊田久美子

私は70年代以降のフェミニズムは、以下の2点を明らかにしたと思っていた。

ひとつは、稼ぎのない妻の利害は「稼ぎ手」である夫と一致しているように思い込まされてきたが、

それは必ずしも一致しないこと、もうひとつは、「主婦」と「働く女」の利害は対立していると思い込まされてきたが、

実はけっこう一致している、ということである

ミクロ権力関係を含んだ「家父長制」と、一心同体とみなされてきた家族の中の仕事労働であると主張した「家事労働」という二大キー概念は、

これに呼応している。さらに言えば、ジェンダー論は労働/非労働の二項区分の自明を問い直す画期的ツールだったはずである

ここまでは解る。個人的にも、ある時点まではフェミニズム社会に有益な働きをしてきた、とも思ってる。

しかしこの日のシンポジウムを聞いていると、どうやら二つとも私の勘違いだったかのようである

むしろ女の多様化とか女女格差という議論の展開によって、上記の課題重要性は希薄になっているのだろうか。

しか70年代の「女」というアイデンティティは今の時代には既に齟齬があるだろうし、

この変化は機会を改めて考察したいテーマであるしかしあのとき開けた構造認識は、

運動にとって貴重な相互理解を可能にしたであろう。

なぜなら女たちが手探りで模索したフェミニズム理論とは、異なる立場の者、知り合うこともない者との連帯を可能にするためのツールだからである

私が衝撃を受けたのは、多くの発言の「主婦」についての辛辣で冷ややかな口調であり、

ほんの少し異なる立場への想像力と寛容の欠如であった。「主婦フェミニズム」という批判もあまりよく理解できなかった。

http://wan.or.jp/reading/?p=5396

運動が拡大する前は、どうしても頭数がいる、そういう利害もあって

活動に参加する時間がある専業主婦層を大量に取り込んだって感じなんだろうか。

そして今は女性側の権利もほぼ満たされ、より雇用の拡大をポジティブアクションで実現しようとしている、

そんな段階に達してしまうと、フェミ観点では主婦って面倒な存在なのかな、と思ったりもする。

記事への反応 -
  • 「ヘビーなネットユーザー男子の不愉快なところ」というのがあるのでそれの女版を書いてみた 男性差別は存在しないと考えている フェミクラスターたちは男性差別は女性差別によっ...

    • あとフェミニストは、なぜか主婦に冷たい。 もともとフェミは『家族』とか『家庭』という構造自体に反対している人間が多いってのもあるが。 WAN:Women's Action Network「労働」概念は変化...

    • もとネタがトンチンカンなので、当然パロった方もトンチンカンになるな、と思っていたが、ものの見事にミソジニーにありがちなトンチンカンぶりを再現していて良かった。 と同時に...

      • 彼らは特定の「フェミクラスタ」IDに粘着して攻撃する程度には「男性的」だよ。 単に「物事を変えるようなめんどくさい運動をする事には消極的」なだけ。 愛されて拾い上げられる為...

      • ミソジニストが女性的な性質を持っているかはさておき 確かにそれは言えてる twitterに集まっているフェミクラスターもなぜか知らんがそういう人が多かった 男性的な女性が男性に 女...

    • http://anond.hatelabo.jp/20111223203513 うんこ臭い人はわかりやすいよね

    • フェミニストのロジックで危険だな、と思うのは、新しいルールを作ろうとする際に 女性に有利になるようなバイアスをかけてしまう事かな。 例えば日本のアファーマティブアクショ...

      • 何故日本では理系を目指す女性が少ないのか、と言えば 日本の理系では女性が差別されているから(文系でも、だが理系の方が酷い)、 と言うのはどう考える?

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